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80歳の親友

“ 年齢はただの数字に過ぎない “

この言葉を聞いたことがある人は、多いのではないでしょうか。

仕事、趣味、恋愛…
どの領域においても、年齢を言い訳にせず、周囲の声や目を気にすることなくやりたいことを、したらいいよ。

青春は、人生のある一定の期間だけを指すのではなく、
心の有り様を言う
のだよ。

そんな意味を込めた、アメリカの詩人が残した言葉だそうです。

最初にこの言葉を聞いてもピンとこなかった、かつての若かりし日のわたしも、歳を重ねて。
アラフォー(いや、サバを読むでない。。あらフィフ、ですね。)になった今、この言葉に背中を押してもらったり、思わず噛み締めるようになりました。

そして、自分自身だけではなく、周囲を見渡してみても、改めて、年齢とは単なる数字に過ぎないと思うのです。

・・・・・・・

例えば、デジタルネイティブと言われる世代。
わたしにとって、彼らは、IT、デジタル…の世界における先生です。

先日から、音声配信をスタートする際に、
・録音した自分の声
・著作権をクリアーして入手したお気に入りの曲
を、編集して、最適な形式で配信する方法を、数日模索していたのですが。

デジタルネイティブ世代の友人に尋ねたところ、わずか2秒で即解決しました。

わたしにとっての未知のことが、彼らにとっては当たり前で朝飯前。

「すごい!すごい!!」と感動し、感謝するわたしに、
「いえいえ。他にも聞きたいことあれば、なんでも聞いてください!」と、頼もしい返事が返ってきました。

これからも、わたしが兼ね備えているものより、遥かに多くの経験値や、高い知識やスキルを有していると思えることは、年齢に関係なく、どんどん若い世代の彼らを頼り、教えを乞うて、敬っていきたいと思いました。


また、わたしには長年親しくしている80歳くらいのおばあちゃんがいます。
幼少期、近所に住んでいて、家族ぐるみで親しくしており、わたしのことも、いつも気にかけてくれて、優しくしてくれたおばあちゃん。

お互いに引っ越しをし、家が離れ離れになった今でも、1〜3年のペースでおばあちゃんに会いに行きます。


つい最近も、自分の環境がまた大きく変化をしそうだ、と言う報告をメールでしたところ。
「会いに来て、話を聞かせて」と返事をもらい、訪ねることに。

おばあちゃんは、独立を決めたわたしに対して、

あらぁ、よかったじゃない。
やっと決意したのね。
ずっと、独立したいって、言ってたもんね。
自我を抑えてきたあなたが、ようやく自我をだしたのねぇ。
これからは、世の中の働き方も色々と変化していくだろうから、いいタイミングだと思うわ。

と、言う言葉をかけてくれました。

提供できる価値は何なのか?
計画はしっかり立てているのか?
収益の見込みはあるのか?
サービスの内容は、時代のニーズに合っているのか?

わたしが数年自問自答して考え抜いてきたことを、おそらくおばあちゃんは、全て分かってくれていて。
あえて、そこには踏み込まず、全体を見て「いきなさい」と、背中をポーンと一押ししてくれました。

この言葉にどれだけ救われたことか。
本当に色々なものがスッキリしました。


続けて、おばあちゃんから、こんな質問が飛んできました。

あなた、そう言えば。
恋愛の方はどうなの?今は、誰かいい人いるの?

嬉々とした表情で目をキラッキラに輝かせて聞いてきます。

いまだに一人だよ、と答えるわたしに。

マッチングアプリがいいわよ!
この間聞いた話だとね…

と、最近のマッチングアプリ事情の話を楽しそうに話すおばあちゃん。

どこで仕入れたの、その情報笑?
本当に、この人80歳だよね??
思わず笑ってしまいました。
いつまでも本当に、感覚が若いんだよなぁ。


樹木が何年もかけて年輪を重ねているように。
色々な経験を重ねて、人としての器がとても大きく、温かい。
それでいて、感覚がいつまでも若い。


年齢はただの数字だよ、ってことを、改めて感じさせてもらえました。


これからも色々なことに好奇心を持って、心を若く保ち。
学ぶことをやめず、思慮深く考えられるような。
大人の青春を過ごしていきたいなぁ、と思った今日この頃です。

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