マザーズバッグの選び方
マザーズバッグも種類が沢山あって出産前に選ぶのが悩ましかった。
イメージが湧かなくて、なんだかよくわからなかった。悩みすぎて知恵熱がでたかと思うほど。
そういうわけで、実際に1年間子育てしてみて感じたマザーズバッグの実体験を書いてみようと思う。
ものすごく普通な話を書いてしまってるけど、これも産後の思いで作りのひとつなので、暖かい目で見てもらえると嬉しい。
抱っこ紐編はこちら。
いままでのバッグは使えないの?
産前の私が最も疑問に思っていたこと。「いままでのバッグは使えないの?」
こちらの疑問に産後の私が答えるところから始めてみようと思う。
結論は
使えるバッグと使えないバッグがありますね。
うん、ありきたり!
産後のバッグは産前のバッグと求められる機能が違う。
産前のバッグはコーディネートの一部。
スマホと携帯とハンカチが入れば最低条件クリア。あとは洋服にあうかどうか。そんな感じかと思う。
産後のバッグは赤ちゃんのお世話をスムーズにするための戦友、みたいなものになる。
いままで使っていたバッグを産後もそのまま使えるかは次の質問を確認してみてほしい。
いまのバッグは哺乳瓶とおむつが入りますか?(自分の持ち物+赤ちゃんグッズが入ることになる。)
いまのバッグは持っていて負担になりませんか?(長く持っているとちょっと重いなと感じたりしないか)
いまのバッグは汚れに強いですか?(公園遊びに持っていけるか)
答えがYesなら、わざわざ新しくマザーズバッグを用意しなくても今のバッグをそのまま産後も使えるかもしれない。
例えばもともとアウトドアファッションが好きでリュックを持っていたりすると、上の質問は全部Yesになる。はい、そのバッグは産後も使えます!
反対に、どれかがnoならマザーズバッグを新しく用意すると、産後のおでかけが快適になるかもしれない。
例えば革のバッグは見た目はいいけれどちょっと重たい。外出先で赤ちゃんが泣き出してしまい必死に「ひーよこーがねー♪」と歌ってなだめようとしているところで(う、肩が痛い…)と赤ちゃん以外のストレスを感じるのはうっとおしい。
そんな感じで、マザーズバッグとして適したバッグとそうでないバッグがあるのは事実。
ここからはもう少し具体的にマザーズバッグの機能について書いてみる。
マザーズバッグに求められる機能
①収納力
いわずもがな、赤ちゃんのお世話グッズを入れる収納力がいる。
ではどの程度の収納が必要なんだろう?
これは、
月齢が小さいほど × 外出の滞在時間が長いほど
大きくなった。
低月齢の赤ちゃんは頻繁に授乳をもらい、その都度排泄をする。3時間に1回―あるいは2時間半に1回。それが月齢があがってくれば、もうちょっと我慢できるようになるので荷物は少なくなる。あと1日がかりの外出だと粗相するリスクがあって着替えを持っていったりもする。
私の荷物の変遷を書いてみる。
生後3ヶ月、1日がかりの外出(お宮参り)
→大判トートにぎっちり
哺乳瓶、湯、ミルク、おむつ6、おしりふき
タオル 授乳ケープ 替えの下着
おもちゃetc…
生後3ヶ月、3時間の外出(買い出し)
→Lサイズジップロックに詰めて
おむつ2、おしりふき、消臭袋
※出掛ける前にめいっぱい授乳することで
哺乳瓶は持っていかない
生後6ヶ月以降、3時間の外出
→うっかり手ぶらで外出することも。
1歳、半日がかりの外出
→Sサイズジップロックに詰めて
おむつ1、おしりふき、使い捨てエプロン
+おやつ、ストローマグ、離乳食
こんな感じで、いつでも・どこでも大容量のバッグが必要な訳ではなかった。
これも抱っこ紐と同じく、どの程度の時間のお出掛け頻度が一番多そうか?とイメージしてみるのが鍵になりそうだ。
低月齢の頃から毎月泊まりで実家に帰るつもりの人なら、大判サイズのバックが必要だろう。
近場のスーパーに行く程度ならA4トートや普通のサイズのリュック(例えば無印のでも)で大丈夫。
②バッグの重量、手入れの楽さ
赤ちゃんと一緒に外出すると息つく暇もない。
