第55回 令和6年前半戦もあと少し

みなさんこんにちは、yorozunoです。
とうとう6月になり、今月で前半戦が終了になります。
皆さんの成績はいかがでしょうか!?

今年前半は、NVDAが買われたことで、半導体関連株がツレ高しました。
その結果、日経平均もバブル時の最高値である38,915円87銭を上回る41,087円75銭まで買われました。
昨年末の時点では、今年の高値は36,000円程度、バブル時の最高値に迫れば御の字と予想していましたが、結果は2月の段階で突破したのですから、上々の動きでした。
今年後半は、今のようにダラダラしていても、年としては十二分に上げた年だと言われると思います。

しかしながら、相場的には良い状況でしたが、私の成績は至って普通です。
唯一大きく膨らんだのが、コロナ時から保有し続けているAI関連銘柄程度です。
それも、新興市場銘柄が多いために、ここ最近の日銀の利上げ観測で、逆に売られ始めているので、それほど含み益も増えてないですね。
結果的に成績は、日経平均の上昇度と同じくらいでしょうか!?

今年は、元旦に「令和6年能登半島地震」が発生しました。
私個人としては、正月からこの地震に関連する業務に従事しており、実際に何度か現地にも行って支援活動をしました。
そんなこともあってか、投資の方が若干疎かになってしまい、余り良い成績を出せなかったんだと、言い訳をしておきます。

さて、「令和6年能登半島地震」でも明確になったのは、被害を受ける人と受けない人の明確な違いです。
地震の発生自体は、誰も予防することはできませんが、地震からくる被害は予防しようと思えば予防できます。
それは、被害を受ける状況が明確だからです。

津波が来そうな場所に住む、がけ崩れが起きそうな場所に住む、倒壊しそうな家に住む、ことで被害を受ける訳です。
津波が来そうな場所に住むのは、海に近い方が生活に便利だと考えているからです。
がけ崩れが起きそうな場所に住むのは、まさかがけ崩れが起きるなんて考えていないからです。
倒壊しそうな家に住むのは、倒壊しない家に住み替えるより、このまま住み続けて生活を充実させた方が良いと考えているからです。
別に、これらの考えが間違っている訳ではありません。
なぜなら、地震さえ来なければ、この考えの方が正しいからです。

さて、話を本筋に戻します
今の日本は円安により、悪い物価上昇が発生しています。
日本の円安は利上げできないからで、海外が利下げすれば円高に振れるのだから、もう少しの辛抱みたいに言われています。

- はぁぁぁぁぁ!!バカかコイツ!!!! -

こう思いますよね、そんなことを言うヤツには。
円安が収まれば元に戻ると多くの一般の日本人は考えているかもしれませんが、我々投資家はそんな楽観的な観測は持っていませんよね。

日本の問題は、円安ではなく、利上げできない状況にあります。
利上げできないのは経済が弱いからで、経済が弱いのは生産性が低いからです。
以前にも書きましたが、日本人の生産性は低過ぎます。
一所懸命働いているつもりでも、実際にはつもりになっているだけであり、働いていません。
単に生産性に関係ないことに時間を費やし、仕事をしたつもりになっているだけだからです。

以前、自動車販売会社である7593VTHDの高橋社長が言っておられました。
社員には、駅前でチラシ撒きはさせないと・・・・・。
なぜなら、多くの人たちにチラシを渡したいなら、駅前で渡す必要は無く、新聞の折り込みに入れたら十分であると。
問題は、チラシを撒いた社員が、仕事をしたつもりになってしまうことにあると。

会社としては、社員にはチラシを撒くより、1台でも多く車を売ってもらいたい。
ところが、チラシを撒くことで仕事をしたと満足してしまうと、自動車を売る時に一所懸命さが薄くなってしまう。
逆にチラシを撒かさずに仕事が出来ていない気になれば、一所懸命に自動車を売ろうとするだろう。
だから、仕事をした気にさせないために、チラシは新聞の折り込みで十分なんだと・・・・。

このように、日本は無駄な仕事で、仕事をやった気になっている人が多すぎます。
確かにも結果ばかりを追い求めることには反対ですが、結果を無視して過程ばかりを口にする今の日本では、どう考えても生産性の向上など実現しません。
だから、この円安傾向は、今後も続くことでしょう。

円高というのは、円を売ることで緩和することが出来ます。
しかし、円安というのは、円を買うことでしか緩和できません。
円を作るのは日本であることから、円高対策というのは永遠と打ち続けることができるのですが、円安対策には限りがあります。
それは、日本が保有する外貨には、限りがあるからです。
つまり、円安という問題は、円高以上に厄介な問題だということです。
更に言えば、地震などと違って、明確に将来の我々に襲い掛かる災害にも似た事象だということです。
ですから、これから先、円安で被害を受けることが出てきたら、それは自分が対策を取っていなかったからだということを自覚しなければなりません。

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