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二次加害者の10の特徴

虐待やDV、性暴力、いじめ、様々な暴力の被害を受けた当事者は、その暴力の過去の記憶にとても苦しみます。

1.加害者→直接的な加害行為をした本人
2.間接的な加害者→身の回りの二次加害者
3.作為、不作為な加害者→SNS等の加害

大きく3つに分けてみます。
二次加害は、2と3に当たるわけです。

情報が溢れ、どれが真実なのかも分からない
マニュアルが並び、犯罪とは理解せずに
加害行為を繰り返しす人達が、ようやく裁かれるようになってきましたが、それもまだ極一部。

被害者達は我慢に我慢を重ね
心無い言葉達に傷つけられ
心が壊れて行く。

沢山刺さったトゲを抜かなくてはならないのに
次から次へと刺してくる。


イメージして見て下さい。

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過去の出来事や悩みを人の前で
話さなければならない時。

あなたは、人混みの真ん中に立たされていて、多くのギャラリー達が、興味津々な目で自分だけを見ている。

あなたは裸にさせられ隠す物もなく
皆にジロジロ見られ、時に笑い声が聞こえる。
緊張して何も話せない。

そのうち、早く話せ!何してるんだ!と
あなたにイライラぶつけ怒り出す人もいる。

話そうとすると石を投げてくる人もいる。

勇気を出し、やっと少しのエピソードを話すと
「嘘をつくな!」と笑い声と共に自分を
貶す言葉が次々と聞こえてくる。

頭は真っ白になりパニックになって
あなたはしゃがみ込んでしまいます。

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イメージ出来ましたか?

これは、被害者が警察や病院、メディアや
SNS、裁判所、様々な場所で被害を訴えた時に、そのように「感じて辛かった」と多くの当事者達が経験した事を、簡潔にまとめてみました。

被害にあったひとつの出来事の他にも、様々な傷を抱え生きてきたのに、更に次々と暴力は続きます。

被害当事者達が、どんどん心を閉ざし人との関わりを拒み、孤独になろうとするひとつの理由。
二次加害による被害がきっかけとなったと話す方がほとんどです。

二次加害とはどのような物があるか
身近なものからあげてみよう。

【否定、否認、責任転嫁】
●相手の同意を取らず尊重なしの対話

▫️うちの○○さんがそんな事する訳ない!
▫️そうさせたあなたが悪い
▫️○○されても仕方がない
▫️嘘を付いてるでしょ?嘘を着いたらダメ!
▫️ただのかまってちゃんね!
▫️そんな事をする人なんて居ないよ 笑
▫️そんな事気にするな!そんなの無視しろ!
▫️あなたにも原因があるでしょ?
▫️世の中あなたより大変な人が大勢いるの!
▫️それ不幸自慢?

上げればキリがありませんが、親、養育者、友人、同僚、上司、教師や支援者…

様々な人間関係と関わりがある中で、加害者、二次加害者達は、責任を問われる事を恐れ"自己防衛"の為に、話のすり替えをし、時に被害者へ責任転嫁をし当事者を苦しめて来ます。

【二次的な加害者の特徴】

①無意識に、大多数の意見が正義だと思い込み、被害者へ向け無責任な「意見の押し付け」をする。
優しさの押し売り、余計なお節介と余計なお世話で
相手が求めていない事を押し付けた上に、更に感謝をもとめてくる。

②権威主義者が多く、○○の偉い人が言っていたからと、自分と有識者と呼ばれる人の意見を同一化し、相手を責め立てる。

③都合の良い解釈を並べ立て、被害者の話には耳を傾けず、自分の意見や気持ちだけを押し付けてくる。

④相手に断られているのに、何度も受け入れるまで付きまとう。上げて落とす言動を繰り返し当事者を混乱させる。(優ししたり冷たくなったり、時に乱暴になり突き放す)被害者はとても混乱する行為です。

⑤問題解決の知識とスキルも無いのに、無責任に話に入り込み、思いつきの(必要のない)アドバイスをしつこくする。野次馬根性で必要のない情報をしつこく質問し、聞きたがる。

⑥自分は加害者の立場では無いと思い込み、被害者を攻撃している自覚もないまま、当事者を無力化させ、NOと言えない雰囲気を作るのが得意(同意を取らない)

⑦多数派の根拠の無い正義を振りかざし、大多数の攻撃的意見で少数派の被害者を黙らせようとする。高圧的な態度や、威圧的な話し方、馬鹿にした言葉を並べる。

⑧公平な目線を持てずに、自己責任論、根性論で論破しようとする。(思い込みが強いマウント)

