読んだ:「ゴブリン令嬢と転生貴族が幸せになるまで 婚約者の彼女のための前世知識の上手な使い方」
おもしろかったなーーーー。
いやーー おもしろかった……
コミカライズのPRツイートから漫画読んでそこから原作のウェブ版読んで、紙で三冊買いました。
私はけっこうジャンル問わず読むほうだと自分では思ってて、最近は投資本ずっと読んでたし今は西洋魔術の本読んでるしSFとハーレクインと自己啓発書が好きだったりもするけれど、やっぱりメインカプがいるファンタジーなライトノベルが一番好きです。
そしてメインカプがいるファンタジーなライトノベルって、今、すんごく少ない! 私が高校生時代に読んでたかんじの、骨があるファンタジーノベル、かといって児童文学ほどに骨がしっかりしすぎてなくほどよくライトノベル、かつメインカプが推せるやつってほんっとうに、少ない!
いやちゃんと探せばあるのかもしれないんですけど、日本人のOLが転生してはわわみたいなのは、まあそこそこ楽しんだり嗜んだりはするけど、高校生のころに読んでた「ああいうの」とは別のジャンルの小説だと思って楽しんでるんで。
クリアに数十時間かかるRPGとsteamのゲームを同列に並べられないけどどっちも好きみたいな話で、別ジャンルなので。
で、本作は「これこれこれ」という実家のような懐かしさ。
言うなれば、令和のアイドルがヘアスタイルもメイクもきっちり作り込んでやりきってくれてる昭和アイドル風楽曲的な。懐かしいのに新作、ありがてえー。
まあ本作も日本人の転生ものではあるんですが、レーベルが悪役令嬢系のほうのやつでなく男性向けの方で出てるのが、うん、ですよねというか。
紙で買ってほんとによかったな……読み終えたあとにもふと手にとって「この巻の2/5くらいの位置があのシーンのはず」みたいにサーチして読み返したり、ぼんやりあえて1巻読み返したりという、なんか、こういう読書のしかたをまたできるとは思わなかったです。いろんな、いろんなものが、私にとってあまりに心地よくてちょうどいい。冴木忍の新作読んでるみたいだった。
バーミヤンとかサンマルクカフェとかに感じる居心地のよさみたいな、何度も足を運んじゃうみたいな、なんか、そういう…… 最高の傑作で名作と全力でおすすめできるあれではないのですが(若干気になるところもある、作者の意図と自己投影がわかりやすすぎるところもある)、でも何度も読み返すとか好きとかって傑作度とはちょっと違うじゃないですか……少し前の記事であげたプロジェクト・ヘイル・メアリーとか好きだけど気楽に読み返せるあれではない……
なんか内容に全然触れないままの読書メモなんですけど、でも本当に「わたしにとっては」すごく良かったなという記録なのでこれは……
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