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学級通信・教科通信【過去記事】

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教員時代に発行した学級通信や教科通信からオープンにできる記事を公開しています。これから高校生の君。今、高校生の君。教壇に立とうとしている人。教壇に立ち始めた人。教育に何らかの形で…
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記事一覧

明日から冬休み――有意義に過ごせよっ!!

※学級通信「挑戦者」vol.148(2014年12月25日発行)より 1.よく学べ! 冬休みの課題が各科目から出ているハズ。まずは最低限これをしっかりやって、課題テストでしっかり「点数をとる」こと。努力を成果であらわすべし。 もう3ヶ月もすれば諸君はきっと2年生になる。努力していればOK という1年生の立ち位置から、「成果」を出し始める2年生になっていこう。加えて、年末年始はいろんな親戚やいつもは会わない人々にあう時季。そういう人とのたわいもない会話とか,その人たちの立ち振

できると思えばできる、できないと思えばできない。

※学級通信「挑戦者」vol.132(2014年12月1日発行)より  できると思えばできる、できないと思えばできない。  これは、ゆるぎない絶対的な法則である。 by パブロ・ピカソ  やる前から(もしくは、ちょっとやっただけで)、「どうせやってもできないから…」といって、あきらめているところはないだろうか。そもそも、諸君が学校で経験することは、今の諸君にとってちょっと難しいこと、できないことであることが大半だ。  それを、一つずつできるようにしていく(成長)のが学校とい

特別支援教育(担任の独り言)

※学級通信「挑戦者」vol.178(2015年3月10日発行)より  かつて高校1年生の担任だったとき、ほぼ毎日発行していた学級通信には、「担任の独り言」という欄を設けて、自分の日常がらみの話をつらつらと書いていました。  以下は、週末に道高教組の定期大会に参加したあとの発行日の独り言です。 担任の独り言 こないだの土日。某大きな会議に参加してきた。いろいろと印象深い話はあったのだけど、ちらほら新聞とかにも出る「特別支援教育」ってことについて”みかた” を変えないとねって

戦う相手は他人じゃない! ――昨日の己に勝つべし

※学級通信「挑戦者」vol.138(2014年12月9日発行)より 昨日の己と戦う 他の人と自分を比べて、「私はあいつより○○で優れている」なんて優越感に浸ることは簡単。  もしくは、「あの人は○○があんなにできるのに私は全くできない」なんて、劣等感に浸ることも簡単。でも、今、自分と比べている他人は、自分とは違った「生まれ」であり「育ち」である。だから多くのことで「違い」があるのは当然で、それに優劣をつけようとすれば簡単にできてしまうことが多い。そんな茶番試合して意味があ

テスト期間で学ぶ大事なことは…

※学級通信「挑戦者」vol.038(2014年6月10日発行)より  テスト期間、一番問われるのは、言うまでもなく勉強の成果(=どれだけ準備して臨むことができたか)。  厳しい言い方をすれば、たくさん勉強したとか、一生懸命取り組みましたとかは、誰だってそう思えば言えてしまう。どれだけ結果に結びつく準備ができたか。それが問われるのがテスト。こんなに頑張ったのにそんなのひどいと思う人もいるかもしれない。けれど、少なくともこれから諸君を待ち受ける組織(大学,専門学校,会社…)の多

働くことを考える―なぜ働くのか―

※学級通信「挑戦者」vol.166(2015年2月12日発行)、vol.167(2015年2月13日発行)、vol.168(2015年2月16日発行)の連載記事を一つにまとめたものです。 誰しも仕事に就くもんだって思ってるけど… 新聞やニュースを見ていると、「生きる力」をつけるとか「キャリア教育」とかって言葉がよく聞かれているのだけど、その先にある「働くこと」ってのが何者なのかって話はあまり語られないことが多い。進路について考える2月。仕事を知るのと併せて、そもそも人間はど

勉強ってのは“未知” との出会いを繰り返す営み

※学級通信「挑戦者」vol.126(2014年11月20日発行)より  自分と違う種族・価値観 ・生まれ育ち・・・ 未知のものと出会ったからこそ、得られるものがあります。  ですから我々人間は一人では 見る事のできないこの景色を見せてくれる家畜に感謝し、日々お世話をするのです。 ――『銀の匙』より (馬術部に入部したにも関わらず、馬に乗せてもらえずのまましばらく経った頃、馬房の掃除に手を抜きだした八軒。そんなときに、顧問の中島先生は八軒たち1年生を初めて乗馬させた。そういう

