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美味しい本格ちんすこうの作り方

ハイサイ!ケイチェルおじだよ。

どうしても下ネタが言いたくなるお菓子No. 1、ちんすこうの話をしよう。

おいたんは今までに2〜3回ちんすこうを作ったことがあるんだけど、イマイチ納得行ってなかったのよね。

ネットのどのレシピを見ても、だいたい砂糖+ラード+薄力粉を混ぜて成形して焼くだけ、なんだけどさ。前作ったときの記憶だと、不味くはないんだけど、できあがりが何となく粉っぽいというか。沖縄のお土産で買うような市販のちんすこうほどは美味しくならんな、って。

そこで、沖縄を代表するちんすこうメーカーである新垣菓子店ではどうやって作ってるのかな?と思って調べてみた。そしたらこんなページが。

数多あるネットのレシピにはない、重要なポイントがいくつも分かってしまった。しかしそのポイントに行く前に、ラードに関する面白い記述があったのでご紹介しよう。

これ[ラードを使うこと]は、沖縄のニライカナイ信仰につながる壮大な話なので詳しくは割愛しますが、世界にはラード(豚脂)を食べれない方が多くいる中で、あえて油脂にラードを選択しているという点だけは忘れないようにしなければいけません
最近は歴史的な経緯を無視して植物系油脂を使ったちんすこうもつくられていますが、クッキーやビスケットとして販売すれば良いだけの話で、違和感を感じずにはいられません。
強調は筆者による

めっちゃラードにこだわっとる。実はおいたん、今回はサラダ油で作ってみようかな〜なんて考えてたんだけど、やっぱりラードを使うことにしました。なんだか分からないけどちんすこうにラードは必須なようだ。

沖縄では「豚肉をよく食べる人は長生きする」と言われるらしいから、きっとラードは健康に良いのだ。そう信じよう。ニライカナイ信仰だ(多分違う)。

さて、その上で新垣ちんすこうの秘密に迫りつつ、作っていくことにしよう。材料はこちら。

プレーン味、紫芋味、ラズベリー味を、それぞれ6〜7本ずつ作ります。
上白糖:100g
ラード:100g
薄力粉:200g(70:65:65に分ける)
紫芋パウダー:6g
ラズベリーパウダー:6g
ラード100gの量に怯むことなかれ。ニライカナイを信じるべし。

ポイント①:ラードはレンジで溶かしておく

ポイント②:砂糖は上白糖を使う

粉類はしっかりふるっておこう

新垣菓子店の作り方を見たら、ラードは溶かして液状にしていた。もしかしたらこれが粉っぽくしない秘訣かもしれない。

砂糖は上白糖(白砂糖)を使っているようだ。洋菓子ではマドレーヌをしっとり仕上げるために上白糖が使われたりするけど、もしかしたらこれも粉っぽくしないための秘訣かもしれない。黒糖味のちんすこうの場合は黒糖を使うと思うけど。

ラードと上白糖を、ダマがなくなるまでよーく混ぜる。
プレーンには70g、紫芋味とラズベリー味には65gずつを加える。
粉っぽさがなくなるまで混ぜる。ゴムベラよりスプーンが混ぜやすかったです。

ポイント③生地をまとめてラップで包み20〜30分休ませる

写真を撮り忘れたけど、ここでどれくらい休ませるのがいいのか、まだちょっと迷ってる。20分休ませたプレーン味はボリっと感の残る程よい固さに焼き上がり、1時間くらい休ませたラズベリー味はめちゃ柔らかくホロホロサクサクに焼き上がった。結論から言うと、どっちも美味しい。

休ませた生地を上からまな板などでプレスして形を整え、適当な大きさにカットする。
菜箸を使ってギザギザを入れるのが一番いいみたいです。

ポイント④低めの温度で長めに焼く(150〜160度で25分)

ネットのレシピだと200度12分〜170度15分というのがほとんどだけど、新垣ちんすこうは25分じっくり焼くのがポイントらしい。とりあえずプレーン味は150度で25分焼いてみた。

菜箸で波形入れると真ん中が凹むことが判明

紫芋味は160度25分で。

焼け具合は良いけど、平たく成形しすぎた。

菜箸で波形を入れた後、横を少しならして全体的に丸みを帯びる感じにするといいみたいだ。

成形はまあまあだけど、今度は焼き色がつきすぎた。ムズカシー!

なにはともあれ、本格ちんすこうのできあがりですよ。

味はめっちゃ美味しい。プレーン味はもう市販のちんすこうとほぼ同じさ。不自然な粉っぽさはなく、ボリっと感が適度に残る固さ。紫芋味とラズベリー味は柔らかくてホロサク。ラズベリー味は酸味もしっかり感じられて、これまたちんすこうの新領域を開拓したんじゃなかろうか。

YouTubeでフランス人にちんすこうを食べさせる動画があったんだけど、パリジャン・パリジェンヌたちも絶賛してるね。

ラズベリー味もウケるんじゃないかなあ。パリでちんすこう屋さん開こうかな。

おわり。

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