いざゆかん接触イベント(後編②)

【前回までのあらすじ】
紆余曲折あって人生初の推し接触イベントに参加した私、回転ずし形式のお渡しで推しの眼光に食らったり、爆笑トークや彼の思想に触れて大満足したのも束の間、これから二部通し特典があることに気づく!!本当の接触イベントはここからなのだった~!!!!(下記前回記事)

前回までは2023.09.30廣野凌大DVD発売イベント第2部のお話しをさせて頂いた。ここからは特典会~第3部の話へ移りたいと思う。
さて毎度の注意事項であるが、このレポは正確性を一切保証しない推しの存在感に脳を焼かれてしまった女の怪文書である。(※後編の2倍くらい文字量がある)
また前回のを他の方のレポと照らし合わせたら早くも書き漏らしや3部と2部がごっちゃになってる記述がみられた。まあもう情報のぐちゃぐちゃ加減から私の情緒を察してくれ。正確な情報は参加した時ぞ知るってことで。

さて、2部通し特典。それは同日で3部あるイベントの内、2つ参加したものに与えられる特典であった。私は日替わりのトーク内容が楽しみなのと、お金と時間が許すなら全通がオススメという事前情報を聞いていた為行けるとこ行くか!で2部取ることに決めたという経緯なので、すっかり油断していたのだ。
しばしあった後、これまた前列から順番にDVDのあて名書きを行うため、ジャケットを抜き取り宛名をかいた紙とチケットを準備した上で並ぶよう案内がなされた。

パーテーションが今回も設置されていて、そこにファンの方が入っていくさまがみえたのだが。

あれッ?結構長いな??

入った方が出るまでに数十秒あったと思う。
そしてたまにマジで?!みたいな廣野氏の声と笑い声が時折微かに聞こえたりなどするのだ。

こ、これが接触か~!

本当に接触してる。いや接触イベントなんだからそうなんだけど、接触ってなんだ??????(振り出し)
完全にパニックであるがもう後はまな板の上のコイというか、順番が回ってくるまでに心持ちをどうにか持っていくしかない。毛穴パテ職人の仕事を信じよう。いや多分廣野氏私の毛穴に興味ないし大丈夫だよ。そんなことを考えても全く備えられている気がしなかった。会場の中はざわついているようで静かで何とも言えない空気が漂っている。

だれか~~~!!私と話してくれ~!!!

しかし、誰にとっても廣野氏との接触前の深呼吸タイムなのだ。静かに過ごしたいタイプの人だったら邪魔するわけにいくまい。
かといってワンチャン誰かTLでいるかきいて、誰も返事こなかったら別の面でダメージを食らってしまう。意味もなく視線を泳がして会場の壁を観ようとした時、隣の人のスマホの画面が目に入ってしまった。
そこには白地にピンクのピクトグラムのアイコン。

その結婚ちょっと待った〜!!!

まって???お隣の方私の事知ってる??????

紛れもなくそこには私のtwitterアイコンがあった。
もとは男女CPの二次創作アカウントの為、その結婚ちょっと待ったピクトグラムにしている。いやそれはどうでも良くて。
ここで私には2つの選択肢があった。

①このままガタガタ震えながら待つ
②声をかけてみる

ただ②は、失敗したらアカウントと中身が一致した挙句、うわ…携帯見るなよ…と怒られる危険性をはらんだ、ハイリスクあるのか分からないリターンだった。
一番つらいのはあ、はい…みたいな薄めの対応をされてそのまま順番まで隣に座り続けなければならない事。結構悩んだ。しかし、オタクの恥はかき捨てなのだ。ハマって数週でイベントに来ておいてここで失速するのはフッ軽オタクの名が泣くというものだ!!!
意を決して隣の方に声をかけた。

「あの…これ…(アイコン指しながら)わたしなんですけど…フォロワーさんですか?」
「え!あ、これ一回間違えてフォローしちゃってて」

>>>フォロワーじゃなかった<<<

第三のパターンが出てしまったと焦ったが、すかさずこう続く。
「でもあのnote書いてたひとですよね!」

書いててよかった~~~~~~~~~~~~~!

