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🐢鶴亀杯短歌一覧(124人🏄336首)

「鶴亀杯」に投稿された短歌(記事へのリンク付)を掲載しています。最新の投稿順です。
良かったら『勝手に賞』の選考にもご利用ください。


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鶴亀杯に投稿された記事はこちらからも読めます!


✨7/25(月)13人🏄33首


336.純白の雲より出づる木漏れ日に射抜かれて照る土間の残り香

🏄

335.キャベツってさ切ったらこんなにあったっけわぁほんとだってわらうぼくたち

334.夜涼み(よすずみ)のベランダで読むストーリー英雄感じるその風我も

333.大好きよあの夏花火レモン味いつから呪いにかわってしまったの

🏄

332.知らぬのに興味本位でやってみて冒険してるここんとこずっと

331.晴れた夜見上げなくてもすぐわかる満ちていること欠けていること

330.風呂上がりタオルぐるぐる頭の上でソフトクリームみたいになってる

🏄

329.だれも好きなんていったりしないのにどうしてくっつけようとするの?

328.早朝の渡り廊下の合唱練あなたの声と蝉時雨降る

327.夏休み何も変わらぬ日々なれど空刻々と姿を変えて

🏄

326.それぞれの想いの深さに傷ついて心あるのに足りない言葉

325.今月も笑顔見せ合い語り合う一期一会の覚悟持ちつつ

324.涼やかに緑の風の吹き渡り日々の愁いをしばし忘れる

🏄

323.湯上りのサマードレスでじゃれている子猫の爪はチクッと刺さる

322.週末の予定空くなり晩夏には別れを告げたあの日戻れず

321,憧れの日傘クルクル君を待つ隠しきれない引力は恋

🏄

320.夏の海歩む夕凪まつばやし汐風そよぎ夏服揺れる

319.ゆずチュウを梅田娘にたのむとさぷっと吹き出し笑顔が咲いた

318.蝉時雨 木々のざわめき風涼し陽射しこぼれて笑顔あふるる

🏄

317.熱帯夜ここ鎖骨っておこりんぼ見えませんって目が覚めた

316.熱うつつ頭の中はパステルに色とりどりのケーキキルキル

🏄

315.癒す手に誘われ読みしこころうた記憶に起こし君想う夏

314.独り身の友より届く善き知らせ入籍の文字触れる夏の夜

313.まだ来ぬとバス待ち侘びて仰ぎ見るジリリ照らされ右手右頬

🏄

312.弾け飛ぶ花火の火花見上げる夜瞳に映る光鮮やか

311.赤と青水風船の水玉のパチパチ爆ぜる音に魅せられ

310.水火鉢掬った金魚放つ夜浴衣と帯を長押に掛けた

🏄

309.日焼けした子らの笑顔が向かう先市民プールの歓声響く

308.のんびりと日陰を伴ともにウォーキング道渡る風暑さ一服

307.懸賞に応募するのを口実にアイス食べてはハガキ書く

🏄

306.微笑んでどんな時でも微笑んで逢う人々に愛を贈らむ

🏄

305.紫君子蘭ゆるる遥か先 南加の海に空母のねむる

304.あの歌を見たくてすべりこむ座席 ふたりに青く光る海風


✨7/24(日)7人🏄17首


303.指あてて想ひをなぞる水槽のはちきれそうな歌声微か

302.ゴメンねは言わないだって不登校を失敗なんて思ってないから

301.その辺になんかいいこと落ちてない?ただ待つだけの変わらぬ日常

🏄

300.泳ぎ過ぎ手のひらふやけていつの日か水かきできたら海で暮らすの

299.潜っては水面見上げ空仰ぐあぶくのぼってキラキラゆらぐ

298.手をかくとぐんと進むのうれしくてわたしは真夏のあざらしになる

🏄

297.フィラメント胸のはしっこふぃらめんと遠雷ってセピアの音色

296.遠花火なくしたものの輪郭なぞるかなしみに番号つけて

295.ひとにぎりたそがれた後待つ夜明け夜のひまわりそっとちぎって

🏄

294.幾星霜失った大きさうめられず懺悔と言い訳母の命日

🏄

293.一泊の旅に付き添ふボランティア浴衣着る頃には打ち解けき

292.病院の最上階の喫茶店クリームソーダ飲んで忘れる

291.十日間の絶食解かれ口にするバニラアイスを力なく噛む

🏄

290.なつかしきかをりただよふこのへやで夏の夜のことふと懐かしむ

289.薄日射す枝の透き間の彼方よりとろりとろりと蜜の音聞こゆ

288.完熟のトマト幾つも押しつぶすようにそうして描く太陽

🏄

287.人恋しくだんの森の迷路にてわれ呼びし名は広がりゆくや


✨7/23(土)7人🏄18首


286.我れ先に陽を浴びようと背伸びするミツバチも喜ぶ向日葵ひまわりの夏

🏄

285.家族とは花火大会あたしとは線香花火ぱちぱちぽとり

284.どうしようクサくないかな今わたし見上げられずに浴衣の袖ギュ

283.女子マネが渡すポカリが美味そうだバスケコートに背を向け麦茶

🏄

282.イラつくし寝ても起きてもだるいのよ君が言ったから更年期宣言

281.夜の道人の多さのそのわけは再開うれし花火大会

280.飛ぶ蜂の宙をふらつく暑さゆえ配達員の声も小さし

🏄

279.ハシゴもスライムジャンプも御用心アスレチックに不死のトーテム

278.前進キー押せジェットコースター我らが地球眺め行く末に勇気あれ

277.水流が回るよメリーゴーランド鸚鵡ノリノリ首をフリフリ

🏄

276.避暑地にて浮かぶアイスも心地よく心なしかな顔もにんまり

275.短冊に包まりながら願い込め星も味方に世界の平和

274.麦わらの活躍讃えお手入れを溢れる記憶友のアイコン

🏄

273.終電に乗り遅れたと誘い水野暮な上司がタク代くれた

272.夕立や自分の傘は傘立てに傘忘れたとあなたの傘へ

🏄

271.生霊の髪が茶色い電柱にからみていたり最北の街

270.くちゃくちゃとガム噛む音のしては消え後部座席の天鵞絨(びろうど)の影

269.真夜中のジョッキの泡に耳澄ます亡者の声の聞こえてきたり


✨7/22(金)4人🏄10首


268.何よりも楽しい時であったはず旅直前に七つ目の波

267.文科省そろそろ気付け欲しいのは課題図書より作文マニュアル

266.さいばしを入れると泡が上がります熱波の街で鳴くアブラゼミ

🏄

265.夕日色川面に落とす今日の日よ暫しの別れまた明日の日に

264.連なりし黄金色の葉夏夕日花も羨む美しさかな

263.沈みゆく夕陽に溢れ染まる影蜩しみる静寂の森

🏄

262.あのときの涙は風に吹かれて雨になり波のしぶきに形を変えた

🏄

261.ジム通い褐色の肌傷だらけ背負う紋章刺青(タトゥ)に勝る


260.ポーズとる不敵な笑みにアツくなれ燃える祭り日男の決戦


259.殴り抜くバチバチ火花散らしつつ拳は強く光るは誉(ほまれ)