低月齢の頃は体力がなくてお腹がすいてくると泣くし、成長してからは退屈して泣く。
そんなとき、バッグが重いとか、床においたら汚れちゃうかなとか気にかけてたらちょっとやりづらい。
バッグはできれば軽くて、汚れても気にしないでいられるものがベターな感じだ。汚れが目立ちにくい色(黒)。あるいは汚れを拭き取りやすいつるつるした素材。または、「ま、いっか汚れても」と思えるもの。
③荷物の取り出しやすさ
必須ではないけれどあると便利な機能。
マザーズバッグの中には色々な荷物が入る。
赤ちゃんグッズ、自分の財布…。
私も会計しようとお財布を取ろうとして、なんどおむつポーチが邪魔をしたことか。
必要なものをさっと取り出せたほうがスマートに見えるしおでかけも快適になる。
そういうわけで色んなものを入れても荷物が取り出しやすいと便利。
具体的にはこんなバッグが取り出しやすい。
ポケットが複数あって分別収納できる。
バッグが自立する。(くたっとするバッグはものを探すとき掻き分ける必要がある)
横にマチが広い。(縦長バッグは縦に荷物が積み重なる。)
バッグのくちががばりと広く開く。
このあたりはマザーズバッグ特化な商品はよく考慮されているなと思った。
反対にいままでのバッグを流用するときは、こういった機能がなくても多少我慢すれば使える。産前に産後の自分のキャパ、負担感を全部推察するのは難しいし、我慢できなくなったら買うという手もある。
バッグの種類別コメント
トートタイプ
ベビーカーと好相性。ハンドルフックにかけておける。
さっと中身を取り出せる。
さっと持つ人を交代でき、夫婦で育児グッズの共有がしやすい。
デメリット:荷物が重いと重心が偏って動きにくい。ベビーカーの時は問題ないが抱っこ紐とだと結構大変。
トートタイプには大別して2種類ある。
A4トート
安い。入手しやすい。雑誌の付録によくついてくる。
3時間以内の短時間のおでかけに。
大判トート
長時間や低月齢のおでかけに。
マザーズバッグの役目を終えたらレジャーバッグとして。
リュックタイプ
抱っこ紐と好相性。両肩にバランスよく重みがかかり重心が安定して歩きやすい。
両腕が自由に使えて機動力がある。一人で活発な赤ちゃんとおでかけするときは重宝。
デメリット:荷物が取り出しにくい。一度リュックを降ろさないと取り出せない。あ、鼻水出てる!と思ったときに背中からおしりふきを出すのにタイムラグができる。
(注意)選ぶときはショルダーベルトが薄手のものを選ぶ。でないと抱っこ紐のショルダーベルトと干渉しあってがちゃがちゃになる。
実はバッグ選びに一番大きいのは赤ちゃんの個性!?
ここまで書いてみて、改めて思う。
バッグ選びは赤ちゃんの個性も大きい。
ミルク育児になるか母乳かで荷物の大きさは変わる。
また、抱っこ紐が好きかベビーカーが好きかで、トートバッグとリュックどちらが相性がいいか変わる。
産前に確実にフィットするバッグを探しきるのは難しいのかもしれない。
たとえば家にファッション雑誌の付録でついてきたトートバッグがあるようなら、1ヶ月検診まではそれを使ってしのぎ、その後に決めるのも一手かもしれない。
私のマザーズバッグの変遷
そんな私はというと、産前にL.L.Beanの大判トートを買っていた。
が、産まれた娘がベビーカーより抱っこ紐派だった。キャリータイプ抱っこ紐のごつごつしたショルダーベルトとL.L.Beanのトートは、めちゃ相性が悪かった。慌ててお父さんの休日にショッピングセンターにリュックを調達に走ったものだ。
実はリュックは家にいくつかあったので、産前はそれが使えるかなと思っていたのだけど、使えなかった。私の持っていたリュックはショルダーベルトのクッションが割りと厚めな、長時間背負っても疲れないタイプだった。これまた抱っこ紐との相性はまったくよくなかった。
L.L.Beanの大判トートは、実家への帰省、お宮参り、遠出してピクニックするときにはちょうどよく活躍してくれた。きっとこれから大きくなって遠出が増えたらもっと活躍してくれるに違いない。