自分に合う手帳の探し方
システム手帳にしてから、たぶんほぼ初めて「手帳」というものと蜜月を過ごせています。
合ってた理由はこのへんの記事とかで書いてます。
で、あらためて自分にとっての「手帳」がなんだったのかが理解できてから書店の手帳本を探すと、「手帳」という言葉に含まれるものが多すぎるし、そのへんがふわふわしてるから手帳迷子がたくさん出てるんだろうなーと感じました。
その、手帳という言葉に含まれるものを自分なりに分析しました。
ひとことで「手帳」といっても、これだけの種類のもののことを指してるのでは、と考えてます。
種類①スケジュール管理のための、持ち歩きカレンダー
たぶん一番に出てくる用途と理由です。ただ、単純にそれだけを任せるなら今ならデジタルのほうがいいのではという気がしてます。通知とかアラームとかつくし。パソコン使う仕事なら、実はアナログ手帳開くよりGoogleカレンダーのほうがスムーズに見られるし。あんまりスマホやパソコンを業務中に見られない人ならアナログのほうがいいと思います。
なおわたしはパソコンですがアナログ手帳のウィークリーバーチカルを使っています。今週何をしてきてこれから何をするかが手書き文字で俯瞰できるほうが助かるためです。
種類②ToDoやタスクの管理帳
スケジュールとはまた少し意味あいが違います。これもアナログ手帳を使わずGoogleカレンダーのほうが良いのでは? と考えてます。
残しておける情報量がまるで違うし、議事録機能あるし、会社員なら他人とのシェアも簡単だし…… そう、デジタルのスケジュールやタスクの表は他人と共有しやすい、という大きな利点がありますね。
アナログではふせんを使う人が多いですね。情報の出入りが激しい項目なので綴じ手帳ならふせん一択ではないでしょうか。
システム手帳なら直接書いても書き直したりページごと入れ替えたりが容易です。わたしは付箋が上手く使えないのでシステム手帳一択。GTDを一部取り入れたりもできますね。
種類③メモ帳
システム手帳で運用すれば「編集可能なメモ帳」となります。
メモ帳は「あとでまとめなおす一時的な情報」という認識です。かならずスケジュール欄なりノートなりに転記して、その後用無しになるページ。綴じ手帳だとふせんでないと詰みそう。
種類④ノート
システム手帳で運用すれば「編集可能なノート」となります。ノートっていうのは「ある程度情報をまとめて、あとから読み直すもの」、という認識です。リストなども含みます。
よくあるノート、手帳でコーチングやら自己実現やらするやつもここに入るでしょうか。五年後の夢とか書かせるやつ。
種類⑤日記帳
ほぼ日手帳が代表的ですよね。あれ、「手帳」っていう商品名だけども実際は日記帳のような気がするし、あれが手帳の代表ですってかんじの流れになって、あれを華やかに使っている事例がたくさん出回ったことで「手帳ってそういうもの」っていうイメージが発展していったのでは? と思ってます。毎日「自分通信」みたいなものを作るのに最適化した、日報ツールというか。
ウィークリーレフトに日記をかいていく人もいますよね。
種類⑥全てを一元化するアナログノートパソコン
フランクリンプランナーとかがこれですね。1980年とか90年とかのシステム手帳論はこのへんのような気がします。スマホどころかガラケーもなくてノートパソコンもなくて、でも個人が扱う情報量が増えたマキシマリズム時代の「とにかくでかくて分厚くてなんでも綴じられる物体としての手帳術」。いまの綴じ手帳に路線図とかはいってるのもそのなごりかもしれないですね。
種類⑦スクラップブック的デコ手帳
最新派閥でありながら最大派閥のような気がします。いろんなものを貼ったり描いたり飾ったり綴じたり。ネットで手帳実例みたいなものを探すといちばんよく出てきて(なぜならデコ手帳の人たちがいちばん「見て見て」するから)いちばん印象に残る形式です。
でもこれを「手帳」と言ってしまうとなんか違うのではって気がするんですよね…… 他に適切な言葉が見つからないけども……
自分がやりたいのはどれなのか、その割合は?
「手帳」ってタイトルについた本でも、上記のように実態は全然違います。
でも女性が「やること多いから整理するために手帳始めたいな」と思っても女性向けの手帳術本みたいなのを手にとると「かわいい見出しの書き方」「マステの使い方」みたいなのだけが描かれてる本にたどり着くようになってるんですよね……
実際は上記のどれかということはなくて、人によって割合があると思われます。デコ7:カレンダー3 とか、ノート6:メモ2:タスク1:カレンダー1 とか。
そのへんの割合が自分にとってどうなのか、「手帳」になにを求めているのか自覚的になって、携帯性なども検討すれば自分にとって適切な「手帳」を選べるんだろうな、と思います。
個人的には編集可能なシステム手帳で運用したほうがいろいろ試せるのでおすすめです。
あと上記の割合に合わせて、適切なサイズ選びも重要ですね。
ノートの割合が大きいなら面積の大きいもの、メモ帳の割合が大きいなら小さいもの、デコ用途がっつりなら大きいもの、家から出さないなら大きいもの、常に持ち歩きたいなら小さいもの。みたいな。
最小はマイクロ5穴(韓国から3穴手帳というのもやってきてるみたいですね)、最大はA5。スタンダードなのはバイブルサイズみたいですけども(携帯性と紙面の面積の許容点的な)、女性の手とカバンにはポケット6穴がよさそう。
あとわたしはカバーが硬いやつでないと手に持って書けないのであんまりだな、とかもわかってきました。
自分がこのへんの分類もっと早く認識できてればよかったなーと思ったので、誰かの役に立つといいなとおもって記録しておきます。
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