✨7/20(水)2人🏄6首


258.荒れ狂う雨風畑を通り抜く眺める父の満足な顔

257.噛み合わぬ会話しながら喜ぶふたりこれぞコントと腹を抱える

256.年老いた母の所業に苦笑い明日は我が身と身の引き締まる

🏄

255.沈み日に託すせつなの想ひ詩見返る月に耳を澄ませむ

254.蝉時雨聞こゆ誘ひに傾けどみそかに待つる君の言の葉

253.君影を待てど見ゆるは宵明けの川の辺ゆらふ杜若かきつはたかな


✨7/19(火)2人🏄6首


252.彼の人が愛して守った彼の国に英雄出現今こそ信ず

251.地球儀外交世界が認めたインド太平洋構想
民主の光世界に灯す

250.ああぼくら失った代償あまりにも大きく暗闇を照らす太陽はいずこ

🏄

249.一度だけ「抱いてほしい」と書いた夜もあるにはあった昔のことよ

248.夏掛の裾よりのぞく父の脚細きに泣きて唯さすりけり

247.父の待つ田んぼへペダル漕ぎし夏三つ違ひの妹連れて


✨7/18(月)10人🏄28首


246.吹き抜ける木陰の風に思い馳せ冷房(エアコン)の下汗拭う午後

245.「痩せたね」と 娘に言われ ほくそ笑む日に 「焼けたね」と 聞き違えたり

244.例年(いつも)なら 梅雨明け未だかと待つ日々に早過ぎる夏うれしおそろし

🏄

243.向日葵の海から覗く君の顔はしゃぐ姿はあの頃のまま

242.手を繋ぎ次の季節の話するアイス頬張る熱帯夜の帰路

241.花火散る君への想いも打ち上げて夜空彩る塵として果て

🏄

240.過ぎ去りし若き夏の恋の日々思い出す胸締め付ける海

239.四階に昇るマンション街の上あの懐かしき夕日見つめる

238.横顔の君思い出す川沿いを一人で歩く夏の夜風と

🏄

237.「また明日」その一言に立ち止まるとりあえずあと一日だけは

236.ごほうびに欲しかったのはソレじゃないコレが欲しいと背中指さす

235.0時過ぎぼんやりにじむ夏の月スマホ持つ手がかすかにふるえ

🏄

234.仰臥するセミの世界は明るいか「黙祷」をかき消す蝉時雨

233.どピンクのモカラが並ぶ南国には程遠い23.5度

232.駅方面とだけ書かれた矢印が指す夏の大三角形

🏄

231.夏風に君し届けと高らかに青春の日々虹の彼方に

🏄

230.十七も三十一も舞い踊る藍より青く水中家族

229.同窓会上目遣いのキミ近い夏恋sky is the limit

228.書く描く歌う撮る弾く編む建てる得意なことは我でいること

🏄

227.マイボトル入れた氷は風鈴の音を奏でる駅までの道

226.ゼンマイが壊れたように鳴き尽くしセミは飛び立つ灼熱の空

225.雨を浴び満開だった紫陽花の抜ける色吸い上げし青空

🏄

224.去り行きて気付いた想い灯りなき窓に映つるは夜空の花火


223.立つ鳥よ跡を濁さずと言い切って燻る想い尚燃えたぎる


222.時重ね冷えてく想い止められずあの人は今京のお囃子

🏄

221.君といた夏は一億光年のXとYのあはひの空よ

220.哀しみはラムネのびんのビー玉よ泡の想ひをからから鳴らす

219.悲しみを繭玉にして育てなば透ける涙の糸となりぬる


✨7/17(日)2人🏄4首


218.大文字ご先祖さまとの再会を待ちわびながら送り火を見て

217.太陽も私も熱にうなされて早く下がれと冷えピタをはり

216.人混みで下駄履くキミの肩をだき会話続かぬ祭りの帰路よ

🏄

215.背伸びして本木をつかみ香りかぐてまりのようなトウネズミモチ


✨7/16(土)2人🏄6首


214.雨音がマティスの「ジャズ」のリズム打つ雷鳴響きしばし足止め

213.夏祓静かに佇む菓子司残り三箱をそっと手に取る

