初めて子供に「保育園への不満」を尋ねてみた話
最近読んでいる「ママがいい」という本。
国の税収確保という思惑の元作られた
施策によって、保育の質が下がっている
ことに対して問題提起をしているこの本。
この本に出てきたような質の下がった保育
が子供の通う園には絶対ないといいきれない
と心配になり、子供に保育園に不満があるか
を尋ねてみた。
保育の質の低下の具体例
保育園での性的虐待や
怪我を伴う虐待などは
ネットニュースであがっていたり
話題にもなるが、もっと小さな
精神的虐待が確かに存在するという
事実があるということが本に書かれていた。
例えば、大人都合で理不尽に
怒られたり、罰としてトイレに
閉じ込められるといったこと。
ここでいう大人というのは
必ずしも保育士とは限らない。
今は保育士の資格がない人も
一定数、保育の現場にはいるのだから。
これまで、自分の子供が
通う園でこういった
ことがあるかもしれないなどと
疑いもしなかったのだが、
私が知らないだけで、
何か子供が保育園で嫌な思いをしている
ことがないとは言い切れない
と不安になった。
帰り道に子供に聞いてみた
お迎えの帰り道に
「保育園で嫌なことはあったか」
「怖いことはなかったか」
「これまではあったか」
ということを子供に初めて聞いてみた。
いつも
「何をしたか」
「何が楽しかったか」は
聞いていたが、不満について、
聞いたことは初めてだった。
もちろん、子供同士のケンカの話は
先生が教えてくれるので、それについて
話をしたことはある。
質問に対し、返ってきた言葉は
「うーん、ない」
よかった。
正直、ここで何か実はこれが嫌だったとか
怖かったなんて言われたら
何も気づかなかった悔しさと後悔で
私は泣いてしまう。
「先生に怒られたことはあるか」
「先生が誰かを起こっていたことはあるか」
も聞いてみたが、
それもないと返ってきた。
通っている保育園を信頼してきたが、
それは間違っていなかったということが
わかり心底安心した。
保育園に対する信頼ができていた理由1
保育園に対する信頼ができていた理由として
思い浮かんだことは二つある。
一つ目は、迎えにいった際、
もう延長保育開始間際のタイミングで、
いつもは2階で過ごす幼児たちも
1階に下りていたとき、
私は一人で2階に荷物を取りに行った。
その時に、担任の先生と、
癇癪を起している子供が二人っきりでいて、
担任の先生がその子に対し、
怒ったりせずちゃんとケアしながら
落ち着かせているところに遭遇したことがある。
もし自分の子供に何かあっても
寄り添ってもらえそうだという
安心感を感じた。
保育園に対する信頼ができていた理由2
娘の通う保育園では、
「パパママ先生」という保育参観ではなく、
朝から昼食まで、子供たちが普段保育している
ところに先生として保護者が入り、
一緒に過ごすという行事がある。
こういった行事は、「ママがいい」
という本でも
取り上げられていて、ちゃんと保護者に
見せられる保育をしている証拠だと
書かれていた。
この時、印象に残ったことは、
先生の抱っこが取り合いになるということ。
一人が片膝に座り、もう一人が片膝にすわる
それでも当時2歳児クラスで、
12人の子供に保育士二人。
足りないのだ。
パパママ先生がくると、
抱っこしてくれる人が増えるので、
先生の抱っこはちょっといつもより空くのだ。
娘は保育園への不満はないようだったが、
先生に抱っこしてもらいたくても
してもらえなかった
経験はあるかもしれない。
それは当たり前だ。
だって、一人で6人の園児を
見ているのだから。
だから、その満たされなかった分は
家でちゃんと満たせるように
子供の気持ちや様子に目を配るのは
親の役目なのである。
まだまだ読み途中
この本は、今年一私の思考を
変える本になると思う。
これまで当たり前に
子供を保育園に預け
仕事をしていた方が楽だと
思ったことのある自分を
本当に殴ってやりたい。
本の中で、昔は保育士ではなく
保母という呼び方だったという話も
出てくる。
そうだった。そうだった。
保育園で保母さんたちは
子供の母親のような役割をして
くれていたのだ。
もちろんその質の高い保育が今も
まだまだたくさんあると信じているし
信じたい。
でも働きながらも預ける方が
自分が親であるということを
決して忘れてはいけない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?