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かっきーのやっちゃいました!!No.004 創造性やイメージを対話で活用!!
久しぶりになってしまった今回のやっちゃいましたは、組織づくりの中心となる4月にクライアント企業で実施した「対話」のプログラムについて考えたことを書いてみたいと思います。
(会話形式は意外と続けるのが大変なのでムリなく普通に・・・涙)
「対話」と聴くとどんなことをすると思うでしょうか?
なにかお題やテーマを出して本音でそれについて語っていくということもあれば、自分の意見をまとめてそれをシェアする形で行うこともあります。
あるクライアント企業で行っているAI(Appreciative Inquiry)を導入したリーダーシップ・プログラムではプログラムの過程で自分たちで設定した具体的にプロジェクト活動が始まっています。
プロジェクトに夢中になると、「体験」だけで走ってしまいがちなので、年に3回程度3つのプロジェクトのメンバー全員が集まり、定点的に振り返って体験から学ぶ時間をもったり、次の活動を促進するための全体ミーティングの機会を設けています。
活動開始から2年近くが経ち、メンバーから「そろそろリーダーシップ・プログラムの活動を次のステージに進めたい」という声が聞こえてきたので、それはどういうことかを考える機会を持とうと、4月に行った全体ミーティングでのなかで、「活動のNEXT STAGE」というお題(もちろんハマっている映画SING NEXT STAGEからパクりました涙)でLEGO🄬 SERIOUS PLAY🄬メソッドという手法を用いてLEGOブロック表現を使って対話を行いました。
LEGO🄬 SERIOUS PLAY🄬の基本的な流れはこんな感じです
![](https://assets.st-note.com/img/1652013762295-qcKKXDcWfy.jpg?width=800)
LEGO🄬 SERIOUS PLAY🄬では、いきなり言葉で対話をするのではなく、創造力を刺激するさまざまな色や形状のLEGOブロックという素材を使って、楽しみながら作品を創り、その説明や質疑・対話を通じて相互理解や自己理解を深めたり、思っている事、イメージを共有します。
LEGOブロックで表現して対話をするために、かならずエクササイズの時間を持ったり、作品を作る時間が発生するのでポストイットや口頭で話し合った方が早いのですが、LEGO🄬 SERIOUS PLAY🄬などクリエイティブ表現を通じた対話を入れるメリットとしては、
・言語化しにくいことも表現される=言語を通して行われる思考の限界を超えられる
・作品と作者にスポットがあたり、全員が想いを語れる
・質問を通じて無意識的な部分の言語化がサポートされ、新しい発見がある
・楽しく夢中になれる
LEGO🄬 SERIOUS PLAY🄬の専用キットにはいろいろありますが、今回のブロックは写真のような全員同じ専用のブロックセットを使用しました
![](https://assets.st-note.com/img/1652014318136-tuI1tQFTcm.jpg?width=800)
同じブロックを使っていても、「活動のNEXT STAGE」というお題で作品をつくってもらうと、例えば、
こんな感じや
![](https://assets.st-note.com/img/1652014444850-pVZg9YlYvI.jpg?width=800)
こんな感じや
![](https://assets.st-note.com/img/1652014459502-lAiuAi8e5e.jpg?width=800)
こんな感じの全く違うものが作られます
![](https://assets.st-note.com/img/1652014472272-vyDY5hIQCm.jpg?width=800)
インストラクションでは「ブロックの形に捉われず、意味づけは作者の自由」(例えば人型に見えるブロックでも人という意味を込めなくてもいい)と伝えているので、同じ色や形のブロックであっても作者によって込められた意味は異なり、作者の世界観で作品は作られます。
作品のパーツパーツに込められた意味や想いはその人に聴かないとわかりません=意味を語ってもらったり、質問するといったコミュニケーションが必ず必要になるのがポイントだと思っています。
ポストイットや紙に書きだして共有するのもいいのですが、最初から言葉になっていると、書いてある言葉で「わかったつもりになってしまう」ので、言葉に込められた意味まで語る機会が作れないことも多々あります(なので、ポストイットでブレインストーミングをする場合、丁寧に確かめるファシリテーションが大切になります)。
LEGOブロックでも絵でもオブジェでもいいのですが、語ってもらわないとわからない=自分の言葉で意味を伝える、わからないことを問いかけるという対話で大切なコミュニケーションが自然と行われて、いろんな言葉が生まれて見ている私もワクワクします。
作品を「説明する」の後の作品に対して「質問する」というときに、何を聴けばいいのか難しく感じる方も多いのですが、今回のメンバーはこれまでの過程で何度かLEGO🄬 SERIOUS PLAY🄬を経験してきているので、ツボを心得てきていて、作品を作って説明する段で「うまく説明できないけど・・・」と自信無げなメンバーに「しっかり質問するから大丈夫!」と声をかけて説明しきれなかったところ、語られなかったところに問いかけていて、問いかけられることによって自分の言葉で意味を語られる場面が見られました。
手段はLEGOブロックでなくてもいいのですが、それぞれがもっているイメージや想いなどを共有したり、共通のイメージを持ちたい時などにはクリエイティブな表現→対話ということが、語りを豊かにする面でも、問いかけ、意味や想いを確かめ合うコミュニケーションを体験できたり、それを通じてお互いへの関心が高まり問いかけあう関係を作る上でも有効なんじゃないかなと思っています。
対話型組織開発の一つであるAI(Appreciative Inquiry)では社会構成主義とイメージの力が重要だと言われています(Jane Magruder Watkins, Bernad Mohr, Ralph Kelly,2011)
AIで行われる会話を紹介した「Conversations Worth Having」という書籍にも、言語や論理をつかさどる左脳だけでなく、イメージや感情をつかさどる右脳を活用する重要性やイメージの共有が行動を起こすための原動力になると述べられています。
イメージや想いを出し合うようなとき、まず表現して、それを通して対話すると言葉から始める対話とは少し違う展開や相互理解が生まれるのでファシリテーターとしてもワクワクする対話の時間でした!
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