212.初夏の朝姿わからぬ花香る庭を探して巡らせる首

🏄

211.死の淵のコロナ老人バカの壁叩いて問うや人生の意味

210.刻一刻緩急増減繰り返し炎症の影あらわれて消ゆ

209.たたかいに臨む我が子ら八幡に勝利の祈願を誓う七月


✨7/15(金)1人🏄3首


208.日差しさす木陰に腰をおろしてはそよぐ薫風ついうたた寝し

207.針葉樹ただよう香り甘酸っぱい見上げた空に夏木立かな

206.にわたずみ流れる小道キラキラと素足て添いて涼を迎える


✨7/14(木)2人🏄6首


205.星々を結ぶプロット思うまま描けばいいよ君だけの星座

204.ニセモノの私に気づいて嫌いになって愛さないでそばに置いてて

203.月明かり魔法の解けた君がいた恋の魔法はいまだ溶けなくて 

🏄

202.朧月ユニコーンは動きだす愛という字を口にくわえて

201.高瀬舟光の粒子掻き分けて朗読の教師宇宙に漕ぎだす

200.猫の声そのなまめかしさを春と呼ぶ路地裏のジャズワインの一滴


✨7/13(水)1人🏄3首


199.夏の暮れ叶わぬ夢に手を伸ばす空には細い細い三日月

198.サンダルをぶらぶら遊ばせ飲むコーラ二人で紡ぐ夏色の時

197.自転車の足を伸ばして風になる広がる海の彼方へ跳ぶよ


✨7/12(火)3人🏄7首


196.短冊に書ける勇気をくださいとそれすらできぬわたしの願い

195.もうすこし見ていたいから落ちないでふたりで灯す線香花火

194.炎天下話すことばはどれ食べる冷たく甘い誘惑通り

🏄

193.旅をして美味しく食べて笑い合う未来の日々もあなたと生きる

192.らしくあれ生ききる君を応援す離れて暮らすわが子を思う

191.人生は繋がりあって寄り添って次の扉を開きて進む

🏄

190.ちいさな手零れ落ちゆく時の砂全て消えゆくいのちも時も


✨7/11(月)3人🏄9首


189.光る玉君の額に流れ落つ夏風となり君に触れなん

188.腕広げ飛んでいけそな超えそうな茂る青とも空の青とも

187.君の背に木陰が落ちる夏の陽に3歩近寄るけんけんぱ

🏄

186.場を探し斜上からボイン覗く一瞬だけでもときめくココロ

185.浮かれすぎ見える胸元飲む唾液イきそうな程エッチな身体

184.水面下中毒必死眼の保養ガッつきみるネエさんの肢体

🏄

183.かわせみの銀の腹を捕えたる釈迦堂しゃかどうに見ゆ武士もののふの道

182.弾けたる野外演奏夢のごと「またね」と誓ふ瑠璃色の空

181.払暁ふつぎょうの凛と背伸ばして蓮の花泥濘でいねいの世に気高けたかくあれと


✨7/10(日)2人🏄4首


180.灯火か儚い夜に散る蛍火照る頬にも夏はありけり

🏄

179.前月にまとめて祝う誕生日8月生まれの小さな気鬱

178.夏休みはりきる母の空回り毎年低い評価にナミダ

177.子が育ち自由研究ない今はちょっとさびしい親子のお休み


✨7/9(土)4人🏄10首


176.キミの肩顔をうずめて見惚れてた揺れるカーテンまどろみの午後

175.レモネードはじける苦さ胸に沁む君に逢いたい夏の片隅

174.あと少し言えない言葉宙を舞ふ夏の帳がすべり落ちてく

🏄

173.銃を模し戦車を模して遊ぶ子ら平和の意味を知らず生い立つ

172.てのひらに長寿の手相握りしめ兵士は果たす無言の帰還

171.豊かなる穀倉地帯焼き尽くし裸の王の何をかは得る

🏄

170.災害に「診療中」の黄色旗医療従事者の心意気ぞ知る

🏄

169.疲れたねそう言いながら笑み交わす夫と義母の今日最良の日

168.神妙な顔でネクタイ結びおりシルバーの色は花嫁の弟

167.予てより待ち望みにしこの佳き日心浮き立ちいざ、晴れの式場へ!


