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サッカーJ2リーグV・ファーレンの話


『被害者は、松田前監督か、カリーレ監督か、選手か、サポーターか、会社か』

今季サッカーJ2のV・ファーレンについてSNSで書くのは初めてです
あくまでもイチサポーターのたわごとなので、気に食わなければ広い心でスルーしてください

2022シーズンも最終盤ですね
シーズン前は優勝しての昇格!と息巻いていましたが、序盤からバランス悪く、復調が見えた5月に松田前監督の解任、カリーレ監督の就任となりました
現在、残り3試合10位という位置でプレーオフ圏内も絶望的です

私は、母校長崎北高の先輩である松田監督が解任された時点で心折れかかったけど、サポーターにとって最悪なケースはチームがなくなることというのは承知しているので、グッとガマンしてディスらずにいました
でも、8月に琉球戦で2点差をひっくり返され逆転負けしたところで、ワシのシーズンは終了しました
選手のメンタルが逆転昇格できるものじゃないと思ったからです
チームはその後も調子は上がらず、3点差を追いつかれたり、ボロ負けしたりしています

おそらく、この状態で奇跡的に昇格を果たせたとしても2018のように袋叩きでJ2に戻ってくるでしょう
それはシーズン終了後に選手を大幅入替(予想)する関係で、ほぼゼロベースに近い状態からのチームづくりとなるからです

申しわけないですが、低迷・迷走の原因の大きな責任は選手や監督ではなく、経営や運営の権限を持つフロントや親会社にあると思っています
チームを救ってくれた大恩人ジャパネットホールディングスさんには本当に申し訳ないですが、最初で最後の苦言です

サッカーは、あらゆるスポーツのなかでジャイキリ(大番狂わせ)が起きやすい種目であり、そこが魅力のひとつとなっています
対して、ラグビーやバスケットは実力差が点差に出やすく、ジャイキリが起こりにくい種目です(だから予想外のことが起こると、そのぶん大興奮します)
ジャパネットさんはバスケB2リーグに発足1年で昇格した長崎ヴェルカも所有していますが、サッカーはそんな上手いこといかないのです

2024年、長崎市に日本初のビジネスモデルとなるサッカー専用スタジアムとアリーナを併設した複合施設が完成します
イチ企業のスタジアム所有!その心意気はサイコーです!まちづくりの理想的な姿です
当然、ジャパネットさんはそこに合わせてV・ファーレンをJ1にすることを至上命題にしているはずです
しかし、昨年引退した玉田選手も言っていたように「V・ファーレンのサッカーはこれ」というカタチ、いうなればチームの哲学やスタイルをつくるのが、いちばん最優先の業務だと考えます

勝てなければクビになるのはプロスポーツ選手として当然ですが、そういった基礎や土台が失われている状態で投資だけしても回収は見込めないのではないでしょうか?
そういう状況なので、試合に負けたと聞けばむしろ選手に同情してしまいます
このシーズン、成功体験を上回るツライ経験をしているので、ほぼ総替えするくらいの覚悟がないと悪いイメージを払拭することはできないでしょうね
たぶん個人事業主である選手たちにとっても、その方がキャリアにとって良いと思います

それぞれの立場で考えてみます
松田先輩は、昨年シーズン途中でコーチから監督に就任したのに、一時の不振であっさり切られました
カリーレ監督は、承知の上とはいえシーズン途中からチームを持たされ、おそらく敗戦の責任を負っています
選手たちは、前述のように監督交代という逆境のなかできびしいシーズンを過ごしていますし、こんなメンタルでは勝てない。来季はどう転んでもキビシイ立場になるでしょう
サポーターは、これまでにない2年続けてのシーズン途中での監督交代、強化費に比例しない成績不振などでモチベーションが上がらない。一般ファン層は流出しているでしょうね
会社は、いままでのジャパネットホールディングスさんでは経験したことないコスパに合わない投資で、大赤字は間違いないでしょう

つまり誰が被害者というわけではなく、誰もが傷ついています
もちろん、いろいろ考えるところはありますが…
ただ、会社にはちょっとでもサポーターの気持ちを知ってもらいたいのです

というわけで、さいごに提言します
かつて経営陣の不正もあって、2017年シーズンにチームが消滅寸前でした
その危機を救ってくれたのが、ジャパネットホールディングスさんです
感謝の気持ちはいまだに忘れません
当時の高田明社長がおっしゃっていたように「サッカーには夢がある」という号令の下、チームは奇跡の昇格を果たしました
あの頃が良かったというわけではありませんがヒントはあります
当時の私たちは、弱かろうが下手だろうが、親せきのように選手達に感情移入して応援していました
いまやユースからの昇格組も定着してきたので、なおさらなのです

そこで一つ目の提言は、もっと中長期的に人財育成に力を入れたらどうでしょう
いまは毎年入れ替わりも多く、選手たちを身近に感じにくくなりました

そして二つ目として、世界に誇れるスタジアムが完成したときには1部であろうが2部3部の下部であろうが、Jリーグでトップクラスの満足度が高いチームづくりを目指した方が良いと考えます
サッカーはなかなか勝てないし、いい選手や監督で成績は保証されにくいのです
現状はトップカテゴリーや勝ちにこだわり過ぎて、顧客を逃がしています
勝てばたしかにうれしいのですが、いまは勝ってもチームとフロント、親会社の不信感はなかなか拭えないかもしれません
そうであれば、ときどき1部から降格してくるオリジナル10のように、サッカースタイルが土台としてあり、熱狂的なサポーターを抱えるようなチームをつくった方が良いと思うのです
もちろん時間はかかるでしょうが、そもそもスタジアムのスケジュールに合わせたチームづくりの割には、現場の顔ぶれが変わり過ぎています
スタジアムの長期的な償還を考えれば、チームも長期的につくる!という肚で構えていただきたいなあと木っ端サポーターは考えます

これからも応援します!

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