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91. Entity Framework meets to SQL Server

前回の記事

はじめに

今回は、Entity Framework と SQL Server をつなぎます。前回まで試していたのは、ローカルファイルの共有型データベースである SQLite でした。それにともなう Migration の動作状況もあるのかなということと、やはりなんと言っても、リレーショナルデータベースと言えば、サーバースタイルのデータベースが本流だろうということで、今回から何回かに分けて、Microsoft SQL Server を使って Entity Framework を試すことにします。


Microsoft SQL Server

私がリレーショナルデータベースを初めて使ったのは90年代後半です。確か、SQL Server 6.0(1995年リリース)だったと記憶しています。

おもひで

おぼろげながらですが、Windows NT 4.0 Server 上にリリースして使っていたと思います。使い始めた経緯は、”Art of Conceptual Modeling”で紹介している Shlaer-Mellor 法に取り組んでいて、Object Information Model がリレーショナルセオリーも原理としているということで、リレーショナルセオリーの翻訳本で基礎を学び、SQL 文の初心者向けの書籍を学び、当時在籍していた会社が、MSDN Subscription(現在は Visual Studio Subscription)を契約していたので、Microsoft SQL Server を使ってみたという流れです。
組込みソフトウェア開発プロセス管理用の工程管理システムを作ろうということで、MS Project のメタモデルと親和性のある開発プロセスのモデルを作って(もっと適切に言うと開発プロセスのデータモデルを Shlaer-Mellor 法の Object Information Model の流儀で作ったら MS Project のメタモデルとほぼ同じだったって事)、MS Access をフロントエンドの GUI として、工程、工程の日数見積、工程を始めるのに必要な成果物、工程が生み出す成果物、工程と成果物の間の関係から導かれる工程の前後関係、担当者を入力し、そのデータを MS Project にインポートすると、MS Project で、工程が図示化できて、クリティカルパスが判るというものでした。当時のネットワーク環境と、MS Access と SQL Serverの接続(確か当時は同一ローカルネットワークを前提にしたしょぼい接続プロトコルだった)が糞で、実用的なパフォーマンスは得られませんでしたが(苦笑)。。。

リレーショナルデータベースとしての Microsoft SQL Server 所感

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