いざゆかん接触イベント(後編)

前回のあらすじ
推しにハマって2~3週間で地方居住だけど接触イベントに参戦を決めた私!
最初はいろいろ情報を事前に教えて頂いたこともあってイキっていたものの、チケット先着に負けるわ、会場一瞬間違えたかと錯覚するわで情緒がめちゃくちゃ!しかし爆かわ廣野氏のオタクによって(会場全員可愛かった)何とか命を救われ会場に足を踏み入れたのであった─。

5000文字の内容これで済ませれたな。まあいいか。

ここから注意事項だが、このレポートこういう話があったみたいなことも書くつもりだがボロボロに情報を取りこぼしているし、主に私が初参加ながら感じたことの話になるため詳細なレポとしてはあまりにオススメしない。接触イベント初参戦のオタクの頭が悪い文章として読んでいただける方にのみ、親和性がある文章と言うお伝えだけしておこう。
また廣野氏の接触に参加するか迷っている方がいれば、これが一つの判断基準…にはならないかもしれないが、是非廣野凌大のすべらない話を聞きに来ていただきたいという気持ちでこれを書いている。

そんなこんなで廣野凌大DVD発売イベント東京2部の席に着いた私。
会場は多分200人規模くらいでチケットに番号が書いてあってそれで席が決まっていた。先着順で座席が決まることもあるらしいが、今回はそんな感じだった。
私は一般先着だったこともあり、一番後ろの席。
ゾロソロと埋まっていく席をみているとちらほらと男性の姿も。
同性モテが素晴らしい、というつもりは全くないのだが、意外で、それでいて素晴らしいなと純粋に思った。性別関係なく愛される推し、良すぎる。

そんなことを思っていたら、MCの方が登場された。
穏やかそうで、今作のプロデューサーさんだそうだった。
本業は司会じゃないけれど廣野氏の良い所を出せるように頑張ります、というような内容のご挨拶があり、お~~~と思いながら拍手。
そして、廣野氏が登場するアナウンスがあり、私は息をのんだ。

エッちっか。
なんか知らんけどレッドブル持ってる。


真隣とかではなかったものの私の席の近くの扉から入ってきた廣野氏。
当然である。会場には扉は一つしかないのだから。

というか人間大のサイズで出てきたことにも驚いた。
当然である。廣野凌大は人間なのだから。

ていうか、扉があいた瞬間会場のにおい変わった気がしたんですが、あれって廣野氏の匂いですか??
街中ですれ違ったら振り返りたくなる男性の匂いだった(たとえ下手?なんか香水はソバージュっていってたきがするけど、1部にいなかったから話の流れが分からなかったのは悔い)

完全にアホの感想を頭に浮かべながら拍手で推しが前方へ行くのを眺めていると、廣野氏がマイクを持つ。そしてあの、何度もトーク番組できいた少し枯れていて、それでいて丸みもあって、何をしても映えてしまう素晴らしいお声が発せられたのだ。
「さあ!」

いや、お前が回すんかい。

さあじゃなかったかもしれないけど、わあ廣野くん喋ってる~とかではなく、言うてやっておりますけどもバリのテンションだったので、まわすんかい!って思った事だけは覚えている。
なんか自己紹介か何かあったあったのちそのまま、最初にDVDのお渡しへ移行していった。移行の案内があったときに、やらせてください!!と言っていたのも印象深かったのだが、第1部はなんやかんやあったらしく、スムーズに準備される様を見て
「1部はこんなにスムーズじゃありませんでした」
などと言い、スタッフさんをいじり早速ファンの笑いを誘う廣野氏。やっぱりおもしれ~男。

そうして前列から順にDVDの手渡しが始まった。私は一番最後の案内と言うことが確定しちょっとほっとする。スタッフさんの案内に従い、オタクが立ってはパーテーションに吸い込まれ、席についていく様をぼんやりと眺めた。恐らく本当にお渡しだけで、いわゆるはがしとかそういうのもなく粛々と人が流れていく。

回転寿司?