ここに関しては恥より安堵が勝った。マジでよかった携帯覗いた不審者なだけにならなくて。こうして改めて繋がっていただき、彼女は1時間ほどあった待ち時間ずっと私と話してくれたのだった。本当に廣野氏のオタクは優しい。
また、待っている間、これまでの情報やレポなど丁寧に教えて下さっている本当にお世話になりまくったフォロワーさんにもお会いできてお菓子までいただいてしまう有様である。やばい、恩借金が多すぎて首が回らねえ。ちなみに廣野氏の目が尋常じゃなく黒い件についてもこの時お伺いしたのだった。

特典会の参加者は結構多く、最後列だったため私たちの番回ってくるんですかねぇなんてのんきなことを言いながら1時間くらい待ち、案内の声がかけられたのは結局3部の開場時刻にガッツリ食い込んだころ。
ここまで来たらなんか私は開き直っていた。今日初対面の隣の方と話せたんだからいける!!!廣野凌大、推しとは言え、彼も人の子のわけだし。なんも考えてないって一緒にお話しして下さった方が言って下さったのも救いだった。とりあえず今回自分に課すノルマは二つ。

・できうる限り顔面を見ること
・めっちゃ新規だけど食らってる話をすること

よし、行けるわ

宛名書きかなんだか知らねーが、メンチ切ってやるぜ。

こうして私は、再びヤンキーマインドでパーテーションの奥に足を踏み入れたのだった。

DVDのお渡しの時とトーク中は彼はずっと立っていた。トーク中はたぶん後ろの人も顔が見えるようにという配慮だったのだと思う。だが今回彼は座っている。そりゃ当たり前である、足死んじゃうよ、文字書かなきゃだし。
私がお願いします~と宛名とジャケットを渡すと、不意に彼の目線が上がった。

うわッ顔良ッ!!!!!!!!

さっきより目の黒さはちょっと抑えられていた気がするが(眼力はあったけど)その分顔の良さがダイレクトアタックである。また私の個人的な趣味として三白眼が大好きなので、推しが自分を見上げているというこの状態、かなりありがとうだった。あ、会話しなきゃ。幸い彼の目が手元にすぐ落ちたおかげで膠着オタクにならずに済んだ。
「こないだのBoPで初めて知って、今日は勢いで名古屋から来ました!」
もうしょうがない。何も練りこんでないのだから出てくるのは真実のみである。
それを聞いた彼はびっくり半分笑って一言。
「マジで?勢いできたの?w」

よし、ウケた。

この時も書きながらけっこう私の目を見てくる。
ていうか、そうなんだ、とかじゃなくてちゃんとこちらの言葉を反芻していたのが今書き起こしてみて、有難いなと思った。こんなこと言ってはあれなんだが、オタクとの会話全然聞かずにそうなの?とかありがとうとか当り障りない単語だけで乗り切ることだってできると思うのだ。でも、あ、ちゃんと聞いてるんだと今気づいた。レポ書くって大事かも。
話の流れでFesも行きたかったんだけどチケット先着一分くらいで終わったよ~と、伝える。これは悔しいというより私の中では人気ですごいね、の意味だったんだけど、廣野氏はちょっと難しい顔をしてから
「あー…そっか、ごめんね?」といった。

推しに謝らせてしまった。

まあスゴイ申し訳なさそうというよりは軽い感じだったので大丈夫だとは思うんだけど、そういうことが言いたかったんじゃなくて、どんまい!くらいでよかったんだよほんとごめん、君は悪くないよ~!の感情が押し寄せる。
しかしこれ全く伝えるすべが思いつかず、そのまま、あ、いやいや…みたいになってしまった。マジでごめんな廣野くん。
それで、その後
「でも、これからもよろしく」
と、じっとこちらの目を見て言ってくれた。

えっ、これからがあるんか?????????????

