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すべてのクリスマスが一気におそってきた

もうすぐクリスマスですね。

街中で流れるクリスマスソングを耳にすると、これまで経験したすべてのクリスマスが一気におそってくるような、不思議な感覚になる。

思いつくままに、クリスマスのことを書いていこうと思う。

ボランティアをしたクリスマスのこと

クリスマスといえば、恋人や家族と過ごす・・・という人が多いだろうけど、わたしは、大学時代に震災復興のボランティアをした年のクリスマスがよく記憶に残っている。

仲間たちと一緒に夜行バスに乗って現地訪問し、雨風雪の中活動し、ごはんを作って食べ、一緒に寝泊まりする。あの年は、お餅つきもあったんじゃなかったかな。

うまくいかないことも多くて悩んだり、「わたし、この活動にいる意味あるのかな・・・」と思ったこともたくさんあったけど、「そのときにはよく分からないこと」ってたくさんあると思う。

何というか、あとから振り返ったときに、宝物になっているようなこと。

クリスマスに読みたい、吉本ばななさん「HOLY」

昨日、吉本ばななさんの「HOLY」を初めて読んだ。
クリスマスの一日を切り取った短編。

デートに行く途中、道で困っていた人にたまたま出会い、車で送ってあげるという話。

この主人公は、この年に出会った「道で困っていた人」をきっと毎年思い出すのだろうな、と想像した。

身近にいる大切な人だけじゃなく、疎遠になってしまった友達や、道で一回すれ違っただけの人、散歩してるわんちゃん、すべての人(や動物)が幸せになるといい。
そんな温かい気持ちにさせてくれる小説だった。

主人公のように、わたしも今年出会った「HOLY」を、きっと毎年思い出すようになるだろう。

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