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数字から見るバスケットボールの戦い方(その2)

入力データは前回と同様2022年のウインターカップです。
前回資料はこちら
 
今回は主に4ファクターに着目した内容となります。出現回数についての集計および考察となります。
この文章内での出現回数とは、各試合での対戦相手との差分比較です。ほんの少しでも数値が良ければ、出現回数カウントがされます。
※全118試合での最大eFG%差はΔ37.2%(56.1%-18.9%)最小Δ0.2%(45.1%-45.3%)どちらも出現回数は「1」カウントしています。
 
関連性の高い順に記載します。(女子59試合 男子59試合 全118試合)
1 4ファクター
1.eFG%
女子55試合 男子45試合 全100試合
約84.7%の試合で勝利チームが相手チームよりもeFG%が上回っています。
 
2.ORB%
女子49試合 男子43試合 全92試合
約78.0%の試合で勝利チームが相手チームよりもORB%が上回っています。
 
3.TOV%
女子29試合 男子39試合 全68試合
約57.6%の試合で勝利チームが相手チームよりもTOV%が下回っています。
 
4.FTr
女子33試合 男子33試合 全66試合
約55.9%の試合で勝利チームが相手チームよりもFTrが上回っています。
 
2 その他
1.4ファクター
勝ったチームはいずれかの要素で必ず相手を上回っています。逆に言えば4要素すべて下回ったチームは必ず負けています。
 
2.4ファクターのうちいくつ上回るか
4ファクターのうち4要素すべて上回っている試合は全118試合のうち20試合です。3要素上回っている試合は54試合です。2要素上回っている試合は40試合で、ひとつの要素を上回っている試合は4試合です。
 
3.勝利チームのうちeFG%が負けている場合
eFG%が相手よりも下回って勝利したチームは、全118試合のうち19試合(勝率16.1%)あります。eFG%を除く3要素のうち2要素相手を上回った試合は18試合です。また、eFG%が下回るといっても確率上の差分はわずかの差となっています。
 
まとめ
当たり前のように感じますが、eFG%を相手よりも上回ることができれば、約85%の確率で勝つことができるといえます。また、4要素をひとつも上回ることができなければ勝率は0%です。
トップリーグやNBAではオフェンスリバウンドにいかないシーンも散見されますが、数字から見るとアンダーカテゴリーでは勝つ要素としてはやはり関係性は深いといえます。
必ずしも4要素すべてを上回る必要は数字上としてはありませんが、eFG%を含む2要素は上回ること、できれば3要素は上回れるよう、戦術やチーム意識としては考えたいところです。

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