これからもよろしくね、10年目の読書のおともノート。
ふと気づけば、10年の付き合いでした。
私のとっておきで、大切なノートです。
noteではなくノートです(笑)。
この表紙の写真がお気に入りで、
こんな緑の多い場所で、ベンチに座って読書したら最高だろうな~と思って10年前の私が買うのを決めました。
【私の本のお供ノート】
確か、高校卒業する直前だったかな?受験が終わって、
やっとたくさん本が読めるぞ~!となっていた時だったはず。
現代文の素敵な女性の先生に教えてもらって、書くことを始めたノートです。
非常勤講師の、優しくてとっても教え方がわかりやすい多分当時30代中頃?くらいの女性の先生。
受験を控える学年を担当しているから、受験用の勉強はもちろんですが、
本当に生徒に、国語の面白さを伝えてくれる人、という印象でした。
よく、「この本面白いよ~」と授業の前にたくさんの本を教団に並べてくれました。
放課後、非常勤講師室にいって苦手だった古文とかを教えてもらいながら、
読書の話を先生とするのが好きでした。
(授業は現代文担当でしたが、古文漢文も物凄くお世話になりました)
そんな先生に、私ちょっとした悩みを話しました。それは、
たくさん本を読みたい。でも、忘れてしまうのが嫌だ。
また、読みたい本がありすぎて全部ほしくなってしまう。
という、とっても小さなことなのですが。(笑)。
それに対して先生は
「一冊読んで、良いと思ったところは付箋をつけて、まとめてノートに書くといいよ。そうしたら、後からノートを見返した時に、自分の印象に残ったところだけでもちゃんと思い出すから」
そして
「買うか迷った本は、図書室で借りてノートにまたまとめて、本当に好きだったらまた買えばいいよ」
そのあと例として、ある本で先生が印象に残った言葉を教えてもらいました。
今だにこの時先生が言った、本にあるセリフは忘れられません。
そうして、つけ始めたのが冒頭のノートです。
一冊読んで印象に残ったセリフや情景描写などを、付箋をつけて、
数か月に一度、まとめてもくもくと書いています。
難しく考えず、印象に残ったものがなければ、それはまたそれでよし。
本当に先生の話していた通り、たまに見返すと数年前に読んだ本でも、その時の感情やシーンをふっと思い出せます。
(音楽が記憶と結びついてるのと、おんなじ感じ)
この本を読んだとき、この描写が素敵だと思ったんだよな~ とか
この言葉は何度読んでも心に響くな。など。
また、同じ作家さんでも数冊読んでいると、
表現は違くとも自分に刺さる言葉はいつも同じだな、とか。
発見がいっぱいです。
当時先生が言っていたように、たくさん読むため、まだノートに書ききれておらず付箋を貼ったままの本が年々増えていきますが(笑)。
誰にも見せられない、私の大切な言葉がいっぱいいっぱい詰まった大事な大事なノートです。
気づけは10年も一緒にいました。
余談ですが、当時の私は恩田陸と伊坂幸太郎を読みたいけど、
たくさんありすぎて何から読んだら良いでしょうか?というお悩み(笑)に先生が応えてくれて、ある二冊を教えてくれて、プレゼントしてくれました。
その本がいまだに、私のなかの恩田陸と伊坂幸太郎ナンバー1作品です。
▼恩田陸/蒲公英草紙
「常野物語」3部作の、2作目です。
1作目の「光の帝国」から読むのをお勧めします!
切なくて、優しくて、どこか不思議で。優しい涙を誘う作品です。
▼伊坂幸太郎/重力ピエロ
言わずと知れた名作ですね。
春が二階から落ちてきます。
本好きの高校生に、より本を大事にし、楽しみ方を広げてくれた先生に本当に感謝です。
このノートは、ずっと書き続けていきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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