クローバ PAGE とはなにか物語風に説明してみる

クローバ PAGE をようやくリリースしました。毎日個性的なページがつくられていて、ひとまずほっとしています。

新しいものをつくるとき、それを言葉で説明するのは大変なことです。無料のホームページ? 世の中にたくさんあるね。でおしまいです。なので、説明する相手によってはスモールビジネス向けのコンテンツマーケティングツールなのだとか、CRMのできるランディングページサービスなのだとか、難しい説明を試みます。そういうのをひっくるめて、クローバを「つながるホームページ」と呼んでいます。そういえば、昔ブログが流行り始めのころは、やけにトラックバックとRSSに注目が集まっていた気がします。今となっては大した機能ではありませんが、ネットに日記が書けるという説明ではインパクトが薄いためでしょう。トラックバックの説明を見て、よくわからないけどなんだかすごそうだと思った記憶があります。クローバ PAGE にも、トラッキングリンクというおしゃれな機能を用意しています。

わたしたちはをなにかをつくるとき、ユーザーが製品やサービスをとおしてどんな経験をするかというシミュレーションをします。それをユースケースとか、シナリオとか呼びます。シナリオで説明する大きなメリットは、より具体的な利用シーンをイメージしやすいということです。わたしの考える最高のクローバ PAGE のシナリオはたとえば以下のようなものです。

ある日曜日の朝、高校生のタロウくんはおばあさんが切ってくれた山梨産の白桃を食べながらグーグルマップを見ていて、あることに気づきました。それは日本海沖にある小さな島のストリートビューで、よく見ると岩陰に人間のようなかたちをした裸の赤い生き物が何匹も写っていました。タロウくんはこれは大発見かもしれないと思い、その生き物をオニと名づけました。それからクローバ PAGE を使ってその生き物の写真やグーグルマップの地図を掲載したホームページをつくりました。タロウくんはどうしてもその島にいってみたかったのですがお金がなく、行き方がわからなかったのでホームページで一緒に行ってくれる仲間を募集することにしました。ここまで15分しかかかりませんでした。
ホームページを公開するとすぐにスマホに通知がありました。ひとり目は有名な冒険家で、そのあたりはそりがないと入れないから犬ぞりを貸してくれることになりました。ふたり目は東京の会社の社長で、いっしょに行ってくれるというので会ってみると猿のような醜い顔をした中年の男でした。最後のひとりは誰だかわかりませんでしたが、空からの撮影に便利だというのでドローンを貸してくれました。みんな知らない人でしたが、トラッキングリンクのおかげでおじいさんの知り合いだということがわかり、事前におじいさんも交えてメッセージのやりとりをしていたので安心して会えました。
タロウくんは犬ぞりと猿のような顔の男とドローンといっしょに、島を目指しました。道中の様子をクローバ PAGE のタイムラインにアップするとすごい数のアクセスがありましたが、サービスが停止することはありませんでした。途中でブログで商品を宣伝したりこの服を着てくれたらお金をあげますという人が何人かいましたが、お金が目的ではないのでお断りしました。
ようやく島にたどりつくと、人で溢れかえっていました。地元の女の人がいたので話をきくと、あなたがホームページを作ってくれたおかげでネットで話題になって、たくさんの観光客がやってきたのだと興奮したようにいって、団子のようなスイーツをくれました。タロウくんがドローンを飛ばそうとすると、危険だからやめてくれと制止されました。
ストリートビューに写っていたあの赤い生き物はどこにいるんですかと尋ねると、女の人はそれはイタチだと答えました。ときどき野生のイタチが山を降りてこのあたりに迷い込んでくるのですよ。タロウくんがイタチにしては大きすぎるし、なぜあんなに赤いのですかと聞くと、女の人はよくわからないことをごちゃごちゃいうならもう帰ってほしいといいました。タロウくんが帰ろうとすると、猿に似た社長は自分は疲れているから一晩泊まることにするといいだしました。
タロウくんが家に帰ってしばらくたってから、グーグルマップを開くと、何匹かの赤いオニに混ざって、あの女の人といっしょに、猿の社長に似たオニが写っていました。不思議な感じがしましたが、夏休みのいい思い出ができたので満足でした。タロウくんはもうタイムラインを更新しませんでしたが、クローバ PAGE で別のホームページをたちあげ、島から仕入れたスイーツを売るビジネスを始めました。

どうでしょう、共感していただけましたでしょうか。ストリートビューでなにか珍しいものを見つけた方は、クローバ PAGE を利用していただけると嬉しいです。

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