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利用者としてみたKacotam、メンバーとしてみたKacotam

この記事は、Kacotam × 寄付月間2023アドベントカレンダーの4日目の記事です。

 スタサポ(拠点型学習支援)に中学生〜高校生までは利用者として、大学生になってからはボランティアメンバーとして参加している「ルイ」が、利用者としてメンバーとして見たKacotamについて書きました。

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 クリスマスってどうしてこう、わくわくしてしまうものなのでしょうか。

 僕はもう二十歳を過ぎてそろそろ大人の仲間入りといった年齢なのですが、サンタさんが来る来ない関係なく、いまだにこの時期は心が浮き立ってしまいます。クリスマスのわくわく感を味わいたいがために年がら年中クリスマスソングを聴いていますし、許されるなら季節に関係なくクリスマスツリーを飾りたいくらいです。
 まるで無意識のうちに条件付けされているのかというほど、どうしようもなくテンションが上がってしまうのがクリスマスというものです。
 それはきっと幼い頃、毎年ロイズのアドベントカレンダーを買ってもらっていたせいもあるのかもしれません。一日ずつクリスマスの日に近付いていくことを、毎日一個のお菓子を与えてもらうことで否応なしに楽しみにさせるあの箱型のカレンダーが、今でも僕のクリスマスに対する胸の高鳴りを引き起こしているような気がします。

 今回はじめてKacotamのnoteを書かせてもらいます、ルイといいます。文章を書くのが好きなので、こういう機会が得られてうれしいです。アドベントカレンダー形式で毎日投稿されている本企画ですが、ひらけば必ず何かお菓子があるわくわくのようなものを感じてもらえればいいなと思います。 

 僕は現在大学生で、カコタムのメンバーとして活動をしていますが、中学2年生の秋から高校3年生いっぱいまではスタサポを利用する子どもとして参加していました。
 僕が子どもだった当時はKacotamの活動拠点は今より少なくて、家の近くでスタサポを受けることが出来なかった僕は毎週土曜に電車に乗って札幌まで出てきていました
 その頃は(今もそう思ってますが)札幌と言えば大都会で、そんな場所にひとりで夜にやってきて勉強をしているということがすごく大人なことに思えて、変な高揚感が毎回ありました。
 通い始めた最初の頃こそ緊張していましたが次第に顔見知りのメンバーも増え、趣味や好きなものについての話で盛り上がったり、大人と子どもの中間にいる人生の先輩だからこそ聞ける今後の生き方について教えてもらったり、家や学校とはひと味違った学習時間を楽しみに来ていたことをよく覚えています。

 今、メンバーとして活動している中で子どもたちの顔を見ていて、当時の自分と同じような楽しみ方をしている子がいるとすごくうれしくなります。Kacotamの楽しみ方、使い方は色々あっていいと思うのですが、やはり「自分の通った道に近い場所にいるなあ」と感じるときは、特に感慨深くなってしまうものです。夜の都会で勉強をする高揚感、学校や家では見せられない自分を見せられる空間、少し先を生きる年代のメンバーからしか聞けない人生のお話、そういうものを期待している子どもにとってKacotamほどぴったりの場はないでしょう。自分調べですが、強くそう思います。

 逆に、子ども時代の自分とは違う使い方をしている子どもを見ると、少しうらやましい気持ちになったりもします。
 当時僕は、Kacotamに来ている子ども同士で休み時間に話したり交流を深めたりすることがほとんどなく、基本的にずっとメンバーとしか関わっていなかったのですが、子どもたちの中には、学校は違えどもKacotamに来れば会える同年代の友達同士、みたいな関係になっている子が何人かいて、それもまたKacotamに来る動機として大きいのだろうな、と思います
 異なる拠点に通う子ども同士がカタチ化などで関わる機会があるとき、お互い初対面のはずなのにその日のうちにものすごく仲良くなっちゃったりすることもあって、人間関係の輪をどんどん広げていく子どもたちにびっくりします

 今考えるとこういう使い方をしておけばよかったな、と思うことも最近増えてきて、それはKacotamで、創作活動や学校の勉強に留まらない学習・活動をしている子を見るときです。自分で描いた凄まじいクオリティのイラストを見せてくれる子、プログラミング言語を駆使していちからウェブサイトを作り上げる子、運動会を企画して楽しんで身体を動かせる場を設けてくれた子。子どもがやりたいことを自由に出来るようにするために、ここまで大人が本気になってくれることも珍しいことだろう、とメンバー側になってやっと気付いたので、ならば子どものうちから色々出来ることはあったな~、とちょっと後悔もしています。自分が出来なかった分、今は子どものために本気で動いてあげよう!とも思っています。

 Kacotamの活動は子どもが中心となって進んでいきます。それはメンバー側になってからより実感したことで、子ども時代は特に意識することはあまりありませんでした。
 しかし振り返ってみると高校も大学も、学校の先生や親よりも、より年齢が近く様々な経歴を持つKacotamのメンバーからの言葉を参考にして進路を選んできた人生でした。Kacotamがなければ今の自分の半分くらいは全然違っていたような気もします。こわいですね……。

 幼い頃のアドベントカレンダーによるわくわく感情が今だにこの季節の僕に影響を与えているように、子ども時代の経験によって人生が決まってしまう、運命が変わってしまう可能性があるということを、僕らは常に意識し続けなければなりません。それはちょっぴりこわいことですが必ずしも悪いことではなくて、自分の経験を振り返るほどその素晴らしさに気が付きます。
 だから僕はこれからも、子どもにとっての楽しい・面白い・わくわくを本気で向き合って一緒に体感していきたいです。

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