見出し画像

アビスパ応援 アウェイ遠征記 23年J1第22節 サガン鳥栖戦 九州ダービー

駅を降りると。

待ち望んでいました。
今回のアウェイでの戦いは新型コロナが第5類感染症となり、
声出し応援ができるスタジアム環境となりました。
アウェイでの戦い、私は寄り道をしながら
佐賀県鳥栖市へとたどり着きました。
それはまた今度の機会に紹介します。


スタジアムに到着

なんだか雰囲気が、
雰囲気が変わりましたね。
で、そういう事です。

試合開始前

今年、博多での第一ラウンドは0-0でした。
前回の試合は決着がつかずにモヤモヤ。それだけに、
今回の闘いも多くのアビスパサポーターが鳥栖に集いました。

ゴール裏も、メインも、バックも、
アウェイ側は大勢を占めました。
もはやホーム状態。
すごいすごい。
試合前練習、
背で大応援を受ける永石拓海にも笑みが。
一方で目をやると。
どんな幕、ゲーフラがあるか興味津々です。
それにしても多くが詰め寄る。
圧倒的な博多の森感。

試合の話をします。
この試合の前までアビスパはとにかく怪我人が多かったのです。
DFラインで言えば宮大樹、三國ケネディエブス、亀川諒史、
他のポジションで言えば中盤での起用も多い森山公弥、
中村駿、リリースはないですが田邉草民、鶴野怜樹も欠場が続きます。
今回は前嶋洋太も累積警告で出場停止でした。

そして、この闘いの直前に田代雅也がサガン鳥栖より移籍加入。
このタイミングで現在の鳥栖を代表していたような存在の
加入には驚きました。

この日のサブテーマは田代雅也に恥をかかせない事。
福岡アビスパと言っちゃう大手生命保険会社佐賀支社長様、
アウェイ感を演出してくださってありがとうございます。燃えました。
コレオグラフィもドカンと。
試合前は圧勝でした。

前半キックオフ

表情も引き締まる。
お互いのチームカラーが混ざり合う。
しっかり抑える。
前寛之・井手口陽介のコンビは安定感が出てきました。
ピッチ上での存在感が日々を追うごとに増す佐藤凌我。
バイタルエリア付近では好きにさせない。
ドウグラスグローリは常に相手のボールを刈り取り、
奈良竜樹も阻み続ける。
井手口陽介は走る。
サガン鳥栖では河原創選手、
存在感が際立ち実力の高さを感じました。
私たちの応援の声が止む事はありませんでした。

サガン鳥栖 0-1 アビスパ福岡

岩崎悠人選手のシュートは危険なものでしたが、
村上昌謙が抜群の反応で弾き、
そこからカウンター攻撃が開始。
ハーフウェイあたり、
金森健志からの絶妙なパスで
左サイドを抜け出したルキアン、
ルキアンからボールを受けた、
中央に位置する山岸祐也が最前線でキープ、
走り込んできた金森健志にボールを落とし、
振りぬいた左足は鳥栖DFの足元を抜いて、
時計はアディショナルタイム直前、
44分25秒の出来事でした。
嬉しすぎて。
ルキアンの持ち上がり、
山岸祐也のキープとポストプレイも最高でした。
この瞬間を夢に見ていたという金森健志、私たちもです。
長谷部監督の狙いが出た形とも言えそうです。

アビスパ側からの歓喜は凄まじかったですが、
スタジアム全体に目をやると静と動のコントラスト。
それがたまらない。
長谷部サッカーの真骨頂が出た、うれしいゴールでした。

確認が終わり二度目の歓喜の瞬間でした。

VAR判定でゴールが確定する間、長谷部監督はサポーターに対し、
応援を促すアクションを見せました。
アビスパの勝利を願う者の気持ちが、またひとつになった瞬間でした。

このゴール直後には相手攻撃時にPKか?
小田逸希がペナルティエリア内でハンドをしてしまったか?
というシーンもありましたが、VARにてはっきりしました。
ハンドリングの反則は無しでした。