正直Lastって言われてるこっちからすればこれから???という感じだし常に27歳みたいな話は聞くし、俳優は絞って音楽やりたいとも聞いていたもんだから、マジで今後の展望が予想がつかず私はその言葉で面食らってしまった。でも多分嘘は言わない男だから、これから、あるんか。
まあそんなこんなで所謂はがしの声掛けがはいり、撤収しようとしたのだが、あの、廣野氏ってさあ

終わったら次の子みるんじゃなくて、その人がはけるまで話かけてくれんのね。

いやこれ、事前のレポにあった。見てたにもかかわらず普通に背を向けてしまった事を大変悔いている。廣野くんを見ながらじゃあね~~ときゃっきゃしてはけるのが多分正しかった。私が振り返らないから2回くらいありがと!と声をかけてくれてしまい申し訳なかったし、なんかめっちゃ仲良くはないけど無視する距離感でもない近所の誰かと会った時みたいなよそよそしさで会釈してしまい。
もし次回参加検討している方がいたら、次も同じか分からないが心にとめておいてほしい。
廣野凌大、見送ってくれるから迷惑にならない程度に見ながらはけよう。

いや~しかしまあ顔面みたし初参加にしては合格ということにした。
廣野先輩舐めたクチきいてすんませんした。
というかお気づき頂けただろうか。
食らっちゃった話しするの忘れたわ。今日言えたのはド新規なこととフェス落ちたことだけ。

な~~~~~~~にが集合知だ。(※前編で言ってた)

結果分かった事としてはどれだけ調べたとて推しの前で言いたいことを言えるようになるのは実践あるのみということである。心構えは大事なので事前調べのおかげで最低ダメージで済んだともいえるが。あと普通あて名書きってさ、○○さんへって書くと思うじゃん?
あの人バチバチに呼び捨てで書いてるのに気づいてまた笑ってしまった。もしかしたらできるだけ顔を見て話したいという彼流の配慮なのかもしれない。TLでちゃんづけで書いてもらった人がいたがそれはもう宛名の紙の時点で書いていたらしい。頭がいいな。呼び捨てなんて不遜ね…と思うタイプの人は宛名に敬称まで書いておこう。

そんなこんなで、私は推しからの呼び捨てあて名書きDVDを得て3部に挑んだのであった。

各部話の内容が変わる、は聞いていたが当日驚いたのはお色直しがあったこと。
2部は緩いウェーブのウルフのハーフアップ+柄のチャイナシャツ(後から気づいた)+オールブラックという最強スタイリング。黒が似合いすぎるし、私はハーフアップが大好きなので真面目に感謝をした。
では、3部の会場に入ってきた廣野氏はというと、これまた緩いウェーブをスッキリ後ろでまとめたヘアスタイル(うなじが見える)+淡いブルーグレーのセットアップ+鮮やかな緑のインナーと全く印象の違うスタイリングでのご登場だった。

これだけでチケ代元とれるな。

各部お色直しを知らなかった私からしてみればこれは棚から出たぼたもちというか高級和菓子店のイチゴ大福並みである。しかも全通できなかったとしてもFCで写真の更新がある為おこぼれもある。なんという素晴らしいシステム。

基本的な流れは2部と同じである。お渡し→DVD見ながらトーク→抽選→質問コーナー。
先程よりは目の黒さもないはずなので私は3度目はさすがに食らわないだろうと席を立った。
回転寿司のベルトコンベアに並ぶ。パーテーションの中が見える位置になると、各自が粛々とお辞儀などしながらお渡しが進む中、ふと声がした。
「え!?まじで!?」
廣野氏がちょっと前の方にいる方の投げかけに驚いたのだ。

え!すっご!!

回転寿司形式の秒で爪痕残せるの強すぎる最高じゃん。私は彼女のことを期間限定の600円とかする金皿の大トロだと思った。いいなあれになりたい。
とは言え、私はせいぜい白か黄色の皿のかっぱ巻きといったところ。かっぱ巻きに失礼だなごめん。すぐに金皿になれるわけがないので、とりあえず、お礼でも言うとくかと思った。
私の番になって、あざすと言われたので私もありがとうございます、という。

腹から声出せや。
凛として時雨じゃねんだぞ。

※凛として時雨のファンの方いらっしゃったら申し訳ございません。
しかしなんか大体の人が無言で受け取る感じだったので、チキってしまった。クソださすぎる。しかし廣野氏は私の蚊の鳴く声にもう一度ありがとうございますと返してくれた。

君はもうお礼言っとるんよ~~~!!

