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中学生の体育祭でえらい感動した話

よく晴れた昨日。この春から中学生となった甥っ子(コウ)の体育祭に行ってきた。流石に中学生になると照れて「来ないで」って言うと思ったら、本人は「できたら見にきて欲しい」なんて可愛いことを言うもんだから。伯母としては勇んで行ってきましたよ。

いやぁ〜ね。結論から書いてしまうと。
行って良かったです、めちゃくちゃ。

当然私は、コウの親ではないわけだから。彼の友人や、クラスメイトのことなど、何一つ知らないわけです。
言うなれば、コウとコウ以外の子供たち。以上!
な状態。

でもね。
でも、本当に、自分でも驚くくらい、1mmも接点もない見ず知らずの子達から感動をもらえたし、涙まで流してしまうほどでした。


赤組や、黄色組、紫組など、6つに色分けされた1年生から3年生までの縦割りのグループに分けて行われた体育祭では、途中、各グループごとの応援合戦がありました。
中学3年生を中心に考えられた各グループの応援には、それぞれに特徴があって。
ラップバトルのような形式。
まるでアイドル推しの声援のように、ひたすら団長の名前を連呼し、おそらく観覧にきていて皆さんが名前を覚えたであろう、団長推しの形式(紫組)。
静と動のコントラストでコンテンポラリーダンスのような躍動感を見事に演出していた形式(ちなみに甥っ子のいた黄色組)。
など。
どれもが見事で、ユニークで。1年生から3年生までが一緒になって息を合わせて励む姿に、一つ一つのグループの応援を見せられるたびに涙。。


色々な競技の状況を、原稿を読むんじゃなく自分の言葉で伝えて盛り立ててくれた、放送部(?)の子達による実況中継。

余談ですが、途中、落としもののアナウンスをする際に。

「○○の落とし物が届いております。心残りのある方は……あ、(え?ゴニョゴニョ)し、失礼しました!心当たりのある方は、本部までお越しください」という放送には、あちこちの大人から「ふふ、可愛い〜」という声がこぼれていました。

また、クライマックスの中学3年生男子のリレーでも感動的なシーンが。
なんと最下位だった黄色組のアンカーの子が驚異的な速さで、グングンとごぼう抜きをして、ラストスパートで1,2位の接戦!観客からは、歓声というより唸り声のようなどよめきが湧き上がり、ゴールをした瞬間には大歓声と大拍手!
この日一番の盛り上がりを見せてくれました。

コウだけじゃなく、自分が全く知らない子供達から、これほどの感動をもらえるなんて。思いもしませんでした。心から感謝です。

なんと言うか。
この、中学生の一生懸命でがむしゃらな姿。
失敗とかを気にしない真っ直ぐさ。
笑顔とエネルギー。

どこを切り取っても眩しくて。本当にいいものを見せてもらったなぁ、と心から感激したわけです。


比べるのは違うよね、って思いつつ。
自分が日々いる環境では。

効率化、生産性、パフォーマンス。

こんな言葉が当たり前にそこかしらにあって。
もちろんそれが決して悪いことじゃなく。
それがよしとされることで、今の中学生が将来、私たちが今いるところに辿り着いた際に、少しでもそこが心地よい場所になっていれば、と大人たちは生きているわけです。


でも、やっぱりどこかで。
うまくやらなきゃ、とか、失敗は許されない、とか。
「〜ねば」「〜べき」の世界に、私たちはいるんじゃないかな、なんて。
ふと思ってしまったわけです。

思わず、「今日は、本当にいいものを見たよ。普段いる環境では味わえない種類の感動をもらえた。」とこぼすと、妹は「ん?(どうした姉よ)」と言う顔でこちらを見ていました。


なんかね。
心にいい風を送り込んでもらえた心地です。
そしてもっとね。自分が普段いる環境とは違うところに身を置いてみることをした方がいいな、とも思いました。


中学生よ、ありがとう!
明日からまたおばちゃん頑張ってみるよ!



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