後半キックオフ

どうしても田代雅也に注目をしてしまう。助演俳優賞。
攻撃を続けます。
応援も続きます。
博多のワイユーワイエー。

写真を撮るにあたり最近気づいてきたのは、
山岸祐也を撮れてる写真が少ない。もちろん撮りたいのです。
どうしてもボールと選手を一緒に撮りたくなっちゃう私、
理由は山岸は球離れが早く常に動き続けている、というところでしょうか。
歴代のアビスパ福岡のFWの中でも最高クラスの選手、山岸祐也。

サイドにも顔を出して相手を翻弄する井手口陽介。
金森健志も圧力を掛け続ける。
相手の攻撃は皆で跳ね返し続ける。
佐藤凌我のゴールも見たいですね(次節見事に)。
キャプテンと入念に確認を。

アビスパ福岡が勝つために

ついに田代雅也がピッチに登場。
ピッチ上へ降り注がれる賛否の声、
しかし田代がやるべき事ははっきりしていました。
アビスパ福岡を勝たせること。
残り少ない時間を皆で全力で守る。
アビスパのストロングポイントです。

VAR

87分になろうとしたところで、
鳥栖・横山歩夢選手のシュートがネットを揺らす。
VARでゴール確認中と画面に出た瞬間、あの日の事を思い出しました。

VARが出た時は皆で祈りましょう、
A Ray Of Hope For Fukuoka.

忘れることはありません。今から16年も前になります。
このスタジアムで納得のいかない、
鳥栖の得点と判定をされる事がありました。
その直後に流れた大型ビジョンでのリプレイ映像を見ても、
完全にオフサイドだったというシュートがあり、
今回もその過去の事が甦りました。

とても悔しい、今となってはそんな事もあったな位の思いですが、
時代は変わり、VARでしっかりとノーゴール判定が出ました。
とても良い時代になりました。

完全に無しです。

九州ダービーはアビスパ福岡が勝利

私もスタンドにて全身で勝利を表現。
田代雅也はほっとしたところでしょう。
皆で田代をねぎらいます。
皆が勝利をかみしめました。
スタッフの皆さんもお疲れ様です、ありがとうございます。
得点は0-1でしたが、
完全勝利と言ってもいい満足感でした。
キャプテン奈良竜樹も勝利をかみしめる。
ヒーローインタビューを終え金森も到着。
勝利したとき、グローリはいつも人一倍嬉しそう。
喜びと安堵。

試合後、田代はちょっと引いてわきまえてるんですよね。
いくら私らでも、試合中私らは煽る気持ちがあったとしても、
田代の気持ちは解ります。つらい気持ちの中でよく頑張りました。
この試合が卒業式、これからどうぞよろしく田代雅也。

で、呼んじゃうチャンタケ。

それでも複雑な気持ちを抱えたままの田代。
こんなストイックな男が仲間になった心強さよ。
応援したいです、田代雅也。

初めての勝利の儀式、博多手一本でした。
ようこそアビスパへ。
サポーターもこの日をどれだけ待ち望んだか。
湯澤聖人もうれしそう。

普段よりも選手たちはガッツポーズ等、
アクションを見せる事が多かったです。そんな姿を見て尚更うれしい。

この選手だけはまだ表情が固い。
33番、あなたはいつも楽しそう。
最高のゴールをありがとう。

試合後のコメントを見ても、
田代と同じ位に思う事があったみたいですね。
金森健志、我々にとってさらに誇らしい存在に、
この試合でまたひとつ思いが高まりました。

試合後、スタジアムを一周し挨拶をする。

試合内容のことを言うと井上聖也や田代雅也が投入されて、
守備を締めに掛かった長谷部アビスパ、
本当はサイドの守備でも最近信頼を高めている、
三國ケネディエブスがいたら少し楽にクローズできたかも、
と試合中に思いました。怪我からの復帰を待っています。

メインスタンドにいた私。
前の席、そして二つ隣の席にも熱心に応援する鳥栖の方々。
チャンスの時、ピンチの時には立ち上がって応援をされてましたが、
私もその方々の熱をかき消すように手拍子、
大きな声で制圧に励みました。試合後は喜びひとしおです。

皆がそんな気持ちを抱えてた気がした熱い、
これこそが本物の我々のダービー。
次回もそんな闘いを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?