一生あざすできてしまう。永久機関完成するとこだったあぶねえ。
くそ…丁寧で優しい対応しやがって…覚えてろよ…(好き)
と私は捨て台詞を胸にDVDを抱きしめ三下のチンピラマインドで席へ戻ったのだった。

後はもう接触する必要もないので面白トークに専念することが出来た。以下に覚えているものをいくつかピックするが2部の記憶と混ざっていたら申し訳ない。

まず、さあDVDトークに入ろうという頃、おもむろに廣野氏が「あれは…」と回想シーンを始めだした。
あれは俺が小さい頃だった、しんげんさま…いやちがうせんげんさま!としょっぱなからミスるがそのまま話が続く。
廣野氏の地元では浅間様(漢字合ってるかな?)という夏祭りがあったらしく。そこは女の神様が祭ってあるためカップルで行くと別れるのだそうだ。それで友達が俺はそんなジンクスに負けない!といって彼女とお祭りに行って、2日で別れたそう。普通に夏祭りの日に大げんかしたらしい。

いやなんの話????????

そしてMCの方が進めようとすると尚もあれは…とつづく。MCのまきたさん(お名前違ったら申し訳ない)も続けますかと笑っている。
いいっすか?歴史続いてるんで…といって続いた話はお祭りの屋台のくじ引きだったか、ちょっと早くも記憶が怪しいが。どうしても遊戯王でほしいデッキがあって、それを当てる為に何回も引いた、でも当たらない、最後の300円という所でおじさんが急に引いた紙を見せてみろという。渡すと隠れてごそごそして、返されたのはクッチャクチャの明らかに自分が引いたのとは違う紙。それが当りであたりはこうやって出すんだ、と闇を見たみたいなことを言っていた。しかもそれ定価で1000円で返るやつだったらしくただ損しただけっていう。

いつもこういう感じなの????

急に凌大廣野のすべらない話始まるじゃん。いや2部でもやってたけど。

謎に尺を取った後は3部は主にライブの部分に焦点が当たっていたのでその時のお話しが多かったのだが、出させてくれたプロデューサーさんのこと、最初うさん臭かったよねといっていた。いいのかそんなこと言って。
また実際ライブに出てみたらバックダンサーがつく歓迎のしようだったことも手のひら返してきたよな~~とちょっと嫌そうに言ってたのが面白かった。しかもDie youngだったから全然そんな曲じゃないのにって言ってたのも確かにそう。
そこでMCの方が多分日本できちんと評価を得ているアーティストってことを調べてくれたんでしょうね~とフォロー。この間は写真集はいつできるんだという連絡まであったそう。
アイツはミーハーなの。みたいなこと言ってたし普通に会ってたら嫌いだもんね。ああいうタイプとか言っててスゴイ言いよう(勿論いじってるだけで嫌な感じではない)だったけど、最後まあポップコーンくれたからいいけど、で〆てたの謎オチで面白かった。でもいいやつだよとフォローも欠かさない。

あと誕生日近かったからクラブで仲良くなった人に無料でタトゥーを掘ってもらったんだとか。ここ、と教えてくれていたのだが、後ろで全く見えなかった。タトゥーある推しは私の趣味的に助かったのでどこか分からないけど拝んだ。シャウトを褒められたのになぜか引き気味にサンキュー…と言っていたのも面白かったな。何で引いてるんだ。

他にもいろいろ聞いたはずなのに突然の昔話が強烈すぎて全部とんでしまったのですみません。

さて抽選会に移ったところで、2部から結構100番台が多かったので2桁とか1桁を引きたいと言ってた廣野氏。それに乗っかってMCの方が2桁の番号が出たときに「お、若い」とおっしゃったのだけどそれにすかさず「いや言い方やべえって」のツッコミ。
早かった。しかもその直後540番くらいの数字を引いて一言。

「荒れ地の魔女?」

荒れ地の魔女ってワード、人生で使うことほぼないよ。これがするッと出てくるところが彼の類まれなるセンスである。前、鮎川氏のイベントでも例えツッコミがスゴイと言われていて、確かに出演者の小ボケを絶対見逃さずに拾ってくれる安心感と言ったらない。俳優も出来て歌もイカしてて突っ込みのセンスもある。

