求人募集(WEBディレクター、WEBデザイナー)に興味を持って頂いた方へ

インターネットやパソコン、スマートフォンなどのデジタルデバイスは生活においても欠かせないものとなり、今社会のあらゆるところでデジタル化が加速度的に浸透しています。生まれた時からそのような環境で育ってきた20代、30代前半ぐらいの方はピンとこないかもしれませんが、私のように40代、それ以降の人間からすると恐ろしいほどの勢いと感じている人が多いのではないでしょうか。

さて、あらためまして。
私カチップ代表の今野(いまの)と申します。

カチップは2010年に設立しました。初期iPhoneの発売が2008年ですので、その2年後となります。
まだスマートフォンが普及していない時でしたが、今後間違いなく普及すると考え、当初はスマートフォンに特化したWEBサイトやアプリの企画制作会社として立ち上げました。

当時まだ普及に時間がかかると見られていたスマートフォンに目をつけたのは、私の前職での経験によるものです。
前職は主に携帯サイト(ガラケー)の企画や開発を行う会社でした。
その会社で私は大手生活雑貨店やテレビショッピング、人材サービスなど様々な企業の携帯サイトの企画制作、運用に携わっていました。
企画書や設計書を書いたり分析をして提案をしたりということをおこなっていましたが、大事にしていたことは実際の現場を見るということです。

例えば大手生活雑貨店の仕事では、しばらくの間その会社に出向していました。そして実際のお店に行き、観察し、顧客や各店舗の店長へのインタビューなどで話を聞き、それを企画に反映するというようなことをおこなっていました。
ユーザーインタビューでは小さいお子さんを何人も持つお母さんが、買い物で重い荷物を持って帰るのが大変だから携帯サイトを利用するとか、
また中には母乳をあげながら片手で携帯でショッピングをするということを聞きました。
そういった声をもとに企画し、設計して画面に起こしていました。
そのような仕事をしたことで、自分の作っているものが暮らしの中でどのように必要とされ、使われているかを確認、実感することができましたし、携帯サイトからの売上が前月比120%、150%増と右肩上がりになる様子をみて、今後ますますその需要は増えるだろうというように思っていました。

私は今でも携帯サイトからこの仕事にはいったことは良い経験だったと思っています。
携帯サイトはWEBといっても特殊でリッチな表現、グラフィカルなデザインはあまりできませんでしたので、UIや、今で言うUXにこだわるしかありませんでした。携帯の普及はライフスタイルの変化を伴っており、未知なることが多い。またいつでもどこでも使われるものだから、利用シーンが幅広い。そこを想像するなり聞くなり分析するなりし、いかに使いやすくできるかを突き詰めて考えていました。実用的なものにするための情報設計、UI、UX設計。それが今の仕事の原点になっていることです。

そんな中でスマートフォン(iPhone)が登場し、携帯でPCサイトが利用できるようになり、ワクワク感と同時に可能性を感じました。そこでスマートフォンサイトに特化した企画制作会社として事業をはじめたのです。

はじめは人材サービス会社さんのアプリやスマートフォンサイトの立ち上げ、運営、電力会社さんの電気予報サービスのスマホ化など、スマホ向けのサイトを新規に作る、あるいはUIを最適化するというようなことをおこなっていました。しかし3、4年してスマホサイトの立ち上げ、対応需要が一段落するとPCサイトと両方を手がけることのほうが多くなり、当初のスマホ特化という形ではなくなりました。スマホに特化していた時はアプリの企画もおこなっていましたが、特にその時点ではアプリに力を入れているわけでもなく、自然とWEBサイト制作の仕事のほうが多くなりました。

会社設立から5年ぐらいまでに紆余曲折もあり、失敗もしているのですが、ここでは割愛します。
そのようにしてWEBサイトを作り続けるうち、いつしか「制作会社」という言葉に違和感を感じるようになりました。
テンプレートがネットで簡単に手に入り、マッチングサイトでフリーランスの方にデザインを外注することも簡単にできるので、見た目にそれなりのWEBサイトを制作することは誰でも簡単にできるようになってきました。
一方、我々のやり方は企画的なところから入り、お客さんと一緒に考えてサイトを設計、構築していくことが多い。
競合調査などマーケティング的なことをやることもあります。「制作会社」という言葉だと、どうも作ることのほうに重点があるように感じるのですが、実態としては作ることだけではありません。
むしろ企画設計がその意味に含まれる「デザイン」のほうがあてはまります。
そしてまた、WEBサイト制作が誰でもできるようになってきたからこそ、我々は同じ土俵ではなく、差別化が必要となりました。
より上流からクライアントの企業やサービスのことを一緒に考え、一番の理解者、相棒となり、企画提案、設計ができなければならない。そう考えるようになりました。
実際我々の顧客は勉強家が多く、求められることはより専門的で、益々高度なものになるばかりです。そこに対応し続ける必要があります。
そういった背景から、より注力すべきところを明確にするためにも「制作会社」ではなく、「デザイン会社」と称するようになりました。

