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5月のスケジュール

2022/05/19
渡辺大造×横山ユウキduo
Piano Live BAR Cats & Dogs
〒064-0804
札幌市中央区南4条西5丁目 F45ビル7F
Tel 011-231-3611
Table Charge¥1500+Music Charge(¥1500)
1st 20:00〜 2nd 21:00〜
http://cats-and-dogs.jp/
渡辺大造(pf)
横山ユウキ(as)

2022/05/28
重松忠男 Jazz Project
Sapporo D-Bop Jazz Club
〒060-0062
札幌市中央区南1条西19丁目291
山晃ハイツB1F(山崎建設工業ビル)
open 18:30 start 19:00
¥2500(+one order)
https://www.d-bop.com/
金澤緋彩(tp)横山ユウキ(as)三浦広樹(gt)
重松忠男(bass)川合草平(ds)
配信有り

2022/05/29
MIHOKO CB Orchestra
El Mango
〒064-0807
札幌市中央区南7条西3丁目7
青樹社ビル
open 18:30 start 19:00
¥3500(one order)
学割¥2500
MIHOKO(pf)
奥野義典/森川ありさ(as)
小野健吾/菅原良太(ts)横山ユウキ(bs)
阿部ヒロカズ/NAOYA ROSSO/白田賢哉(tp)酒本廣継/菅原昇司/池上彩音(tb)
長沼タツル(gt) 柳真也(wb)舘山健二(dr)


出産準備のため2月から演奏をセーブしておりました(と言ってもちょこちょこやっていましたが)
めでたく2/28に誕生しました。
非常に嬉しい。文章ではたぶん伝わらない。

家で家事、育児をしていると
さまざまな意味で充実しており
「自分は音楽なぞやらなくてもやるべきことが山ほどあるのだ」
「そんなかったるいことは他の人がやってくれる」と沸々と感じる。
こういう幸せもあるものなのか。
今は育児を、
という言い訳のようなそうでないような、
"練習をしない・音楽をしない”
理由のようなものをとうとう見つけてしまった。
自分で言うのも何だが
わたしはこれでも曲がりなりにも
真面目なミュージシャン(笑え)なので
そういう気持ちに対してとても
危機感を覚えるのだ。
いま練習なぞすべきでない。
スタジオに行くのは良くない。
となるとやることは一つだ。
聴くことだ。
少しでも良い音でジャズを聴き、モチベーションを保つしかない。
時間を見つけてはアナログ盤を探し、買い漁ることを繰り返した。
そのおかげで部屋はこんな有様だ。

ちなみに壁に掛けてこそいないものの、
写真のパーカーのサヴォイ盤の他に
ダイアル盤も複数ある。

The Magnificent 、Swedish Snapsも
LPで買い直したがかなり良かった。
自分の貧相なオーディオで鳴らしても
生きているパーカーがそこにいた。
娘が寝静まった後にこそこそと針を
落とすのが日課になった。

パーカーでお腹が一杯になってきた辺りで
感じたことがあった。
昔から自分の悪い癖なのだが、
趣味趣向が非常に偏っているので世間様と比べて
とてもズレたところに興味を示す。
思春期からジャズという音楽を聴きはじめたとはいえいまだに知見が狭い。
いわゆる名盤と言われるやつを
聴いていなかったりする。
散々聴いてきた
キャノンボールのサムシンエルスこそ
超名盤なのだけれどあれは
キャノンボールを聴きたくて夢中になったのだ。
リーモーガンのサイドワインダーとか
断片的にしか聴いていないし
あのアルバムでバリーハリスがピアノに座っていたなんて今更知った。
ジャズロックのブームを巻き起こした
名盤にあのバリーハリスが参加していたなんて
なんとも皮肉なことだなと思ったもの。


フレディハバードのReady for Freddieが
最近はドンピシャでハマった。
2月に「くう」で
サックスの蛇池雅人大先輩に「Arietis」を
リクエストされて面食らったのをきっかけに
ちゃんと聴くようになった。
良いサウンドじゃないか
やっぱりブルーノートの名盤だ
何でもっと早く聴いとかなかった。
それにしてもハバードはほんとうに上手い。
ブレイキーのバンドに在籍したミュージシャンは皆んな上手いと言われるけどハバードは別格だ。


ハービーの「Takin’ Off」も
ハバードは絶好調。デックスとの
組み合わせも文句ない。
何より若いハービーが、
演者としても
コンポーザーとしてもとても優れているのが
このアルバムでよくわかる。
Water Melonmanなんてちょっと小馬鹿に
してたところあったけれど演奏が物凄くいい。
並のプレイヤーではこう締まった演奏は出来ないだろう。

しかしレコードに針を落とすという行為、
どう考えても前時代的で無駄が多い。
非常に面倒くさいのだ。
アナログ盤ならではの楽しみを知っている自分でさえ如実に感じるこの「かったるさ」

毎度思う。
"このパーカーのダイアル録音はApple MUSICで直ぐに聴けてしまうのだぞ?"と。
よほどの廃盤やレア音源出ない限りは
わざわざ購入しなくても聴けてしまうのだ。

サブスクリプションが普及したこの時代において
致命的に非経済的極まりない。

しかし考えてみれば
その"かったるい"行為を
ジャズミュージシャンは生業としている。
好きな時間に・場所を選ばずに
音楽を聴ける昨今の情勢の中
わざわざ私たちは
会場と日時・チケット代を設定して
ライブパフォーマンスに挑むのだ。
何もこの行為がサブスクリプションの中の音楽に
全て取って代わられるとは思わないが、
かったるいことこの上ないのだ。

しかし自分の行いを
正当化するためにあえて言いたい。
こういう便利な世の中だから
その"無駄"を愛そうではないか。

グランドピアノのハンマーの打鍵音や
胃に響くスネアのリムショットは
いくらDENONのオーディオシステムが素晴らしくても敵うはずないのだ。

愛そう。無駄を、どうしよもないかったるさを、面倒なひと手間を。

育児のペースが段々と掴めてきた今、
深夜にかけて毎日スタジオに通って練習という
最高に面倒で楽しいライフワークを行う。
モタモタしているとあっという間に歳を取ってしまうぞ。

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