高低差で耳キーンなるわ。

NEXTフット後藤の称号も手に届きそうな彼のワードセンスとサービス精神は何と言うか近寄りがたいカリスマ性を帯びた雰囲気とは相反するものであって、やはりそのギャップが好きなのかもしれないなあと、しみじみ思った。荒れ地の魔女はえぐいって。

また、後編①に書いた通り、今回も重複当選者が名乗り出てくださっていた。その時に1部と2部も名乗り出てくれた人が居た、みたいな話になったのだがその時、その人いる??いる??と客席を見渡した後ボソッと廣野氏はこういったのだ。
「黄色い服の人とメガネのお姉さん、いるかなあ」

覚えてんの!?

優しかったファンのこと覚えてるんだ⁉と思ってびっくりした。あと、これは2部か3部曖昧だが、MCの方が廣野さんが優しいからファンの方も優しい、ファンはタレントの鏡といったようなことをおっしゃっていた時、まんざらでもなさそうな顔でそうなんっすよ、と言っていたのも良かった。カゴメから野菜生活のCM来るかもわからん。質問のコーナーでも終始そうだったんだがなるべくサクッと答えられるものはサクッと答え出来るだけ多くの回答をしようとしていたのも印象深かった。ちなみに私もその恩恵で2部と3部の持て余した時間でえいやー!!と入れた質問も読んで頂いたのだった。

私が入れた質問は、2部で目が悪いからいい匂いのする女性が好きという話をされていたので、好きなにおいは何ですか?というもの。私的には、こう香水の系統とか、そういう回答が出るのかな~~と聞きたい人いるかもの気持ちで入れたのだが、彼は「エレベーターの匂い」と答えた。

エレベーターの匂い??????????

いや、エレベーターの匂いっていう感覚は分かる。なんかこう、あれだよね、ネイルサロンとか入ってるタイプの商業用のマンションとかで乗るような狭いタイプのエレベーターとかでする匂いでしょ?あれっていい匂いなんか?その後もエレベータートークが続き、地元銚子にあるゲーセン?のあそこが一番いい、気持ちいいと言っていて、気持ちいいとかあるの…???と戸惑う。その後、どうやら薬品系の匂いが好きというまとまりになり、シンナー系とか・・・といったところで、袋に入れて吸ったりしてないからね!?と我に返っていた。独特すぎるだろ。話の締めに、焼き立てのパンの匂いとか…と無難な答えを置いて、「とか言っておけば安心しますか?」と言っていたのも面白かった。心配されてる自覚あったんか。あまりにも衝撃だったのでなんかもう好きな女の匂いとかどうでもよくなって満足した。

他の質問で行くと、
加藤大悟君がちょうど名古屋でイベントをやっていて、3部参加者の方のお友達が大悟くんに廣野氏にメッセージをもらったところ「大好きです」という爆裂可愛いコメントがあったようなのだが、それに対してコメントを求められた廣野氏は
「いや…特にないっすね」とばっさり。ちょっと目をこするようなしぐさをしながら
「あいつはもう俺についてこないほうがいいよ…あいつにはあいつの道があるからさ」と言っていた。

これ進研ゼミでやったやつだ。

この感じ、私は廣野氏のパブリックサーチを度々行うのだが、ナゴヤ有識者の方が個々の関係性を表す時に、俺についてこない方がいいと思っている廣野氏とそんなもん構わず真っすぐ愛を伝えてくる大悟くん、みたいな話をお見かけしていたのだ。
この二人の事はこの二人にしか分からないので何を言っても邪推なのだが、廣野氏は同業者に惚れられる男だよな~と思った。dip氏の逸話もそうだと思うが、背中や結果や仕事で示すからそうなっちゃうよな、と。
まじでお前いい男なんだなと思ったエピソードだったし、見事その質問が引かれたのも素晴らしかった。塩対応だけどあいつにはあいつの、といったところが優しいなとも思った。

