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またシリーズ第二作から読むところだった!

ほんとに、こういうことが続くと老いを意識するなぁ、と脳左側頭部あたりで軽く舌打ちすると、なに言ってんの、今に始まったことじゃないでしょうが!という身内の深いところからため息が聞こえる。

「あっ、めっけ!」って飛びついて後先考えずに読みだして、あれ?これシリーズの最終巻じゃない?」と気付いたのはWシリーズ完結巻、これでお終い!の『人間のように泣いたのか?』だった。言い訳するつもりじゃないが、良い作品はどこから読んでも面白いのだ。

で、シリーズ第一作『スカイ・クロラ』の存在さえ知らずこの第二作『ナ・バ・テア』を買ってしまった。

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森博嗣さんの小説には、無駄な説明がほとんど無い。

病気では死なない子供が出てきます。子どもたちは戦闘機乗りになって、敵らしい相手と空中戦をします。いいですね、そういうことですから以上。

と、シチュエーションがポンっと手渡され、”なぜ病気で死なないのか”、”どんな戦争が起こっているのか”というような説明、解説の類はほんの僅かしか提供されません。

でも、それがいいんだなぁ。

二週間前、南米の郵便機の無線技士座に搭乗して、ビール片手に『夜間飛行』を読んでいたぼくは、昨日の夕暮れには散香マークB型飛行機に乗って『スカイ・クロラ』のエピローグを読んでいた。


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