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石垣島キャンプ

コロナ前は、シーズンオフの2月に石垣島に行くのが恒例だった。

千葉ロッテマリーンズの春季キャンプである。千葉に住むようになって以来、15年以上応援している。熱狂的な応援団、オープンエアの球場、もつ煮などの球場グルメに加え、キャンプ地が石垣島であるのがマリーンズの魅力。

石垣空港でレンタカーを手配。ホテルにチェックインする前に、来夏世(くなつゆ)で、八重山そば+ジューシー(かやくごはん)セットとオリオンビールを頼む。妻が運転することになるので、嫌な顔をされる。これで、石垣島モードのスイッチオン。

石垣島は沖縄本島に増して時間の流れが緩やかだ。那覇からは東南アジアの空気が流れているが、那覇がバンコクとすると、石垣島はラオスのビエンチャンくらい。一層のんびりする。2月でも長袖シャツ一枚、年によってはTシャツで日中過ごせる。この時期は湿度も低く、観光客も少ない。快適だ。

宿は選手と同じホテルに取る。大抵はANAインターコンチネンタル。ロイズの石垣島塩チョコレートなどつまみながらボケーっとしていると、4時頃に選手が練習から帰ってくる。選手の部屋は隔離されているものの、タバコを吸う選手とは喫煙所で毎年出会う。優勝のため控えるよう注意する。夜はホテル近くの沖縄料理屋で海ぶどうや島らっきょうをつまみに泡盛三昧。三線のライブがあるので、照れながらカチャーシーを踊る。

翌日は、ホテル玄関でバスに乗る選手を送り出した後、石垣県営球場へ。大抵は金曜か月曜を有給にしての二泊三日なので、土曜か日曜にあたる二日目は紅白戦か台湾チームとの練習試合をやっている。ビールを飲みながらゲームを少し見た後、投球練習場や打撃練習場やトレーニングジムをのぞく。ゲームに出ているのは中堅で、注目のルーキーやベテランはじっくり調整していることが多い。結構気軽にサインに応じてくれる。元広島の前田や元阪神の赤星等、取材中の解説者にもたくさん出会う。涌井選手がロッテにいたころには、奥様の押切もえちゃんも。

球場からの帰りはユーグレナモールというカッコいい名前の古臭い商店街に寄る。かりゆしはシーズンオフで品数少ないが、Tシャツはセンス良いのが多い。喫茶店では、まだ市場に出回っていない新種パイナップルのジュースなんかを出してくれる。超絶甘い。夜は予約しておいたやまもとで焼肉を食べる。日本で一番美味い焼肉屋は石垣島にある。

三日目はフェリーで15分、竹富島へ向かう。牛車に乗り、その後自転車で島を一周。お昼は竹の子で再び八重山そば。人の少ないビーチでのんびりした後、石垣島に戻る。その後空港へ。食べる物も含め、大体ルーティンの旅程だ。

と思っていると、帰りの空港レストランで太川陽介氏に会った年がある。番組収録の帰りのようだ。路線バス旅の大ファンである私は、この旅で一番アガる。近くの座席だったので、機中チラ見しながら羽田空港に到着。

東京は超絶寒い。




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