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ゆるきちファミリーの声ーかおり

札幌市東区にある中高校生のためのオープンスペース「ゆるきち」。
ここでボランティアとして活動する「ゆるきちファミリー」の想いや考えをゆるりと連載しています。

きっかけー社会人メンバー:かおり

社会人メンバーとして参加しているかおりさん。数多くの学習支援拠点に参加する他、イラストを使った可愛いnoteも投稿してくれています。

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かおりさんはゆるきちの立ち上げメンバーのひとりです。「kacotamの学習支援の活動をしている中で、子どもから『帰りたくない』という声を多く聞きました。この言葉にはいろいろな思いがあって、一筋縄では行かないところがあります。自分の現実と向き合うことがしんどい、目を逸らしたいことがある、「帰る場所」という言葉で表されるような自分にとって真に居たいと思う場所に行きたい、というような気持ち、などなど。私は、じゃあ「帰らなくてもいい場所」があればいいんじゃないかなと思い、立ち上げメンバーになったような覚えがあります。」

ゆるきちは他の学習支援活動とは異なり、何か特定のことをする場所ではなく、好きに過ごしてもいい「居場所」としての活動です。「居場所」ではありますが、メンバーの確保や資金の関係で、開館は週2回ほど、4時間〜7時間程度と限られています。

「現実的に『帰らなくていい』は難しいですし、そういうことではない、というのも今ではなんとなく分かります。『帰りたくない』に込められた気持ちに寄り添うくらいにはなっていると思いたいです。

動を通して思うこと

かおりさんは活動を通して、「明るかったり、暖かかったりすることだけがいいことじゃないということ」を強く感じるようになったと言います。

「暗かったら電気をつける、寒かったらストーブをつける、それが当たり前だと思っていました。けれど、暗い方がいいときも、寒い中にいたいときもあるんだなと知りました。かつての自分は、勝手に電気をつけてストープをつけて、どうして喜んでくれないのかな?と思っていた気がします。こちらが思う「いいこと」を押し付けず、そのときのその子の「こうしたい」に寄り添えたらなと思っています。

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様々な拠点で活動しているかおりさんに安心感を感じる子どもたちも多く、「今日かおりさんいる?」と聞いてくる子もいます。最近はコロナ対策で、「オンライン参加」として画面越しにゆるきちに参加してくれています。「壁に話がしたい時にでもタブレットに話しかけてくれればと思っております。」オンライン参加であっても子どもがボソっと言った一言を丁寧に拾っているかおりさん。「ちゃんと聞いてくれている人がいるんだ。」「自分の気持ちを言ってもいいんだ。」そう子どもが感じられる「安心感」のある居場所をメンバーみんなで作っています。

そんなかおりさんの思うゆるきちメンバーに向いている人は「自分の思う「いいこと」を押し付けない人。ただいるだけが苦痛じゃない人。


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