この感想はさておき、まあ、話さなくていいならなんてことないか、よかった~~~とおもった。
何を言うべきなのか、一般参考例のインプットはしたものの何にも考えてなかったからである。安心し切ったところで、シュールで面白いなこの図、と思っているうちに最後列の我々も立たされる。
ぞろ、ぞろ、と効果音がしそうなテンポで順番前の人に続いていくと、次第に会場の前の方に近づいていく。ついに、パーテーションの内側が視界に入るようになって、にっこりとお礼を言いながら廣野氏がDVDを渡してくれている様が見えた。

えっうそまって????

DVDを載せている机越しなのでマジで近い。というかあの人、若干前のめりになっていらっしゃる?
というか彼は普段脚が2mあろうかという俳優陣に囲まれている為小柄に見えるのだが、流れていく女の子たちと比較すると完全に男の子であって、なんか思った以上に大きく見える。意外と肩幅あるし、手もちゃんとでかい。

嘘待って聞いてないです。

これあれじゃん、小柄でガキっぽく思ってた幼馴染が久しぶりに近くでみたら成長しててワッになるやつじゃん
聞いてないって。
というか、普段の映像やお写真は上からの画角が多いからかそんなに思ったことが無かったのだけど

顔ちっさ!鼻たっか!!

想像の500倍ビジュがいい、いや普段もツラはちゃめちゃにいいんだけど。聞いてねえよこれ。
そんなことをいまさら思っても粛々と私の番は回ってくる。
ついに眼前に廣野氏が対面し一言。
「あざっす」

目ェ黒ッッッッ!!!!!!!!!!!!


いやすまない。本当に不甲斐ないのであるが、初めて彼を眼前にした印象はそれだった。
もう目しか覚えてない。この黒いというのは光がないとかではなくて、眼光の研ぎ澄まされた鋭さと、彼の持った黒いバラを彷彿とさせる強烈な華。人の視線をくぎ付けにしてしまう存在感に由来すると思われる。とにかく目力がすごかった。
あとから聞いた話だが、彼はファンの顔をきちんと覚えているらしい。なので、新規のファンはコイツ新規だなってわかるし、昔から来てくれてるファンにはいつもありがとうと声を掛けてくれるらしいのだが、私の場合は新規だったため、顔を覚えようとじっと見てくれたと言うことらしい。
そして私はその眼光の前にウス…みたいな感じでDVDを受け取ってしまった。

樺地かよ。

悔しい~~~~~~~~!!
悔しすぎる。廣野凌大という男をなめていた。めちゃめちゃ目を見てくれるとは聞いていたが程があるだろ。

鷹下の雀、鷹の前の雉、蛇に睨まれた蛙、廣野の前のオタクである。


とはいえ私は最初のノルマとして、絶対ツラを見てやるというノルマを課しており、手元を見そうになったところ顔を見れた所だけは自分をほめたい。目しか覚えてないけど。多分めっちゃ爆テレしたキャラを篠原健太先生が面白おかしく書く時の顔の作画(ex:SKETDANCEのボッスン)になっていたけど。

こうして滞りなく(?)DVDを受け取り、席に戻るとDVDの一部を見ながらトークが開始された。映像中に何度も何度もタイが暑いとこぼす自分を見て一言。
「コイツ文句ばっかだな」
こんなん笑うだろ。ボケとツッコミを一人でやるな。その後急にタイを褒め出したところにすかさず「いけないと思ったんでしょうね」とか言っててワハハさせられてしまった。
その後も次々と収録の際の面白エピソードを披露していく廣野氏。いやこの男、前々から思っていたがやはりバラエティIQが高い。
ふりからオチまで完璧、凌大廣野のすべらない話開催待ったなしである。人志松本に見つけて頂こう。
めっちゃ笑ったはずなのにエピソードの記憶がぼろっぼろになっているのも悔しいのだが、特に笑った物をいくつか。三部の記憶混ざってたらすみません。

弟さんにタイ土産としてメリケンサックを買っていったらしい。
露店などで売っていたようで質も良かったとのこと。
・・・メリケンサックの質??
なんだそれ、若手俳優が吟味するものじゃないだろ。使った事あんのかい!と思ったがどうやらメッキとかじゃなくてちゃんと重かったの意味っぽかった。にしてもだが。しかもそれをトランクではなく手荷物に入れて帰国しようとし、検査に引っかかったとか。
世紀末かよ。
本人曰く護身用としても持っていたらしく、空港でなぜ武器を持っている?ときかれ
ディスイズマイブラザー プレゼント
と答えたものの首を振られ、没収箱にぶち込まれたとか。
そらそうだわ。ブラザーにプレゼントするもんじゃねえもん。
因みにご両親には頼まれてドライマンゴーを買っていったとか。温度差。

