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泣いてスッキリしたっていいじゃない!涙活におススメの本を紹介してみた

こんにちは、ブックラブ事務局です。突然ですがみなさんは「涙活(るいかつ)」という言葉をご存じでしょうか。能動的に泣くことでストレス解消を図るという活動で、2013年頃に登場した言葉です。

今日は11月の交流イベントの中から『感動・泣ける作品を紹介しよう!映画、ドラマ、小説…メディアはなんでもOK!』の開催レポートをお送りします。いったいどんな感動や泣ける作品が揃ったのでしょうか。

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当日は男性6名、女性9名の15名がイベントに参加。恒例となりつつある冒頭のアンケートでは、『涙活(るいかつ)』について参加者にきいてみました。


<涙活動アンケート>
① 涙活動をしている?していない?初耳?
② 自分は涙もろいと思う?思わない?
③ 泣いてはいけない場面で涙をこらえられなかったことがある?ない?

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『感動・泣ける』をテーマにした今回のイベントですが、涙活をしていない人がほとんどという結果になりました。中には自分は涙もろい方ではない!という方も2名ほど。涙を流したいけれど、機会がないということでしょうか。涙もろくない方がどんな作品を紹介してくれるのか大変気になるところです。ちなみに、③の泣いてはいけない場面で涙をこらえられなかったことは全員が「ある」と回答していました。

さて、毎回恒例の自己紹介。事務局から名前を呼ばれた順に「お名前・お住まいのエリア・今日紹介する感動または泣ける作品のタイトル(と概要)を事前に用意した紙を使って発表してもらいます。

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のちのグループワークのため、詳しい紹介を控えながらの作品紹介でしたが、あらすじだけで涙腺崩壊を予感させる作品がズラリと並びました。「亡くなった妻との…」「老犬との別れの…」「悲哀の恋物語が…」と概要を説明されるたび、チャット欄にも「絶対泣くやつ!」「動物は卑怯です…」「死別ものは涙を我慢できないの確定です」といったコメントが飛び交います。


全員の自己紹介が終わると、お待ちかねの少人数グループパートです。この時のために詳しい紹介を控えていたみなさまも、ここぞとばかりに感動・泣けるポイントを力説します。


自己紹介パートで「泣けるホラー小説」として参加者の注目を集めていた作品『魍魎桜(もうりょうざくら)著:内藤了』の紹介では、時を越えて明かされる悲恋の物語と、人情味溢れる展開、描き出される美しい光景がマッチする泣きポイントを紹介するうち、感極まって涙がこぼれてしまうほど。


泣きのポイントは「人の業とは、愚かでもあるが哀しくもあり、桜に身を変えてでもそばにいたいという執着が非常に美しく涙をさそう…」とのこと。気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。

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また、別のループでは、NHKのドキュメンタリー作品『7人の小さき探求者~変わりゆく世界の真ん中で~』という番組が紹介されました。

新型肺炎対策のため、突然休校となった気仙沼市の小学校。7人の6年生が卒業を目前にして突然の小学校生活修了を余儀なくされます。楽しみにしていた行事も開催できなくなり、思ったようにいかない現実をこどもたちが独自の視点でとらえ言葉にしていく様子を撮影したドキュメンタリー番組です。


イベント後、さっそく観たという参加者と、紹介した方でコメントのやり取りがありましたので一部引用して紹介いたします。

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【紹介を受け、番組をご覧になった方のコメント】
「7人の小さき探究者、早速観てみました。子どもたちが日常を失ったことを丁寧に組み立てた言葉で語る姿は本当に印象的でした。パプリカのシーンでの涙、とても良く分かります。そして、気仙沼と聞いていたので覚悟はしていたのですが震災地ということも「ぐっ」と来るものがありました。
10年近く経っても終わらない復興。復興していることが日常となっている子どもたち。
「明日が必ず来るとは限らない」と卒業式で語った先生。※私はここで涙腺崩壊。素敵な番組を紹介して下さりありがとうございます。」
【紹介した方からの返信】
「日常を失ったことを丁寧に組み立てた言葉。まさに、まさにです。子どもたちは番組最初の議論のなかで、「平和」について語っています。平和は子どもにとって、非常に遠くにある、普段イメージするのが難しい大きな概念のように思われます(大人にとっても、それは同じことかもしれません)。しかし子どもたちは「丁寧」な議論を通じて、当たり前の日常のもつ意味を再確認します。「明日が必ず来るとは限らない」という言葉もやはり、子どもたちの出した平和に対する結論にどこか対応するかのようです。私はこの番組の存在が、ある種「石碑」のような役割(当たり前の日常の価値を再確認させる、という意味で)を果たしていると思っています。響く言葉や映像があったということ、大変嬉しく思います。こちらこそ、ありがとうございます。」

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ブックラブでは会員間で紹介された作品を観たり読んだりして感想をコメントする交流もコミュニティ内でよく行われています。自分が紹介した作品を別の方が触れることで共感はもちろん、多様な感想や価値観を得られることも魅力のひとつになっています。今回のドキュメンタリー作品はGYAO!レンタルで観ることが可能です。こちらも気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。


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ETV特集「7人の小さき探求者~変わりゆく世界の真ん中で~」
https://gyao.yahoo.co.jp/store/episode/A2302397TM999H01
※2021年4月15日(木)23:59までの販売です
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ほかにも、今回のイベントでは仕事が辛かったときに読んで共感したという『ちょっと今から仕事やめてくる』の話で盛り上がったり、家族もののマンガ『手紙』や、動物をテーマにした『おじさまと猫』の話で涙談義に華が咲くなど各グループ「感動・泣ける」作品情報をたっぷり交換した模様。

中には「泣きのポイント談義」を行ったグループもあったようで「涙もろくない」とアンケートで回答した方からどんなタイミングや要素で涙するのかという質問にメンバーが回答するシーンもありました。イベント後に立てたコミュニティの二次会スレッドでは、他チームにご自身の作品を紹介するなど約100件のコメントがやり取りされる大変な盛り上がりを見せてくれました。

あっという間の35分。今年の年末には思いっきり涙活できる「涙のモト」が手に入ったのではないでしょうか。最後に記念撮影をしてイベントは終了。事務局に届いた感想を一部抜粋にてお届けします。

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「とっても楽しかったです!」
「今日もとても楽しかったです。いやー、熱くなりすぎてまさか泣くとは思ってもみませんでした。苦笑」
「とても楽しかったです!最初のアンケートが面白かったです。それにしてもみなさまいろんな本をご存じで、ひたすら感心していました。」
「本だけでなく、映画の話も聞けて嬉しかったです。」
「メディアフリーを前面に出していただけたので、趣旨が分かりやすく、とても良かったです。グループワークも小説に限らず、映画、マンガ、ドラマなどなど多岐に渡って面白かったです。」
「紹介するコンテンツが本以外のものも沢山あり、バラエティに富んでいて楽しかったです。」
「自由度の高いテーマで面白かったです。話題も広がりました。」
「気になる作品が色々ありました。感動作品はあまり知らないので貴重な時間となりました。」
「初の本以外のメディアも、ということで、更にいろいろな作品を知ることができて楽しかったです。」
「感動というテーマだったので、いろんなジャンルの作品の話が聞けて楽しかったです。」
「いつも本好きの皆さんとお話するのは想像より楽しく、参加してよかったと思えます。今回も、話すことには自信がないのですが、涙もろくない私としては泣ける感動作品を知りたくて参加しました。時間が足りないくらいでしたので、また参加したいです。」

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ブックラブでは交流会と読書会の様子をnoteに公開しています。気になった方はぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね。

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