⑨差別主義で、差別的な言葉を浴びせ、被害者の自尊心を削ぐ。(○○みたいだな!だからお前はダメなんだ等)

⑩加害者と自分を同一化させ、被害者をいじめたり貶して自己満足を得ようとする。(いじめられる側に問題があるから、何をしても良いと言う思い込み)

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何らかの被害を受けたあなたは、何一つ悪くありません。どんな理由があれ、加害行為で人を傷つけて良い理由はひとつもないのです。

人は、後ろめたさを感じていなくとも、
自分の責任性が問われるかもしれないと
感じたた時に、恐怖が生まれます。

自分も二次加害者になっていたのでは?
と考えた時に、加害者達が必ず言う言葉があります。

「そんなつもりはなかった」

ただの冗談!○○の考えすぎだよ!
あなたも悪い部分はあるんだから、言われても
しょうがないよ!
こんな話は忘れよう!

不都合な事を認めたくないので、
被害者の思考が間違えていると否定し、
誤魔化してきます。

被害者からの責任を問う質問を、無視し、相手に攻撃された!と加害者から被害者の立場になろうとしてきます。

それは、全て自分が加害者になってしまうかもしれない恐怖から、被害者の粗探しをし、その部分を攻撃し、自分の加害行為を「無かった事」にする為の、正当な行為と思い込み、自分が優位に立つ為の誤魔化しであり、逃げようとする行為なのです。

苦しみや悲しみ、怒り、憎しみを一緒に抱え込み
被害者の被害内容を擁護するよりも、被害者をの気持ちを無視し攻撃し続け黙らせた方が加害者達は、自分の気持ちが楽なのです。

例えばあなたが、被害者が攻撃されている現場をみたとする。公平な対話では無く、理不尽な言葉を浴びせられ、時には暴力を振るわれている場面を目撃したらあなたは何を感じ、どの様に動きますか?

「これは被害者を苦しめる行為だ」とあなたが気が付いたらどう行動するだろうか。

なんて声をかけ、何をしたら良いか分からない…と言う場面に出くわしても、何も出来ない…なんて自分は無力なんだと、落ち込むかもしれません。

警察や救急車を呼び、家族に電話をする、人を呼ぶ、助けを呼ぶ、何か出来る事があるかもしれません。

知識やスキル、適切な対応が分からなくとも、被害者に声をかけ、被害者の「話を聞く」事は出来るかも知れません。

被害者に対し、アドバイスや声掛けなんて要らないのです。その人の話を否定せずに、丁寧に聞くことは直ぐに出来る事かも知れません。証拠として残す手伝いが出来るかも知れません。

強い立場の加害者のパワーを目の当たりにすると、誰しも恐怖を感じるものです。

知識やスキル等は専門家に任せ、あなたはひたすら話を聞きながら、解決策を一緒に探して行くことも良いでしょう。

決して、否定しないでください。そんな事は忘れようと言わないでください。被害者の感情をコントロールしようとしないで下さい。被害者の言葉を否定しないで下さい。あなたの思い込みだけで判断(決断)をしないで下さい。他の誰かを投影し比べないでください。

当事者達は、常に加害行動と、二次加害に耐え、苦しみ悲しんでいるのです。一時的なつまづきでは無く、何度も何度も様々な後悔で自分を責めているのです。

どうか、二次加害の深刻さに周囲が気が付き、様々な暴力を受けている被害者を責めるのではなく、必要ならば、加害者を諭し加害行為をやめるよう働きかけて下さい。

暴力は、些細な所に沢山転がっており、あなたも無意識に加害行為やマウント行為をしているかもしれません。

支配は暴力へ繋がること、人をコントロールしようとする事は暴力への第一歩。あなたのその言動は既に加害者になっていませんか?

暴力ゼロへ向けて、平和な社会へ。
皆が暴力を意識し、認識して身の回りから少しづつ暴力を無くしていく行動を起こしませんか?

家庭や職場、パートナーや、友人との会話で
余計な一言を発する前に、その言葉は相手にかける必要がある言葉なのか?と立ち止まり暴力になっていないかと一呼吸おく。

言葉の大切さを今一度考えてみましょう。

#DV
#性暴
#セクハラ
#パワハラ
#二次加害
#児童虐待
#暴力ゼロへ
#言葉を大切にしよう

様々な施設に住んだ経験から、今の日本福祉に足らないものをプラスした、練習ハウス(ステップハウス)を作りたい!サポート頂いたお金は、施設の準備資金やインタビューや同行の活動費に利用したいです。是非、サポートよろしくお願い致します!!!