✨7/8(金)2人🏄5首


166.セスナ機の沸き立つ雲の間抜け見上げる子供ら顔(かんばせ)に汗

165.鳴き止まるその日が来るまで灼熱の月夜のセミは大きな命よ

164.ドンドンと恋の太鼓も忙しいよ打ち上げ花火あがるといいな

🏄

163.ひまわりを愛でることすら難しい今夏の猛暑過去最高だ

162.ソーラーの羽で飛びたいどこまでも夏の太陽味方につけて


✨7/7(木)3人🏄9首


161.名も知らぬ翠(みどり)の石を縦横に駆けるクラック寝いき吸ひこむ


160.指そらし髪まき上げて影を脱ぐ蒼天夏雲きみの肩先

159.幸ひ(さひはひ)をあふれるほどに持ちいでて指のあいまで星くずこぼす

🏄

158.心太葛切り蜜豆水羊羹グルテンフリーで夏を満喫

157.永遠に叶うことなき片恋を持続可能な恋と呼ぶらむ

156.ひと夏の夢路の恋と知りながら今宵も通ふ森戸海岸

🏄

155.君と知る時の流れと愛の色永遠が刹那に変わりゆく日々


154.夜空見る君の横顔眩しくて残像焼きつく記憶フィルム


153.いつまでも忘れられない君と見た夏の花びら消えぬ輝き


✨7/6(水)1人🏄3首


152.暑き日の青海原にはしゃぐ君寄せ返す波笑う声永遠(とわ)に

151.一球にかける想いは甲子園夢の舞台へ仲間とともに

150.初参加みんな楽しく鶴亀杯気になるショップへ踏み入る気分


✨7/5(火)3人🏄8首


149.女っ気一人暮らしのアパートに全く無かった30年前

148.レベッカのフレンズ聴くたび思い出す泣き腫らした日と仲直りした日

147.ミエハルと名付けてくれた初恋の君に会いたく夢をまた見る

🏄


146.見守る目振り返らずとも分かるから波迫る青恐れず駆ける

145.風に乗る麦わら帽子を追う君が海辺に残した足跡なぞる

🏄

144.夏休み乳母日傘に育てし子故郷戻らず哀感の母

143.夏の山八月七日アラフィフの挑戦するは御来迎なり

142.夏の夕分娩室に産声と爽やかな風麟子鳳雛


✨7/4(月)5人🏄15首


141.あそこにもキラキラ光るさくらんぼリボンみたいに木々を彩る

140.さくらんぼこぼれおちそう小さな手慌ててポンと笑うボクたち

139.木の上の空の近くのさくらんぼ甘さにニコリ幸せみっけ

🏄

138.江ノ電を腰越駅で降りたなら昼一番で生しらす丼

137.座らずば見えたであらう由比ヶ浜阿弥陀如来に蝉しぐれ降る

136.朝夷奈の水捌け悪しき切通し泥跳ね上げていざ鎌倉へ

🏄

135.逃げ水と入道雲を追いかけて駆けるライダー胸躍る日々

134.滝の汗耐えよ!私のメイク術マスク越しでも笑顔で勝負

133.灼熱の夏に負けじとウォーキング三日坊主で夏バテに沈む

🏄


132.真っ直ぐに青のミニカー梅雨の星僕の行く道はごまかされない

131.喜雨降らすカウンセリング土曜日に流した澱は透明だった

130.みんなとさ同じじゃなくていいんだよ君の出来るがママは嬉しい

🏄

129.蒼月の下(もと)に生まれし吸血の終わり語らばいとエモしかな

128.帰れない過ぎ去り日まで写真から念を辿りて君を見つける

127.音楽を人に戻せと君の言う爪弾く旋律運命と共


✨7/3(日)5人🏄15首


126.しっぽりと露天で愛されイカされて蜘蛛這う如き揉みしだき欲

125.甘すぎる温泉宿の一夜床(いちやどこ)そんなに喘いで乱舞されまし

124.舐めあげて突かれて激し我を忘れ消えぬたま汗愛しみつづけ

🏄


123.日が沈み灯りはひとつ焚き火のみしじまの中で星空仰ぐ

122.発車後はスピードあげて振り切って景色とともにはしる雨粒

121.名を呼んで夏空の下駆けてくる小さき手が指す明日も輝け

🏄

120.パラレルな世界に君が住んでいるすれ違う夢同じ夏空

119.物価高値段と温度上がってる夏バテ浪費汗しか出ない

118.夏が来たザリガニ食べる中国の食文化にはついていけない

🏄

117.きみも今日も夏の月までも見過ごしてただ山の端に宵の来つらむ

116.叶ふならもしと訪ひたきいづくにか夕べの君をさがしてをりぬ

115.夏祭りはや暮れゆきて灯のともる明るき顔の人映ゆるを見つ

🏄

114.絶え間なく行ったり来たりを繰り返す海目覚ましを聞く旅先の朝

113.十五階揺れた灯りの外を見て空の青さで測る夏文

112.早朝の浮島の揺れ目を細め潮騒混ざる夏の酔い止め


✨7/2(土)4人🏄12首


111.性別も年齢外見過去とかも関係ないよ明日もただ生く

110.パラレルな世界にきっと住んでいるすれ違う今日同じ空見る

109.ひさかたの光まぶしき雲一つなき空の下草の伸びゆく

🏄

108.障害で苦しんできた我なれど幸多い訳は等価によるから…?

