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クリスマスプレゼント

もうすぐクリスマス。
街中に出なくとも、片田舎である地元のコンビニにですらクリスマスツリーが現れ、ケーキの広告がいたるところで目につく。

皆さん、恋人や家族になにをプレゼントするか、ワクワクしたり若干のめんどくささを感じながらも、それらにしあわせを密やかに感じるのでしょう。

わたしと言えば、毎年、この季節は楽しみにしていたサッカーもオフシーズンに入り、毎週の楽しみが無い喪失感に浸る間も無く仕事の繁忙期に突入し、荒んだ心は「はいはいはいはい、メリクリメリクリ!!!早くクリスマス終われ!年明けろ!!」と呪いの言葉を吐くばかりです。

そんな、わたしが欲しい物。そう、今年のクリスマスプレゼントに欲しいと思うものがある。
プレゼントって言ったけど、多分、自分で買うでしょうよ。
それが、こちら。
ドドーーン。

シロクマのパペット!!!!!

かわいい!!白い!!!もふもふ!!!くまー!!!!手にはめて遊べるよ!!!!!

「犬用」「お誕生日」「赤ちゃん」…そんな言葉が踊ってるけど、全部関係ねぇ!!!
人間だし、誕生日10月だし、大人だし、独身で子なしのわたし!!!

別にぶっちゃけ、シロクマでなくても良いんだけど、なんかカワイイなぁっ…中年の乙女心がきゅんとしたの。

廃人みたいな独り暮らしの中年女が寂しくパペット遊び……廃人っていうか狂人じゃん。あぶねぇやつじゃん。だから、独身なんじゃん。

でもね、そんな世間からは憐れみに近い白い目で見られるであろう生き方をしているわたしが……もし……孤独死しちゃったとするじゃないですか…1人…部屋で倒れて、ひっそりと……みんな、同情するじゃないですか…かわいそうに……って涙するじゃないですか。
ところが……!!!

皆が知らぬ間に息絶えていたわたしの右手には、きゃわいいシロクマのパペット。

「あ……なんか、しあわせそうだな」

って、なりませんか??

なので、死にそうになったら何がなんでも、このシロクマのパペットを手にはめようと思うのです。
そのまま、棺桶に一緒にいれてくれ。ファンシーな葬儀を頼むぜ。キラキラポップかけてくれ。

所詮、人間は1人で死ぬんです。
誰かと一緒なんて、早々ありません。死んだあとは残されたひとが思うだけです。死んだ本人はなんとも思いません。死んでるから。だから、残されたひとが「なんだ、コイツ死ぬ時も楽しそうだな」と思って欲しい。

だから、わたしの今年のクリスマスプレゼントはシロクマのパペット!!!

あ、まだ死にません、まだまだ死にませんよ!!
もっと美味しいもの食べて、美味しいお酒飲んで、サッカー見て騒いで、イケメンにきゃーきゃーしたり、かわいい男の子とイチャイチャしたりするまで、死にませんよ!!!  

だから誰かプレゼントしてくださーい。

ハッピークリスマス!!


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