友人にすすめたいサードプレイスは無い
家庭をファーストプレイス、職場をセカンドプレイスとして、その両方からうける緊張感から逃げ出してリラックスする場所をサードプレイスと定義して、それをビジネスにしている企業が増えてきた。
例えば、スターバックス、例えばサウナ、そしてコルクラボのようなオンラインサロンも。人はみな、ある日常から新しい日常に向かおうとして、ハイブロウな毎日を送っている。みんな疲れて元気がない。
ファーストプレイスからもセカンドプレイスからも切り離されているからこそ、サードプレイスでは自身の能力やたどってきた経歴に関係なく、安心にいろいろなことにチャレンジできる。だからサードプレイスは既存の居場所から切り離されていてこそ意味がある。
あるサービスや商品を利用したときに、それを知り合いに勧めるかという単一のKPIを追いかけるのがネットプロモーティングスコア(NPS)という。これをサードプレイスの評価に使っても意味がない。なぜなら、会社の同僚だらけのスターバックスをだれもサードプレイスだとは思わないのと同様、自分が満足しているサードプレイスを、知り合いに勧めたりしないからだ。
ところで、ぼくらがファーストプレイスを最高の居場所にすることを諦めてしまったのはいつ頃からなのだろう。
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