銅関連銘柄分析メモ

連日高値を更新している銅関連の株の分析を行ないました。
銅は、20日に一時1トン1万1100ドル台となり最高値を2年ぶりに更新してました。
なぜ銅価格が上昇しているかという背景ですが、電気自動車の普及や、生成AI開発に必要なデータセンターの建設ラッシュで電線需要の増大が見込まれており、マネー流入が加速していることが要因です。電気自動車の場合、ガソリン車の約4倍の銅が必要で、データセンターへの電力供給などに銅を使った送電ケーブルが大量に必要になります。米ゴールドマン・サックスの5月時点の試算によれば脱炭素向け需要は25年に世界の銅需要の12%にあたる403万トン、30年には695万トンに伸びる見込みです。

そこで、銅価格の上昇の恩恵を受ける3銘柄の現状をまとめてみました。
下記に本日(5/22時点)の株価を基に資源価格の変動による恩恵について、まとめております。

①1515 日鉄鉱業
銅価格±¢/lb=400の会社予想に対し、直近銅価格は480超えまで上昇=30.4億円の営業利益上昇余地あり
為替は1ドル140円の会社予想に対し、直近は為替1ドル155円付近で推移=3億の上昇余地あり

配当性向40%
PBR が1倍未満の場合には、時価換算 DOE3%を配当下限
政策保有株を2026年までにあと40億売却(年平均13億)
これらを考慮すると増配の可能性も十分あり

保守的な為替と銅価格の見込みにより、業績上振れの余地は大きい
仮に銅価格と為替が今の価格のまま推移すれば、営業利益は33.4億プラスの107億(会社予想に対し、44.5%上昇見込みあり)
日鉄鉱業は過去3年間いずれも上方修正を繰り返している

引用元:株たん

②5711 三菱マテリアル
銅価格が±¢/lb=400の会社予想に対し、±¢/lb=480超えまで上昇=53.6億円の営業利益上昇余地
為替は1ドル140円の会社予想に対し、直近は為替1ドル155円付近で推移=39億円の営業利益上昇余地
また、1ユーロ160円の会社予想に対し、直近は為替1ユーロ169円付近で推移=16.2億円の営業利益上昇余地
108.8億の営業利益上昇余地


③5713 住友金属鉱山
銅価格が会社予想$/t=9,000に対し、$/t=10,859まで上昇=612億円の税引き前利益上昇余地
為替は1ドル140円の会社予想に対し、直近は為替155円付近で推移=55億の税引き前利益上昇余地あり

住友金属鉱山は銅だけでなく、ニッケルと金の価格変動の影響も受ける
ニッケルは会社予想8.00($/lb)に対し、直近は9.39($/lb)=208.5億、税引き前利益上昇余地
金は会社予想2,000($/toz)に対し、直近は2,400($/toz))=120億、税引き前利益上昇余地

在庫評価影響は含まない為、一概には言えないが、銅、ニッケル、金、為替、全て上昇している為、直近の価格のまま資源価格が推移すれば、
1,000億円近い税引前利益のインパクトが期待される

引用元:住友金属鉱山決算資料

また、コテ金鉱山開発プロジェクトで3月31日から金ドーレの生産を開始しており、金の恩恵を更に受けることも期待
資源価格の上昇と円安が続けば、かなりの恩恵を受けることのできる銘柄だと思われる。
2022年高値の6,625円を目指していきたいところ

個人的に銅の上昇には日鉄鉱業、資源全体の上昇を予測するなら、住友金属鉱山かなと思いました。(私は2銘柄とも保有しております)

簡単に資源価格と為替の変化を加味しただけですが、今後も需要拡大が続くことにより、長期的に十分期待できる分野だと思います。

メモ程度にまとめましたが、良かったらご意見ください。
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