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朝、担任がすること

担任を持つと、しなければいけないことが格段に増える。初めて担任を持つ方向けに「こういうことするといいですよー」ということを書いてみます。書いてみますが、ご自身の勤務校の他の先生方がやられていることばかりだと思います。または勤務校の生徒の実態に応じてアレンジされているかと思います。なので、先輩方に何をしたらよいか聞きづらいような方は読んでみてください。

①空気の入れ替え

前日生徒下校後、教室のカギ閉めを厳しく言われている学校が多いと思います。不法侵入者があって何か物が盗られたとなれば、被害者であると同時に生徒に対しては加害者になりかねません。しっかり鍵を閉めていわば密室になっている教室の空気を、入れ替えることが必要になります。夏場であれば、高温のまま1日たって何かが匂っているかもしれません。冬場であれば、暖房を使って汚れた空気を入れ替えることで生徒の病気予防になります。私は自分の教室の窓を開けた後、学年の廊下の窓も開けていました(これは学年主任の仕事だと個人的には思っています)。ぜひやってみてください。

②黒板にメッセージを書く

これは最近流行っているようで、このことに関して本も出ているようです。目に残るものなので、基本的には前向きなメッセージを書くようにします。前日気づいた生徒のよかったところや、当日行われる行事に対しての前向きな意見など、です。私が意識したことは、「全員に対して書くが、全員が読むことを期待してはいけない」ということです。様々な事情があり、黒板に意識がいかない生徒もいます。ですので、大事な連絡を書いておいてあとで「なんで読まなかったんだ」と生徒を責めることがないように気を付けてください。

③教室の様子を確認する

これも前日の放課後に行っているかもしれませんが、翌朝改めて行います。気分が違ったり明るさが違ったりするので、前日に確認していても意外と新しい発見があるものです。確認するポイントとしては、掲示物に異変はないか、床にゴミが落ちていないか、机や黒板に落書きはないか、机やいすが整理整頓されているか、などです。「割れ窓理論」というのをご存じでしょうか。路上に窓が割れた車を放置しておくと、町の治安がどんどん悪くなる、というものです。これと同じことが学校の教室でも起こり得ます。そうなりそうな芽がないか事前に確認して、もしあれば摘み取っておきましょう。

こうして書いてみると、教員という仕事は公務員とはいえ、「出勤時間に間に合うように職場に着いていればいい」という意識ではまずいことがわかると思います。勤務時間外に働くことがどうしても必要になります。ここに書いたのはたった3つだけですが、やってみると意外に時間がかかります。しっかりこなすためには早起きする必要があります。早起きについては以前記事に書いたので、そちらをご覧ください。

始めると大変ですが、慣れてしまえばなんてことありません。ぜひ頑張って取り組んでみてください。

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