今回のイベントでは写真集の話も出たが、素であることをイメージして作っているそうで。なんとノーメイクの写真の収録もあるそうだが、とにかく色々取られたようでご飯を食べている所を取られたりもして、飯食ってる時間もないのかと思った。という話も面白かった。ノーメイクとか気にするんだもあったし、というか最近仕事が怒涛過ぎてマジでやだ~~~といってたの、笑ってしまったが、寝てくれ…になった。でもいっぱい出てくれると嬉しい。オタク心は複雑。

住民票が銚子にあるため、わざわざパスポートをとりに行き、撮影当時はコロナの影響も色濃かったため陰性証明が必要だったのだが、タイの検査が甘すぎて、粘膜を秒しか取られなかったからそりゃ陰性だわ!と思った話も面白かったな。

あとなんかサングラスめちゃくちゃ安く買って、次の日タイのクラブでのライブでぶん投げてお客さんにあげたとか、お菓子がおいしかったとか、タイの仏像は厳かと言うよりなんか柄が悪い?みたいな、そんな話もあったが記憶の輪郭がぼやぼやである。推しの存在感やばすぎて記憶はぶち飛んでしまうらしい。

タイ滞在秘話もが落ち着いたところで、抽選会へ。
今回のイベントは席の番号と、物販でDVD買った人は追加で番号が割り振られており、それをどんどん廣野氏が引いていく。番号が当たると賞品がもらえる仕組みだ。
賞品は確か楽屋で3分話せる(単独で)→楽屋で1分話せる(5人グループで)→サイン入りチェキ→サイン入りチェキ風カードだったはず。
他の俳優さんはDVDを3枚買えばチェキが確定で撮れたりするらしいが、廣野氏のイベントでは本人の意向でなくなったらしい。そう言う売り方はやだ、みたいなことで、随所でまた金使わせるんですか!?とか、なるべくお金がかからない形で何かしらイベントがやりたいと言うことをおっしゃっているから、そう言うことなんだろうなぁと噛み締めてしまった。
それはそれとしてピンショのチェキは欲しいけど。

話が逸れてしまった。とりあえず抽選箱から廣野氏が無作為に数字を引きまくる。数字にまつわるエピソードを捻り出そうとしていたのも面白かったが、なぜかやたら15番を当てたがっていたのはなんだったんだろう。

あとここですごいと思ったことがあった。
ずっと手を挙げた人が私、当選被ってますと名乗り出たのである。
円盤を追加で購入している方の重複当選は当然の権利である。別にそれを享受したって誰も怒らない。のに、私は当たったから他の人もう一枚引いてください、があるのだ。

え〜!治安良〜ッッッッ!?

これ、どうやら1部でも豪運の持ち主がいたそうで、その時に名乗り出たのが最初らしい。
いやすごいなほんと。1部で名乗り出て譲った方も本当にすごいし、2部で続いた方もすごかった。なんなら3部でも豪運がいて、きちんと名乗り出ていた。廣野氏が何やってんだよ〜と自分を責めてたのもちょっとおもしろ可愛かったし、重複当選した方と少しお話ししてたのもよかったし、お礼するからLINE教えてって言ってたのはウケた。優しい世界すぎるだろ。
こう言う当たる当たらないというのはなんと言うかピリッとしそうだなと思っていたのだが、全くそんなことはなかったし、廣野氏も平等にみんなに当ててあげたいんだよ〜!と言う感じがバシバシに伝わってきて、
これが愛ってことなのか…?
と口に出したかった。これは否定したくないやつ。

抽選が終わった後は、当日会場に設置されていた質問受付用の箱から廣野氏がこれまたいくつか引いて時間が許す限り回答をしていくと言うコーナー。
これまた面白回答が素晴らしかった。

一番面白かったのは、ちょっと質問の流れは失念してしまったが、今回のくじでの賞のグループでのトーク、5対1でお話しする形式だったのだが、ガールズバーかと思ったと言う話である。

