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相手も自分も傷つかない断る際の作法とは?

人との約束や、お誘いを、
事情があって断られることや、
逆に、お断りしなければならないこと、
ありますよね。

また、多くの場合、どちらかといえば、「断ること」に対する罪悪感や抵抗感を感じませんか?

わたしも長いこと、この「断ること」が、自分の中でしっくりこず、
どうしたもんか、と思うことがありました。

ところが、先日、「あ!これだ!」
という、一つの答えが見つかりました。

それは。
断る際に、相手にたとえ小さくてても、お土産を渡す(giveをする)ということです。


先日、ある方と、初めてお会いする約束をしていました。
わたし個人の表現(どちらかというと外側)の相談にのっていただきたいと思い、ある共通の知人を通じて繋がった方で、
お互いの情報を、ほとんど知りません。

互いの住まいも、物理的に相当な距離があるため、
その点でも、会うハードルは決して低くありません。

ところが、お約束の前日、先方の事情でお会いすることができなくなってしまいました。
詳しく説明してくださったため、退っ引きならない事情はとてもよく分かりました。

また、お会いする前から、メッセージのやり取りなどで、
その方の温かく、芯があり、ほんのり姉御肌風なお人柄が伝わってきて、
お会いできることを心待ちにしてましたが、仕方ありません。

ところが、最後。
その方は、私へのちょっとしたプレゼントをしてくれたんです。
それは、スタイリングをする上でヒントになる、イメージチャートでした。
スタイリスト(+他にもいろいろ?)のお仕事をされている、その方にとっては、商売道具でしょう。
もちろん、それを見ただけで、私が、翌日から自分のスタイリングが完璧にできるようになる!なんてことはないですが。
でも、「私が望んでいるのは、この方向性のスタイルなんだなぁ」「そっか、タレントさんでいうと、こういう人をマークするといいんだな」など、ちょっとしたチップスを手にすることができて、その心遣いが、とても嬉しかったんです。

なんというか。
大人の女性のさりげない気配り、対応力を見せていただいたような感じで。

きっと、この方には、いつか必ず会えそうな気がする!
うん、絶対会いたいぞ、と。
胸がホクホクしました。

やむを得ずお断りする際に、
どんな後味を残せると、お互いに良いのか。

とても素敵なことを学ばせてもらいました。


そして今日。
今度は、私がお断りをしなければいけない事情が発生しました。
数年ぶりに、出張で上京してくる旧友から、懐かしい仲間に向けて招集がかかったのですが。
どうしても外せない先約があるため、「No」を言わなければいけなくて。

その際、先日の学びを踏まえて、何かちょっとでもお渡しできること、ないかな…と、考えて。

久しぶりの再会にピッタリな、滅多に人には教えない、
お気に入りのお店を紹介しました。

友人たちも気に入ってくれたようで、予約をする様子のメッセのやりとりを見て、こちらも嬉しくなりました。

お断りをする時に。相手と角が立たないように、
以前は、"Yes, but..." 形式で伝えると良いと教えてもらったことがあります。

とっても行きたいです!だけど、その日は…
という展開。

でも、そこからさらに、一歩。
たとえ小さくても良いから、相手にお渡しできる何か、を考えて渡せると。
相手も、自分も、心地よいんだな、と。
小さな発見ができ、感謝です。


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