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dig欲との戦い


現実逃避とか言われる行為のほとんどって、dig欲って言葉でまとめられるなとふと思ったのでメモ。

Digって「掘る」って意味で、界隈によっていろんな意味を持つ言葉です。英単語としては掘る、探し出す、調査。
私がはじめて知ったのはトンカツDJアゲ太郎でのレコード店におけるレコード発掘。今簡単に検索してみたところコマンドラインの問い合わせ的なあれでもあるし、スラングでは調査するとか「深く好意を持ってる」みたいな意味もあるみたいです。

私はなんかやることが多すぎて処理できないとふらふら散歩したり電車に乗ったり100円ショップかスリーコインズかブックオフでちょっとした自分なりの掘り出し物をみつける行為に及んでしまうし、自宅から出ない場合はネットで面白そうな道具や雑貨や本がないかという行為に及んでしまいます。

今目の前にあるやるべきことではなく、ふらふら彷徨って、今この時点ではまだ知らない素敵な何かを発掘、獲得したい、掘り出し物を見つけ出したい。これはたぶん狩猟時代の本能が強いADHDの特徴でもあるんだろなと思ったり。

さきほどこれらを総称して「dig欲」と命名しました。食欲性欲睡眠欲、そしてdig欲。

私は三大欲求よりもdig欲が強いのかもしれない、とも思いました。まあ睡眠と食事は限界になったらそりゃ摂取するけどそれは渇望しての摂取だから、そこそこ足りてる状態で貪りたいとはあまり思わないんですよね。
でもって食欲も、実はあれを食べたいとかよりdig欲が先にある気がする……飢えてはいないし、好きな食べ物を毎日でも食べたいというよりなにかしら目先を変えて新作コンビニスイーツコンビニアイスは探すし、毎月なにかしらのレシピ本は買って試してるし。何かを口に入れる余裕さえあればdig欲を解消するものとして機能する、新作食べ物摂取。

ブックオフやオフハウスうろうろして自分なりの掘り出し物を探してみつけて満足するのも、ダイソーセリアキャンドゥで「なにかすてきなものを得られるかもしれない」で出かけるのもdig欲。必要なものを買いにいくのではない行動は、dig欲。

ドーパミンの分泌ってのがまさにそれで、「なにかすてきなものが得られるかもしれない(根拠はないけど)」でドバドバするらしいですね。空振りしても空振りしても木の実探しや狩りを続けるためにホモサピエンスが習得した機能。報酬をゲットした瞬間には実は出てないドーパミン。ドーパミンは「予感」で分泌されるそうです。

ネットサーフィンやSNSパトロールもそうですよね、木の実を探して延々と歩き続ける、歩き続けられてしまうのと同じ。うろつくことでなんらかの報酬が得られる(かもしれない)と思って、何かがありそうなところをうろうろ。

さて自分の「現実逃避」という単語で片付けてた傾向にdig欲って言葉を発明してラベリングできたわけですが、ここからどうするかが問題ですね。決まりきった「やるべきこと」には未知の報酬がないことが問題…… あー、未知の報酬、だから作業はゲーム化するといいとかいうのか、そうか……

うーん……ゲーム化か…… とりあえず今日は「発見」したってところまでで。

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