ガールズバーかと思ったじゃないのよww

と思ったが、彼普通にキャバクラに行った話とかもするからびっくりだよ本当に。
なんだろうたしか、髪が短い人が今も好きですか?みたいな質問の答えで、今もそう、と言う話しになり、MCの方から時とともにかわってますか?と聞かれての話だった気がする。
最初好きな女の人のタイプを考えて、目が悪いからいい匂いがする人、どんどん好みが野生に帰っていっているみたいなことを言っていたのも相当面白かったが、その流れから年上の女の人が好きと言う話になり、でも最近はそれこそ女の子のお店とか行った時も、年下が増えた、え!?うそ2個下!?いいよなんでも頼みなよ!!!ってなるみたいな話をしていた。

これ、ファンの前でしていいやつなんか!?
私はおもしれーと思ってるけど!?


ちょっとひやっとして斜め前の方を見たら、後ろ姿越しにうんうん頷いているのが見える。

あ、いいんだこれ。

斜め前の方のおかげで心置きなく笑えたのでこの場を借りてお礼を言っておこう。
とはいえ、年下好きってなんか若い頃だと変な感じになってしまうけど、20超えたらわかんなくなるから、色んな人と関われるようになったのは歳をとってよかったと思える点みたいな感じで綺麗にまとめてきたのはさすがだったけど、にしてもよ。
これとガールズバーの話が繋がってたのかな?ちがうかも。

それ以外にも廣野氏はやりたい放題であった。

イメージカラーはありますか?に対して、黒だと思っていたけど緑や紫の役が多い、紫かな…みたいに落ち着いたと見せかけて、虹が好きですけどね、確変なんで。金もいいですね、期待値あるんで。とか言い出すわ、
行ってみたい国を聞かれて韓国、と答えて理由を聞かれたら即時で綺麗な子多いじゃないっすかと言ってみたりとか。
でもガチガチに作られたエピソードトークばかりではなくて、海外に出てみて感じた日本の印象は?と言うようなことを聞かれた際には、かなり言葉を慎重に選ばれていて嫌な意味ではなくてどう言おうかな、ということを悩んでいたことも印象深かった。
でもやっぱりユーモラスに、別の人になれるとしたら誰になって何をしますか?と言う質問に対して、動物園の動物と茶化して見せたあと、人は全部自分でできるから特にない、と彼の軸のようなものを除かせたあと、石油王とか何しても許されるような人ならなりたいと言うようなことを答えて、石油王になれるまで頑張ります!DVD!買ってください!と言っていたのはさすがだったと言わざるを得ないだろう。


いろいろなトークをしているところを見て感じたのは、彼は常に言葉を刺すように研ぎながら、それでいて意図せず人を傷つけてしまうことに常に気を配っているように思う。口から出てしまったものは消せないけど、もし尖ったものを投げようとしたな、と気づけば必ずその後に誤解のないように言葉の角を削って丸めてから投げ直してくれる。

そ〜んなヤンキーみたいな見た目してこれだよ〜!!!

はあ、もう助けてくれ。廣野凌大のDVDイベント、面白トークもさることながら、彼の思想に触れるようなそんな場面も多々あって。最後に、私たちが感じたことが全てで、廣野くんにとってもファンの方の表情とかそう言うものに触れて感じだものが全てだから、大丈夫だよ。と言ってくれていた。
Bimiの活動でお騒がせしてることにも触れつつも、湿っぽくならず、あっけらかんとしながらも、優しく、丁寧に言葉をかけてくれていたのが非常に沁みたのだった。

っはーーーー………………

すごかった。廣野氏ありがとう。
私が覚えてることは本当に楽しくて、優しくて、素晴らしい空間だったと言うことである。私がぎゅっと顔面のパーツを全て中央に寄せながら噛み締めていると、MCの方より規制退場の案内があった。
1部ゲロこみって言ってたもんな〜うんうん、と頷く。
そしてここで
「二部通し特典会に参加される方いらっしゃいますか?」という確認が。
あれ?待てよ。

まだあったわ。

完全にお腹いっぱい満足して名古屋に帰るつもりだったわ。そう、私まだ3部が残っているんだわ!!!しかもまって特典会!特典会があるぞ。
そして、真の接触イベントはここからなのであった。

後編って言いましたがすみません、後編②に続きます。

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