107.他人(ひと)からは認められてた母なれど 家ではヘイトスピーチも言う

106.シベリアで苦しんできた父なれど子育てなどは我慢足りなく

🏄


105.上座かみざどこ座布団抱え母に聞く四十九日の夏の吾子かな

104.八十を二つさば読む母の手に一時外した結婚指輪

103.若き日の英雄気取りのこだわりが執着だったと気づく父の死

🏄

102.艶やかな浴衣姿に照れ隠し我の鼓動を気付かずにいて

101.ゲリラ雨降りし後見る路端には雨に負けじと強く咲く花

100.夕暮れにホッと一息ひぐらしの命限りの歌が聞こえる


✨7/1(金)4人🏄12首


99.大輪の花を見上げて思いしはこの後何処のホテルに行こうか

98.打ち上がる花火に見惚れし横顔に見惚れし僕の手を探す君

97.陽の下で追いし白球流れ出る汗の塩味夢路を辿る

🏄

96.体温を思わす数字連なって天気予報はお日様だらけ

95.はずされたえんどう豆の青いすじ唐草模様を流しに描く

94.ソーダ水グラス揺らせば歌い出すかりんかりんと氷の風鈴

🏄

93.波音が僕の気持ちを押し流し新しい日々静かに始まる

92.潮風が翼の跡を刺激してまた飛べそうな気になり駆ける

91.木の幹に小さな歌手が現れて喜び歌う真夏のグリー

🏄

90.大切な君の言の葉知りたくて月に聞けどもただ輝ける

89.人生は儚きものと言ふ君は闇にありてもなほ輝けり

88.君を待つ昨晩までは暗き道君の笑顔に今日は輝く


✨6/30(木)5人🏄11首


87.小器用な小利口者がこそこそと小細工をして事こじらせる

🏄

86.空間と時間の始まりのような花火の色に染まるはつなつ

🏄

85.汗タラリジリジリ太陽身体にキツイ熱中症には気をつけよう

84.太陽が眩しすぎるぜ老人にゃグラサンかければかめ仙人

83.ねぇねぇちょっと質問だけどパート社員って使い捨てなの?

