「本を語る」

WEDNESDAY PRESS 074

毎週土曜日fmcocolo「門上西林物見遊山」というトーク番組で様々なテーマについてコピーライターの西林初秋さんと話す。
毎月第1週目は、映画について,最終週は本について語る。
「三千円『一』本勝負」というタイトルで、それぞれ三千円以内で購入した本について話すのだ。
三千円という値段は、いろんなチャレンジができる。一冊の場合もあれば五冊購入したこともある。
本の紹介というスタイルをとるが、それにとどまらず本から見えてくることや、古本屋に関わることなど自由自在に話題が広がることが面白い。
一冊ずつ本の内容に触れながら、著者について深く語ることもあった。
澁澤龍彦さんの本を選んだ時は、僕自身が澁澤さんの本を初めて手に入れた時の体験から、若い頃に恐れも知らず北鎌倉の澁澤邸を訪問したこと、また数年前に澁澤さんの御墓参りに出向き、その帰り道に突然、澁澤家を訪ねたことまで披瀝したことがあった。
映画に関する本を選んだ時は、映画は映像こそが見どころだと熱く語ったこともある。また古本屋の主人がじつに興味ふかい人物であったので、その来歴を話したこともある。毎回、購入した本を入り口として、視点の異なる語りにしようと考えているのが、面白いのである。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?