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【読書感想文Q&A】本の選び方は? 学年相当の本を選んだほうがいい?

夏休みの読書感想文について、多くの方からご質問やご相談をいただいています。

よくある質問への回答をまとめたので、家で取り組む際や、レッスン前の準備として参考にしてください。

Q. どのような本を選べばいいですか?

ひとことでいうと、「気にいった本」です。
お家の方ではなく、お子様が気にいった本です。

避けたいのは、読書感想文に書くからといって、「難しい本」を選んでしまうことです。

難しい本は、お子様にとっては「つまらない本」であることが多く、その気持ちはそっくりそのまま感想文に表れてしまいます。

読書感想文のために本を買ったり借りたりしてくださった場合は、その中でお子様が「おもしろい!」「この本、好きだな」と思えるものを選ぶことをおすすめします。

もしピンとくるものがなかった場合は、思いきって、家にあるお気に入りの本を探してください。

何度も読み返した本や、もう一度読みたいと思う本はないでしょうか。
自分が心から気に入っている本であれば、自然体で感想文を書くことができます。

Q.普段、読書をしないので、学年相当の本を読めるか心配です。

決して無理をせず、読みやすい本を選んでください。

読書感想文で大事なのは、どの本を読むかではなく、どう考え、どう表現するかです。

普段あまり本を読まないお子様にとって、読書感想文は大変な取り組みです。

まず本を読み、内容を理解し、そのうえで自分の考えを表現しなければなりません。大人であっても、自分が不慣れなジャンルの本を読んで、まとまった長さの感想文を書くのは大変ではないでしょうか。

コンクールに出すのでなければ、読書感想文の課題図書のなかから、自分の学年より下の課題図書を選ぶのもよいと思います。

極端な話、教室では、選ぶのは絵本や漫画でもよいと考えています(※)。

実際に定期クラスの「お気に入りの本を紹介しよう」というテーマのレッスンでは、漫画を紹介する子もいます。自分の好きな本であれば、考えを深めやすく、文章を書くために読み返しているときの目もキラキラしています。

絵本をレッスンテーマに選ぶこともあります。絵本はストーリーがシンプルで理解しやすいからこそ、考えることや想像することに集中しやすいというメリットがあります。

お子様が自分の考えを表現しやすい本を選んでいただくことをおすすめします。

※学校の課題で規定などがある場合を除きます。

Q. レッスンを受ける前にどのような準備をすればいいですか?

本を選んだら、もう一度パラパラとめくりながら、自分が好きなページや、気に入っているシーンに付箋を貼ってください。

付箋はいくつ貼ってもかまいません。この付箋はレッスン当日、感想文を書く際の手助けになります。

以前読んだことがあり気に入っている本の場合も、レッスン前に一度読み返してください。

もし余裕があれば、なぜ気に入ったのかを付箋にひとこと書いておくと、読んだときの気持ちを思い出しやすくなります。


夏休みの宿題として、読書感想文が出る学校は多いですね。勝どき作文教室でも、夏休みになると、読書感想文の相談が急増します。

お子様が普段から本や作文に親しんでいる場合はよいのですが、どちらかに慣れていないと、読書感想文は大きな負担になりがちです。

ややもすれば、読書感想文の宿題のせいで、作文嫌いになってしまうこともあります。本に親しみ、考えて書く力を高めたいから宿題になっているのに、これでは本末転倒です。

勝どき作文教室では、読書感想文に取り組むときは、「お気に入りの本を紹介する」「注目するシーンについてみんなで議論する」など、子どもたちが伝えやすくなる工夫をしています。

読書感想文のせいで作文嫌いになってしまわないよう、お子様の様子をみながら、しっかりとコミュニケーションをとっていただくことをおすすめします。


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