🏄

82.生まれつき持ちうる造り恵まれて見目麗しき日焼けの貴方

81.偶像と崇め讃えるかの君の笑顔ほころぶ向日葵の体

80.初対面いわれなき打ち我が心面差し匂ふ白桃の君

🏄

79.この海が干上がる時を待ち望み歩いていこう君の国まで 

78.美ら海の波と君にさらわれた時間が浜辺に寄せては返す

77.大輪の花の灯りを手がかりに探した君の手僕の手の中


✨6/29(水)5人🏄15首



76.美しく咲いた花火も色褪せるきみの浴衣を脱がせた後は

75.ふーふーと冷ましてくれるたこ焼きをあーんと口を開けたまま待つ

74.浴衣から覗くうなじにひとすじの汗が流れる花火大会

🏄

73.長谷観音あなたとゆけば降る雨の雨音さえも遠く消えゆく

72.アラビアンジャスミンという白い花君の名前は茉莉花なのか

71.すききらいすききらいすききらいあっすききらいすききらいすききらい好き

🏄

70.逢いたいよ願いよ届け夏星座君の記憶よ永遠とわにこのまま

69.雨煙るホテルの窓辺過ぎし夏気配で誘うシャワーの調べ

68.汗じわり独り呑みつつそよぐ風身体火照りし君を想ひて

🏄

67.青楓あおかえで伸びゆく先の水路閣すいろかくいにしへの時水音みずおと聞こゆ

66.置き去りのわれの心は深海しんかい海月くらげのごとく彷徨さまよう夜に

65.稲光りが引き寄せる切通きりとおわれの髪にもつゆひとしずく

🏄

64.振り向かぬ愛もあるらん振り向けど愛し甲斐なき熱帯夜月

63.切り札の夏に恋を期待する 髪をショートにした日のままで

62.メット二つ浜に並べて僕達はウルトラマリンの海を見ている


✨6/28(火)4人🏄10首


61.スカートが濡れないように腰で折る君の進路を応援している

60.国語でも習ったことのないトマト祭りのような応酬の恋

59.教科書にないまぶしさだカルピスの濃いめが並ぶコンビニの夏

🏄

58.夫(つま)頼り里の祭りに馳走して懸命に生く母の面影

57.白雨(しらさめ)の濡れそぼる髪滴りて一秒のキス隠し暮れゆく

56.涼風の肩先香り湯上りの吾酔いしれてあおに染まりぬ

🏄

55.尽きるとも命のかぎり愛求む月夜の旋律七日のホタル

🏄

54.あしもとにノウゼンカズラふたつみつおさなごひろいほほあんずいろ

53.麦茶には鉄のひょうたん入れるべし鉄分補給生き抜けむすめ

52.梅の実を氷砂糖が甘やかす憂うれう むすめに香れシロップ


✨6/27(月)2人🏄5首


51.カキ氷フルーツ嫌いの長男がオーダーしたのは氷のみ

50.ボクのあと少し遅れて響く下駄繫ぎたい距離もどかしく浴衣の君と盆花火

🏄

49.ジリジリとタバコと肌が焦げつく晩夏母親が燃え尽きるのを待つ

48.潮風にはためき泳ぐ鯨幕滲みぼやける母との思い出

47.お別れが死後硬直する熱帯夜静かに静かに泣く父を抱く


✨6/26(日)5人🏄15首


46.立ち位置を教えてほしい花菖蒲いかなる場所でも凛と咲ききる

45.熱帯夜背中の海をいとおしむ指滑らせて恋に落ちてく

44.逆光と液晶見えぬサングラス逢魔が時へハンドルを切る

🏄

43.ポンと咲く花火の音が照れ隠しラムネ色した想いの果てに

42.夏バテも追い越せるかと頬張ればキーンと響くかき氷の羽

