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90. Entity Frameork ~ Migration

前回の記事

はじめに

ソフトウェアシステムやソリューションは、一回出来上がったら終わりということは絶対にありえません。データモデルも一緒です。いくら厳密かつ論理的、合理的に概念モデリングを行ってデータモデルを構築しても、勘違い、抜け漏れは必ずあるので、一旦出来上がった概念情報モデル(=データモデル:一般的なデータベース開発でいうところの論理データモデル)が未来永劫変わらないことはまずありえません。
ということは、出来上がったシステム・ソリューションを運用中に、概念クラスや Relationship が増減したり、概念クラスの特徴値が増えたり減ったり、適切な名前が新たに浮かんだりすること、リレーショナルデータベースでいえば、スキーマの変更が継続的に発生しえます。
Entity Framework はこのスキーマ変更に関する機能を有しています。

今回は、それを試してみます。


特徴値の追加

まずは、特徴値(データベース的にはフィールド、または、カラム)の追加を前回、SQLite の既存のデータベースからデータモデルを再構成するのに使った WPF プロジェクトを使って試してみます。
参考にするドキュメントは、
移行の概要 - EF Core | Microsoft Learn
です。…このページ、”ご自分”って随分丁寧な言い回しっすねw…

作業は、Visual Studio 2022 の NuGet Package Manager Console で行います。

移行を作成する

ドキュメントに書いてあることが良く判らないので、まず、ドキュメントに書いてある指示を思考停止状態で実際にやってみます。

> Add-Migration InitalCreate
Add-Migration 実行結果

Migrations というフォルダーが作成され、二つのファイルが生成されました。ほぅ。。。

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