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いまさらバチェラー3の感想

いやー面白かったです。

司会の今田さんも言ってましたが、これは恋愛バラエティ史上もっとも“リアル”な結末かもしれませんね。


最後のローズセレモニーからその後のスタジオ収録に至るまで、バチェラー友永さんがとった行動はどれもこれも「アホやな~」と責められるものなのでしょうが、その「アホさ」は、なんとなく自分にも存在するアホさなんですよね。いやもちろんモテ男でもないし、あんなシチュエーションの経験はないわけですが、なんかわかる。実際に行動に移すかどうかは別として、気持ちはわかる。


たとえば大学受験のとき。センター試験の自己採点を終えた時点で、第一志望校は厳しい状況でした。2次試験でかなり点数を取らなければならないけど、それまでの模試などから判断して合格確率はせいぜい40%。浪人したくなかったぼくは第二志望校を選び、合格しました。進んだ大学に大きな不満はなく、今の暮らしも満足しているけれど、たまに思うのです。「あのとき第一志望校にチャレンジしてたら、どんな人生だったのだろう」と。そっちに進んだら、悲惨な人生になっていたこともありえます。難しい方にチャレンジしたからといって、よい未来が待っているとは限らない。でもどこか、チャレンジしなかった自分自身を残念に思う気持ちがずーっとほのかに存在しています。


「後悔」というほどではない。「妥協」というほど選んだ道も悪くない。でも自分の選択が「心残り」を生むという経験は、受験以外にも大小さまざまにありました。

「目の前の安心をとってしまう気持ち」「心残りを嫌う気持ち」どちらも理解できるという意味において、バチェラー友永さんの行動も、苦笑しつつ「なんかわかる」と思ってしまうのです。


もし同じ立場に立ったとしたら実際に行動に出るかと聞かれれば、ぼくの性格からして「せめてもう何ヶ月か様子を見よう」となったでしょう。ほとんどの人はそうですよね。相手があることですし、番組としても大騒ぎになってしまう。ほとぼりが冷めてからなら、仮に別れたとしてもそれほど問題じゃない。そんなことを考えるんじゃないでしょうか。でも彼はそうしなかった。その “クソ度胸” と “バカ正直” っぷりはすごいと思います。褒められたことじゃないかもしれないけど、感心してしまう。


人間の(愛すべき)「アホさ」をなんの飾りもなく、生々しく見せてくれたという点で、ほんとに面白いシーズン3だったと思います。


でも新たに好きな人ができたら、彼はすぐそっち行っちゃうんだろうな…

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