ゆるきちの変わらないもの
この記事は、Kacotam × 寄付月間2023アドベントカレンダーの17日目の記事です。
大学生の頃から「中高生のオープンスペースゆるきち」でのボランティアを始め、社会人となってもつづけている「つげっつ」がゆるきちで過ごしてきた中で感じたことについて書きました。
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私がゆるきちで活動を始めて3年が経ちました。思い返せばあっという間の3年間だったなと感じます。
少し引っ込み思案だった子がこういうことがしたい!といえるようになっていったり、卒業、進学していく子たちもいたり…
私のほうが背が高かったはずなのに、気が付いたら身長を抜かれていてショックを受けたこともありました…(笑)
メンバーも大分入れ替わり、入れ替わるたびにゆるきちの雰囲気も少しずつ変化しているなと感じます。
今回、この記事の依頼をいただいて書きたいなと思ったのは、そんな変わりゆく3年間のなかで、変わらなかったものについてです。それは、ゆるきちの持つ温かい空気感です。
私が初めてこの空気感を感じたのは、ゆるきちに初めて参加した日のことです。私自身これまで一度もボランティアに参加したことがなく、自分が何をできるだろう、とにかくできることをやらなければとガチガチに緊張しながらゆるきちに向かっていました。しかし、扉を開けた瞬間、部屋に入りメンバーたちに会った瞬間、不思議なことですが、なんとも言えない温かさ、自身が迎え入れられたような感じがして、ほっとした気持ちになったのを覚えています。
私は、ゆるきちの持つこの温かい空気感こそが「ゆるきち」という場所の一番の魅力であると思います。そして、この空気感はどこから来るのかを考えると、言葉にしてしまうと陳腐に聞こえますが、恐らくそれは「優しさ」によって成り立っているのだと思います。
この間ゆるきちで、「ゆるきちのメンバーってなんでそんなに優しいの?」と子どもから聞かれたことがありました。
そう聞かれた際、どこを見てそう感じてくれたんだろう?と考えました。そして、恐らくですが、この子の言う優しさ、また私の感じたゆるきちの「優しさ」というものは、相手を理解しようとする姿勢のことを言うのではないかなと感じました。
ゆるきちに限らずですが、この世の中には色々な背景を持った人たちがいます。私は今福祉関係の仕事をしていますが、仕事の中でも複雑な事情を抱える人たちを多く見てきました。
そしてもちろん、ゆるきちを利用する子どもにも、他の人たちと同じように大小様々なそれぞれの事情があると思います。
子どもたちの抱える事情について、特別な専門性のない(ことが多い)メンバーが直接何かを出来るかと言われると、実際には難しい部分も多いかと思います。ただ、だからこそ、相手を理解しようとすること、その姿勢がゆるきちの活動において本当に大切になってくると思います。
それぞれの個性が生かされる場所、それゆえに今後もゆるきちは常に変わり続けていくと思います。けれども、これからも変わらず、ゆるきちがこの温かい空気感を持った素敵な場所であり続けられるよう、一人のメンバーとして引き続き努力していきたいと思います。
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