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【祝・直木賞受賞!】一穂ミチを初めて読むならこの6冊

『ツミデミック』(光文社刊)で第171回直木賞を受賞した一穂ミチさん。
BL小説から一般文芸へと活動の場を広げる中で、ますます目が離せない存在となっています。
本記事では、そんな一穂ミチさんの作品の中から「初めて読む人におすすめしたい小説6選」をご紹介します!


一穂ミチを初めて読むならこの6冊

『スモールワールズ』(講談社文庫刊)

2022年本屋大賞第3位 
第43回吉川英治文学新人賞受賞!
共感と絶賛の声をあつめた宝物のような1冊。

夫婦、親子、姉弟、先輩と後輩、知り合うはずのなかった他人ーー書下ろし掌編を加えた、七つの「小さな世界」。生きてゆくなかで抱える小さな喜び、もどかしさ、苛立ち、諦めや希望を丹念に掬い集めて紡がれた物語が、読む者の心の揺らぎにも静かに寄り添ってゆく。吉川英治文学新人賞受賞、珠玉の短編集。
ままならない、けれど愛おしい
「小さな世界」たち。

講談社オフィシャルHPより引用

『パラソルでパラシュート』(講談社刊)

第165回直木賞ノミネートで話題をさらった
『スモールワールズ』著者、感動の長編小説!

「できること、やりたいこと」何もない――。大阪の一流企業の受付で契約社員として働く柳生美雨は、29歳になると同時に「退職まであと1年」のタイムリミットを迎えた。その記念すべき誕生日、雨の夜に出会ったのは売れないお笑い芸人の矢沢亨。掴みどころのない亨、その相方の弓彦、そして仲間の芸人たちとの交流を通して、退屈だった美雨の人生は、雨上がりの世界のように輝きはじめる。美雨と亨と弓彦の3人は、変てこな恋と友情を育てながら季節は巡り、やがてひとつの嵐が訪れ……。

講談社オフィシャルHPより引用

『光のとこにいてね』(文藝春秋刊)

第168回直木賞候補作&2023年本屋大賞第3位
令和で最も美しい、愛と運命の物語

古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。

文藝春秋オフィシャルHPより引用

『砂嵐に星屑』(幻冬舎刊)

あらゆる世代に刺さりすぎる群像劇!
日々頑張るあなたが、きっとこの本の中にいます。

舞台はテレビ局。旬を過ぎたうえに社内不倫の“前科”で腫れ物扱いの四十代独身女性アナウンサー(「資料室の幽霊」)、娘とは冷戦状態、同期の早期退職に悩む五十代の報道デスク(「泥舟のモラトリアム」)、好きになった人がゲイで望みゼロなのに同居している二十代タイムキーパー(「嵐のランデブー」)、向上心ゼロ、非正規の現状にぬるく絶望している三十代AD(「眠れぬ夜のあなた」)……。それぞれの世代に、それぞれの悩みや壁がある。
つらかったら頑張らなくてもいい。でも、つらくったって頑張ってみてもいい。続いていく人生は、自分のものなのだから。世代も性別もバラバラな4人を驚愕の解像度で描く、連作短編集。

幻冬舎オフィシャルHPより引用

『ツミデミック』(光文社刊)

第171回 直木賞受賞作
パンデミックד犯罪”を鮮烈に描いた傑作集

大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中に話しかけてきた女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗った。過去の記憶と目の前の女の話に戸惑う優斗は――「違う羽の鳥」
調理師の職を失った恭一は、家に籠もりがち。ある日、小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣に住む老人からもらったという。翌日、恭一は得意の澄まし汁を作って老人宅を訪れると――「特別縁故者」
渦中の人間の有様を描き取った、心震える全6話。

光文社オフィシャルHPより引用

『青を抱く』(角川文庫刊)

入手困難だった傑作BLが大幅改稿&書き下ろし掌編付きで刊行!
何も残らない。でも覚えてる。ひとりになっても覚えてる。

静かな海辺の街で暮らす和佐泉は、日課の海岸散歩中に出会った男の風貌に思わず息を飲む。海難事故に遭い、2年間目を覚まさない弟の靖野にそっくりだったからだ。長期休暇でしばらく滞在していると言うその男、宗清の人懐っこさや率直な好意に反発しながらも惹かれていく泉。しかし、泉には宗清の想いを受け入れられないある理由があった……。心が浄化される感動系BL。書き下ろし「Dear my her」を含む短篇3本も収録。

出版書誌データベース(Books)より引用


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