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オタ活がキラキラに見える時代

まだこの本の気づきを書いています。

noteはいろんな記事をレコメンドしてくれるんですが、ある日「推し活始めます」という新社会人か新卒かってかんじの女の子の記事が出てきました。

どうも実家住まいっぽいんですがその子、「オタクになって、オタ活します。いつもインスタで見てる人が、すっごくキラキラしてて……(以下インスタ系ポエム) だからまず、漫画買ってみました! オタ活がんばるぞ!」みたいなこと書いてて、挿入されてた画像が呪術廻戦一巻をぼかした写真。

そっか〜〜〜〜〜〜〜。
推し活がこういう子に「キラキラしてる」って見えるような時代なのか〜〜〜〜。

オタクの地位うんぬんってのはもうここ数年で語られつくした話なので今回「そっか〜〜〜〜」ってなったのはそこじゃなくて、「こういう子、20年か30年前ならたぶん海外旅行ばんばん行ったりブランド品めっちゃ買ったりしてたんだろうなあ」「10年前なら野菜ソムリエとかアメブロで起業女子とか」という意味の「そっか〜〜」なんですよね。

社会人なりたてて実家暮らしであんまり自我がないタイプ(語弊があるのはわかるけどニュアンスとして流してほしい)が、「何かに打ち込んで自己実現したい、価値のある存在になりたい、他者から憧れられたい」の行為の対象として選ぶのが、オタ活なんだあ……推し活のほうがまだ理解できるかもしれん……というかこの子が身内だったら「悪いこといわないからTOEICとか受けてみたほうがいい、そうでなくても資格とか取ろう」って言うかもしれない。たぶんそのほうが求めている充実感を得られるから。

今の若い子に見える、充実してそうなアラサー女性のロールモデルがたぶん、インフルエンサーとかオタ活とか推し活で、多分その中でオタ活が一番リスク少なく見えるのかな。

さてここしばらくのお気に入り「ゼリンスキーの法則」より引用です。
本書6章には「もっとも恐ろしい病気」として「退屈」が挙げられています。

私たちは退屈にも、興味深い人間にもなりうる。その程度は人によってさまざまである。どれほど他人を退屈にさせているかという問題は、とりもなおさず自分自身がいかに退屈かということでもある。

ゼリンスキーの法則 P122

退屈しないために打ち込める対象を見つけるっていうのは大事なことだけど、なんか、なんか……オタ活ってそういう対象として選ぶにはあまりにしょぼいというか「コントロールがしやすそう」で選ばれてる気がするというか…… うーーんでもほとんどの趣味って「よくわからんけどなんかよさそう」程度で選ばれてはいるんだけど……うーん……

あと「退屈」っておそらく「観察対象の不在」って意味かもしれないなとも思ったりとか……

なんかまとまらないし「単に若い世代への愚痴か」って言われるとほんとそうなんですけど、ここは私の日記なので……

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