環境のせいにすることはたやすい―その先に成長はない

※学級通信「挑戦者」vol.030(2014年5月26日発行)より 置かれた場所で咲きなさい 自分の失敗や、直そうとしているのに直せないことを周り(環境)のせいにしてないだろうか。自分の都合の良いように周り(環境)を変えようとしていないだろうか。諸君が学校で学ぶことは各教科の勉強だけじゃない。自分が置かれた環境で、どれだけ自分の良さを発揮できるか。苦しい環境をどうやって乗り越えていけるか。そんなことを学ぶのも学校ってところ。誤解を恐れずにいうと、ICT(情報通信技術)の力を

本当に大事なところってのは、光の届かないところにある

※学級通信「挑戦者」vol.078(2014年8月29日発行)より  冠婚葬祭を彩る花々。その色や香りで式典に華を添えてくれる。大切な思いを乗せて届けてくれる。そんな花はみんなにもてはやされるけど、花だけがある植物なんて存在しない。きれいな花をしっかり咲かせるには、暗い地面の中でどっしりと植物体を支え、水を吸い上げ、養分を吸い上げてくれる根っこがあってこそ。もちろん、地上にある葉っぱも大事だけど、根っこで地面にしっかり立っているから葉っぱもいい仕事ができる。逆に根っこっての

高校生という「半分大人」な難しい時期を過ごす諸君へ(2)

※学級通信「めばえ」第010号(2015年4月21日発行)より 何ができるかで自分を語ろう 苦しみも哀しみも、物事のたった一面にしか過ぎない。 ましてや君はまだ若いんだ。現実はつらいばかりじゃない。 君さえその気になれば、可能性なんて無限にあるんだ。 考え方ひとつで世界は変わるよ。 君の常識があっという間に崩れたようにね。 —— by 龍さん(香月日輪 『妖怪アパートの幽雅な日常』より)  「○○がない」、「×× ができない」とかっていう、「~ない」シリーズのコトバたちは

高校生という「半分大人」な難しい時期を過ごす諸君へ(1)

※学級通信「めばえ」第009号(2015年4月20日発行)より 「人生は長く、世界は果てしなく広い、肩の力を抜いていこう」  迷っても悩んでも、それを乗り越えようともがき、あがく者には、必ず救いの手が現れる。たとえ、それで問題は解決しなかったとしても、もがくこと、あがくことで、世界は広がってゆくんだ —— by 龍さん(香月日輪 『妖怪アパートの幽雅な日常』より)  斉藤が中学校ぐらいの時に読んですっかりお気に入りになってしまったシリーズ本『妖怪アパートの幽雅な日常』。こ

思いやりが形になったできごと

※学級通信「めばえ」第021号(2015年5月12日発行)より 些細なことだけど…  思いやりが形になったできごと  斉藤の授業では恒例の週末課題。今年度も全ての担当科目でやっていて、今年はプリントで提出してもらっている。去年までは回収箱に無造作に入れてもらっていたのだけど、今年からは授業で集めたり、回収係を任命して集めてもらって持ってきてもらっている。  とある授業で回収係に任命されたYくん。みんなの分集めてもってきて、ということしかお願いはしていなかったのだけど、なん

自由と不自由

※学級通信「めばえ」第002号(2015年4月9日発行)より  以前担任を持っていた学級が2年生に進級したとき、1年生のときとHR教室の使い方の一つを変化させてみたことについて、2回目の登校日の学級通信でちょっと考えてもらいたくて書いたものです。 教室後ろのコートかけをフリー使用にしてみた 昨日登校して来て、教室の入り口に貼られた座席表の下に書かれた指示は読んでくれただろうか。「8:35までに着席して待っていること」と「コートかけは指定しないので譲り合って使うこと」ってこ

自分の武器を磨く3年間〜新高1生へ〜

※学級通信「挑戦者」vol.001(2014年4月8日発行)より  かつて高校1年生の担任だったとき、ほぼ毎日発行していた学級通信の創刊号の原稿です。いつもとはずいぶんと雰囲気の違う新年度・新学期の幕開けとなった2020(令和2)年度でも通ずるところは多分あるはず......。 「自分の武器を磨く3年間」 入学したばかりの諸君にとっては卒業なんていうのは、ずいぶんと先の話のように思えるかもしれない。でも、高校生活3年間なんてあっという間。何せ人生80年としたら、たったの3