7月7日練習会

・連続ノータッチシュート
・地面半力
・重心移動と支える足の位置
・抽象度と解像度

連続ノータッチシュート
リングにもボードにも当たらずにシュートを決め続ける練習です。いわゆるスウィッシュです。リングに当たると0本目に戻ります。
非常に地味な練習です。ゴールまでの距離はほぼ確実にシュートを決め切ることができる近い距離でOKです。そのゴールを決めることが難しくない距離で、リングに当たらないようにボールを“コントロールする“感覚を養います。近い距離でコントロールできなければ、距離が離れるとシュート確率が途端に悪くなります。シュートが、短い長い、右左にズレる。はコントロールができていないからです。思ったところにボールを着地させる感覚が重要です。

地面半力
バスケットボールのシュートはもとより、そもそも“自分の身体を思うとおりに動かす、運ぶ“ことは、どれくらい地面に有効に力を加え、その反発をもらうか。と言い換えることができます。地面半力が有効に使うことができないと、自分の筋力でどうにかしようとする身体動作となります。自分の筋力でどうにかしようとすると、脱力することができなくなり、動作が遅くなる上に怪我のリスクが高まることとなります。
バスケットボールのパフォーマンスを上げるだけにとどまらず、怪我のリスクを下げる為にも地面半力を有効に使うことができる身体操作は重要となります。

重心移動と支える足の位置
陸上競技を行なっていると基本的には重心移動と支える足の位置のことを考えることになります。足の位置と重心位置の方向に身体が傾くことになるからです。すなわち足を出しすぎると、重心位置が後ろになるため、“足をつくごとにブレーキをかけている“ことになるからです。
一歩目の加速が重要なバスケットボールの初速については、その重心位置と足をつく位置が平面上では同じ位置にくることができるよう練習を行います。無自覚のままだと大抵の場合“足を出しすぎて重心が後ろになって“います。初速が遅くなる原因なのですが、あまりそういった観点で初速が速くなるための練習は行われていません。ですから、そのことが技術として無意識にできるようになれば、ゲームの中で有利な状況を容易に作り出すことができるようになります。

抽象度と解像度
抽象度を上げるとは、言い換えれば大雑把なものの考え方となります。
たとえばシュートフォームの習得だと、“身体の中心部分から力を発揮してボールに伝え、まっすぐ押し出す“という感じです。
解像度を上げるとは、言い換えれば細部のことを考えることです。
同じくシュートフォームの習得だと、“ボールが離れるときに中指が最後に触れているようにし、手首のスナップをよく効かせ、リングに対して身体の傾きを考慮し、膝を曲げて下半身の力を充分に伝え、そのための足の広さをこれくらいにして、右足を半歩前に出す“という感じです。
シュート練習だけではないのですが、解像度を上げすぎると項目が多すぎて、結局なにを修正すればよい結果に繋がるのかが体感しにくくなります。一度に複数の項目を修正すると、うまくいきそうなときに、“どれ“が要因としてよかったのか、再現性を高めるには、どれが必要条件だったのか。よくわからなくなります。
まずは抽象度を上げて解像度を下げる。ある程度よい方向に向き始めてから、解像度を上げて抽象度を下げる。その繰り返しによって技術習得がなされていきます。結局なにを修正すればいいのかよくわからなくなった時は、細かいところは一旦棚上げして、抽象度を上げると取り組むべき練習がみえてきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?