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ワーママとして抜け落ちていた視点に気づく本「ママがいい」

今読んでいる「ママがいい」という本。
待機児童の解消などを目的に、
保育の規制緩和が進み、
保育にビジネスが侵食し、
保育の質が下がっていることに対して
問題提起をしているこの本。

ワーママとして働いて3年目、
私に抜け落ちていた視点に
たくさん気づかせている本です。
まだ読み切っていませんが、
色々と衝撃を与えてくれた
フレーズとその理由をとりあえず
書き出します。

衝撃を与えた言葉①入園を望む”待機児童”はいない

一瞬ん?となりますよね。
待機児童にあたるのは、通常012歳児。
0,1,2歳児は本当は母親といたいのです。
入園を望んでいるのは子供でないということ。
もちろん入園し、そこが子供にとって
安心して過ごせる場所であれば、
園を好きになる。そんな子供はたくさんいます。
では、入園を望んでいるのは誰なのか。
それは、預けて働きたい親。
ここまでは、もちろん自分の視点にもありましたが、
子供を預けて、働く人を増やし、
税収を増やしたい国の思惑だということ。
近年の保育の拡大は、
保育園を作って働く人が増えた結果
増えた税収の方が黒字になるから
が起点だったという視点。
保育の拡大で恩恵を受けるのは子供でない。
正直その視点はなかった。

衝撃を与えた言葉②保育園は子育ての受け皿でない

本の中で、
「保育園に預けておけば大丈夫」
と親に思わせたら、もうそれは
保育園ではないという言葉がでてきます。
それはどういうことかというと、
昔は、保育士は保護者の育児のパートナーであり、
起きている時間の大半を過ごしたものとして、
保護者に子供の様子を伝え、
時には保護者を指導する
親を親として成長させ、
子供の成長に責任を持つのは親と
いうことだったのですが、
保育園任せという感覚の親が
増えているということです。

衝撃を与えた言葉③保育崩壊の最後の一撃「保育の無償化」

正直、保育の無償化について、
ラッキーと思っていました。
本では、無償にすることで、
標準11時間をあずけることに
罪悪感を何も感じなくなるという
ことに問題提起しているのです。
もちろん家計の負担を減らすという意味で、
3歳児以降は集団生活も必要だと思いますし、
幼稚園と同じくらいの時間は
教育の観点で無料にするのはいいと思います。
でも、11時間、起きている時間の約8割弱を
無料で預けるのはいいのかという話でした。

保育園を否定してるわけではない

この本では、保育園を否定しているわけではありません。
国の思惑の元打ち出される施策が、
質の下がった保育を拡大し、
内面的な母子分離を拡大させている中で、
幼児期の子供に必要な
愛着を形成できるのか?
という問題提起です。
保育園に通う子供の親として、
何を意識すればいいのか本を読みながら
考えたいと思います

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