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楓双葉
2018年9月22日 09:24
「ウンコを」 思い出したようにコキタが言う。 将来どんな家に住みたいか、という話をしていたはずだった。 引っ越しのアルバイトで午前の一件目を予定時間より早く終え、おかげで少し長くとることができた昼休憩のあいだ、その日が初対面のコキタと当たり障りのない会話で時間を潰していたのだ。 「うち、ばーちゃんがウンコ投げるんすよ。こうやって」 腕をしならせて投げるコキタの仕草は、先日テレビで見たゴ