41.雲一つ無い澄みきった青夏にあなたの笑顔がこの空のよう

🏄

40.サイダーのペットボトルを開ける音同時に鳴ってしまう絆だ

39.待ち合わせしたけどついに夕立ちでびしょ濡れだけどきみを待つけど

38.日焼け止めクリームを塗る午前二時きみは大抵話が長い

🏄

37.心から楽しむことのできぬ夏それでもに焼けコーヒー色に

36.水着みずぎ着てはしゃぐ若者横に見てカバン、マスクのクールビズか

35.三年みとせ経たちマスクはずしたプールサイドどっと歓声かんせい子たちは笑顔えがお

🏄

34.かく読みきツァラトゥストラの夏休み孤高の己れ悪くないかも

33.蝉時雨降り注ぐ中佇んでじきに降り止む無常感じて

32.卓袱台に別れを告げる夏土産線香花火ぼとり落つかな


✨6/25(土)11人🏄31首


31.受験の夏公民館で出会った娘(こ)目があっても声かけられず

30.ミンミンと蝉鳴くなかを自転車でかよった道は青々として

29.甲子園おさない記憶に清原と桑田の夏がいろあざやか

🏄

28.酒も煙草もやらないが麻雀強い母の血筋で

27.駅前のビアガーデンでひとりだけ傾けている空の小瓶を

26.炭酸の苦手な子供だったからいつまでも瓶を持って歩いた

🏄

25.遠くても心通わせ大切に想えることの幸せ如何に

24.傷付くの怖くて怖くて身を守る自分は傷付けてるの気付かず

23.ホームへと共に帰ろう日々迷いながらも生きる79ナナキュー億人

🏄

22.いつだって繋がれるから疲れてて首輪外せぬ飼い犬のよう

21.人生の前半戦に負けたけど後半戦に逆転勝ち

20.夏祭りカラオケ行って歌うのはWhiteberry?JITTERIN'JINN?

🏄

19.詐欺被害私だけは騙されぬ明日は我が身と気を引き締めよ

18.生ネギをおツマミにして食うなかれお口の中に水疱できる

17.牡蠣食えばノロわれるなり9度6分関節痛に耐えず苦しむ

🏄

16.今年はね地元の祭り開催と嬉しい知らせ会いたい仲間

15.愛犬と夫の顔を見比べて顔も似てるし寝相も似てる

14.愛犬が私の椅子を占領し尻痛いけど許される

🏄

13.アイタイの気持ちが膨らみすぎたのか手足が生えかつ踊ってた

12.嫌なことあったらたららうらうらら君思い出し忘れちゃおう

11.めいどいんじゃぱんの歴史に残したい世界に飛び出せわが大根

🏄

10.銀湾に初めて捉えしシャドウには何写りしか我が闇深く

9.ひとしきり風に揺られて夏木立微笑みまといて君に寄り添う

8.たゆたいて明日をも知れぬ水海月照らす海路は 我が月の道

🏄

7.皺胸を入れて寄せ上げ作り上げそれでも谷間無知だったきみ

🏄

6.ゆうぐれのあなたのそばにみず団扇振り向く姿涼やかな羽

5.はにかんだほたるのひかりつつまれて空の果てまでふたりのせかい

4.赤ペンのしるし残したカレンダーことしも一緒に見上げた花火

🏄

3.夏ノオト竜宮城ヘ鶴亀ノ三十一文字ナ気持チ献上

2.スゴすぎる日射しよけつつ57577リズム鶴亀杯だ

1.扇風機泳ぐ靴下ズボンシャツ涼みにゆこう竜宮城へ


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