ご存じのように、「デザイン」とは見た目(ビジュアル)だけを指すわけではありません。大きくは設計とスタイリングに分かれます。その設計部分があやふやなスタイリングには価値がないと言っても過言はありません。
スタイリングを軽視するわけではありません。ただし、スタイリングは設計から一貫性があるところではじめて価値があるものとなる、と私は考えています。

弊社では今、一人でサイトを一から全て作るということはあまりありません。効率、コスト面ではそのほうが良いこともありますし、スキルや知識は必要なので、できることにこしたことはありません。
しかし前述のようにより専門的になり、求められることが高度になっており、また規模感からしても一人の技術、知識や能力だけでは対応が難しくなっています。
そこでチームを組み、それぞれの長所、得意なことを生かして相乗効果を生み出したいという考えです。
それに一人で全てやるよりも、チームであれこれ考えながらやることが仕事としても楽しかったりします。

冒頭に書きましたように、現在社会はデジタル化に向けて大きな動きを見せています。
先行してデジタル化に取り組む企業はより高度なデジタルの利活用の取り組みを進めており、遅れをとっている企業は追いつこうと必死になっています。
ビジネスだけでなく、医療や教育、行政といったところでも益々動きは活発になっています。
そのような動きの中に我々の仕事の需要があります。

私は社会人1年目にして既に下り坂、飽和状態の業界に営業として入ってしまい、苦労をしました。
そんな中でも上手くやる人はいるのですが、私には上手く対応できず、自分は誰からも必要とされていないと、やる気も出ない時期がありました。私は今でもこの時のことをよく思い出します。一方、その後の社会人経験でいくつかの会社に転職し、上り坂のものと、飽和状態、下り坂の事業ではあらゆる面でこうも違うのか、ということを知りました。前者は仕事をとりに行かなければまずはじまらない、無理して金額を下げる、頭を下げる。後者は極端な話、黙っていても仕事は入ってくるのです。その違いは天と地です。WEBデザインは実感としてはまだまだ上り坂にあると思っています。どこまで需要が続くか、僕にも分かりませんが。しかしいずれにしろ社会のデジタル化はまだまだこれからというところです。仮にWEB需要が下り坂になるとしても、その時はWEBという切り口を変えれば良いだけだと考えています。(企画、情報設計を含む)デザインが必要なくなることは考えられません。
ですからWEBデザインからデジタルデザインと拡げ、そこに向かっていくイメージも少しあるのですが、現状ではWEBの切り口がほとんどですし、ワードとしても分かりやすいのでWEBデザイン、としています。

私がこのデザインの仕事を好きなのは、クリエイティビティや美的感性を必要とするものだからです。情報を洗練させることは、見た目も洗練させることにもつながります。そこに美が生まれます。
学生の時に音楽の道に憧れていた夢は社会人となり脆くも崩れさりましたが、デザインという仕事にその共通点を見出しました。
今や生涯をかけ、この道で食べていこうと考えています。
しかしただ好きというだけでは食べていけません。
会社として必要なことは、顧客を創ることです。
会社の設立1年目から上手くいっていたわけではありませんが、10年を経て、信頼と実績を積み重ねた土壌ができ、
たった数人の小さな会社であるにもかかわらず、着実に顧客を増やすことができていると自負しています。

そして、もう一つ必要なことが、仲間を増やすことです。

今、我々は新たな仲間を募集しています。
このデザインという魅力的な仕事を、そしてそのスキルや経験を社会に還元するということを、私たちと一緒にやりませんか?
コミュニケーション能力があり、顧客から多くの情報を引き出せる人、企画や設計的なことが得意な人、美的センスがありスタイリングが得意な人などを歓迎します。
この会社では研修も特にありませんし、教えて育てるというようには今はあまり考えていません。
仕事が貴方を育ててくれます。顧客から頂く全ての仕事が課題です。それに取り組み、クリアしていくことで自然と強く、成長するのです。まさしく私は顧客から育ててもらいました。
今我々も日々新しい課題にチャレンジし、日々成長しています。そしてそれが会社の成長につながっています。
是非、会社を成長させる仲間になってください。
よろしくお願いします!

株式会社カチップ
代表取締役 今野 昭彦


採用情報はこちら
https://kachip.jbplt.jp/

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