あとは弟さんは自分と正反対で高学歴エリートだが博打好きの血は色濃く継いでいて、この部の前にも、勝ってる報告がラインで来てそれに返信して今ココに来ましたという味の濃い仲良し報告もよかったし、今日は楽しかったですか?私は楽しかったです!という最強質問に大拍手が巻き起こるもまだ時間が余ってるため締められず、いくつか答えていい時間になったため終わりたいのに好きなコンビニは?(ローソンだった)とかの質問が出てさっきの奴今引けよ~なんて言いながらいい質問が来るまで引きまくったのも面白かった記憶である。

他にも色々あったのだけれど、一番印象深かったのは、役を自分に寄せますか?自分を役に寄せますか?という彼の演劇観に関するものであった。
結論は役を自分に寄せるという回答。過去の自分の経験を膨らまして、その役の感情と重なるようにして、その当時の経験をその時再現する、というような話だったのだが、さすがは廣野氏これで終わらない。例えば、という例を出して教えてくれたのが、昔お金がなかったころは10万とか負けると本当に悔しくて、財布を道に叩きつけて捨てて、警察から財布届いてますよの電話がくるということをやっていた(つい先日の警察にお世話になったツイートと絡んでる)そうだが、そういう時の悔しい気持ちを覚えておく。そうするとすべて失ったAというキャラがいたとして、その時の感情を膨らまして再現することができる。みたいな。

いやいい話台無しかよ
パチの喪失感と一緒にすんな

優秀なオチを持ってきていたが、それはそれとしてとってもこの質問は興味深かった。
つまるところ演技をするために日常の色々なことを記憶していてすぐ引き出しから出せるようにしている。そのおかげで記憶力がいいらしい。もしかしたら彼の繊細さを感じるのはここからかもしれない。
また、2.5なんかは特に元となるキャラがいて、その再現をすれば100点満点でみんな喜ぶけど、それならアニメでいい。舞台として実際の人間を通すからには、自分の経験則に基づいた表現をするとキャラクターに奥行きが出る。そこに自分のやる意味があるというのはなるほど、となったし、自分の歌でも0から作ってるわけではなくて、体験を膨らませて膨らませて…というような作り方だそうで、俺意外と歌ってるようなことやってないからね、とはいっていたものの、やはりそこが彼のリアル感の根拠なのだろうかとも思った。
これは別の質問だった気がするが、昔は今より計算高く、役を作ったりギラギラしているところを見せるという意識がすごくあって、でも今はあるものを使って偽らずラフにお仕事をしているというような話とも繋がるのかもしれない。
廣野凌大という表現者は、役と自分の共通項からそれを接着剤として役をまとったうえで、その後ろには自分がいる。それは本人が透けて見える、とかではなくて台本に描かれている箇所以外のバックボーンの下支えとして彼が眠っていて、役の後ろに密接に接着してることでいわゆる厚み、奥行きがでているのかな、なんてことを個人的に思った。

そして挨拶で、再び私たちが感じたことがすべてで…というような言葉を投げかけてくれ(2部も3部もこの話をしてくれていた気がしたのだがもしかしたら私が感動しすぎて記憶をだぶらせてる可能性がある。3部だけだった???)非常に最後まで彼は丁寧で、面白くて、最高の男であった。
とにもかくにもこうしてイベントは終了したのだった。
イベントが終わった後、急にご飯に誘ったのに快くご一緒してくれて、私の終電ダッシュに付き合って下さったフォロワーさん、ここでお礼をもう一回言っておきたい。ありがとうございました。

ここまで来てくださった方は大分胃ももたれていることであろうがやっとそろそろまとめである。

私は廣野氏に関するnoteで色々と知ったようなことを書いたが、それは所詮上澄みでしかない。それを自分の目で確かめる、という意味合いでイベントの参加を決めた節もあったのだが、イベントを通して『廣野凌大』という人物の中身をほんの少しではあるものの覗き見てから彼の演技を見ると、全く印象が変わった。
人から聞いた話も他人が書いたレポートも全てには程遠いということが身に染みたし、今回のイベントだって全てとは全く言えないが、それでも彼を見て聞いて、その温度感を測ることが出来たのは中々得難い体験だった。
また、彼自身も画面越しではなくて表情を見ながらファンの思っていることを彼なりに咀嚼するということを楽しんでいるし、優しくかつ大切にしているのだと思う。
優しい、というのは色々な種類がある。ファンに完璧な夢をくれるのも優しさだし、単に柔らかく望まれるよう接するのももちろん優しさだ。形は様々変わってもファンに優しくない俳優なんてまあ滅多にいないのだろう。
では、常日頃ファンの口から出てくる廣野凌大の優しさと言うのはどこにあるのだろうか。
これに関して私が知ったようなことを言うのは大変恐縮なのだが、彼の対応は常に1対200(くらい)でありながらも、1対1に限りなく近く、そしてその1に対して隅々まで思いを巡らせてくれていることなのかもしれない。
彼は自分に嘘をつかないし、時にそれはやりすぎなくらいでもあって。でも彼はきちんとそれに対して、自分がこういう言動をしたらファンの人はこう考えるだろうかとか、ということを深く考えたうえで行動を選ぶし、それに自覚的で責任を持っている。(ような気がした)
恐らく数多くいるファンをしっかり『1人の人間』という所まで単位を落として、解像度高く見た上で言葉を選んでいるのではなかろうか。彼を優しい、と形容するのはここの部分が大きいと思う。
また、イベント2日間、全6部、全通してくれる人は勿論のこと、この日しか来れない人、この部だけしか来れない人、全てに深く感謝しているという言葉はきっと口だけではないと思うし、運営方法や態度でそれを示してくれていた。
だからファンはまあ廣野君がそういうなら大丈夫か、と思うし、はたから見てかなり危うげに見える廣野凌大というコンテンツ(1人の人間であることは百も承知だが敢えてこの言い方をする)を推せるのではないかな~と、今回のイベントを通して勝手に解釈したのだった。

後めちゃめちゃ初心者向けだとも思う。
価格設定と内容がめちゃめちゃ親切で、他の俳優さんのイベント内容などをお聞きすると、逆に廣野氏これでええんか?!と戸惑うし、何なら彼のキャラならファンにいっぱい積んでねっていっても受け入れられそうなのに、あまりそういうことを言わない。何ならファンにあまり金を使わせたくない感じまで感じ取れる。

そういうところだぞ(褒めてる)

加えてファンが本当に優しいのだ。くじ当選の譲りあいもそうだが、くじ引きで楽屋トークに行くことになった方にがんばって!と他の方から声掛けがあったり、楽屋トークの中でもファン全体の事に対して触れて伝える方もいたり、果ては貴重な経験のレポ迄出してくださっていたり。
これは勘違いしてほしくないのだが、権利の譲渡もそういった声掛けもレポも、強制じゃないしマナーでもないし、これができないと私心狭いかなあとか、そんなことは一切ない。なくて普通だ。
でもやはり一つの優しさの形として私はこれを素晴らしいなと思う。
怯えながら一人参戦をしたのにここまで楽しめたのは間違いなくファンの方々のおかげでもあり、想像していた若手俳優界隈より1000倍治安が良かった。本当に。

いやというか、まあもう何でもいいんだけど、まじで廣野凌大のすべらない話のクオリティは完全に保証するので是非ご興味がある方は1部だけでも参加されるといいと思う。やはり私がいくら文字に起こそうとも廣野氏の細かな抑揚やワード選びには全くかなわず面白さ8割減するのでやっぱ生で聞いて頂きたい。日替わり要素好きな方は、諸々許せば複数参加すると全然内容が違うのでそれはそれでオススメだ。
彼はあまりイベントをやらないと自分でも言っていたから発表されてるうちが花ですよ。マジで。
少なくとも私は都合がつけば、という前提はあるものの次も絶対参加したいと思っている。これがまあもうすべての答えというか。
ちなみに次は11/11か11/12、写真集発売イベントです。

今回もつらつらとまた長話をしてしまったが初参戦、というのはどの事柄においても人生で1回しか訪れない。それもあって結構わやだったわけだがそれを乗り越えた今、まあ私は無敵と言っても差し支えないだろう。まあもう、言うて行けるわ、次が楽しみすぎる。フフ

写真集かなんだかしらね~けど、メンチ切ってやるぜ!

(盛大な振り)

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