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鬼滅の刃がなぜ売れたのか,そこから業界が学ぶ事。


鬼滅の刃がなぜうれたのか評論家たちは
絵が綺麗だから、演出が素晴らしい、キャラクターが秀逸、など様々な分析をしてるけど
どれも過去の漫画やアニメをきちんと見ているのであれば、それに当てはまる作品はいくらでもある事は明確。
ましてや、あまり漫画やアニメを見ない人の分析なんて参考にはならない。餅は餅屋。
ただ全て的外れという訳ではなく多少の理由ではあるとは思う。

絵が綺麗と言うことを言っている人達がいるのを多く見かけるが、新海誠、京都アニメーション、演出の面では、進撃の巨人、と出てくる。
じゃあこの作品達や今まで出てきた作品は絵が綺麗じゃないのか、演出が下手くそなのか?
と言われると違うと思う。
それらの作品に関わった人達にも失礼だし、どの作品のレベルもあまり変わらない気がする。
また、過去の漫画名言がたくさんあるようにセリフが魅力的な作品もあるし、
魅力的なキャラクターはヒットしている作品には当たり前にいる。
主人公が普通のキャラの作品もある。

結論

では、なぜ鬼滅の刃が売れたのか結論から言うとエセ漫画評論家の自分の意見はマーケティングだと思う。
あとはタイミング。たまたま。


解説

これは主観になるが、自分が周りを見ている限り「普段漫画を読まない層」の数字を持って来れた事が大ヒットの要因じゃ無いかと思う。

もちろん作品が面白いのは前提として鬼滅の刃がここまで伸びたのはタイミングもあると思うが、今までにないマーケティングだと思う。

まずはアニメ、そして著名人のSNSの投稿、そしてニュースなどのメディア、ここからさらにグッズやコラボ商品。
鬼滅の刃と言うワードを聞かない方が難しいくらいだ。

似た例を出すとタピオカだ。
初めは美味しいまずいは関係なく流行っているから、おしゃれな人が飲んでいるから、自分の好きな著名人が勧めているから、手をつける。
手をつけて本当に美味しかったら人気が出るし不味ければある程度のピークを迎えて衰退していく。

そしてタイミング。これはそのままの意味。


業界が学ぶこと

そして自分の要望かもしれないが思う事は
漫画業界、出版社はきちんとデータをもとになぜうれたのかしっかり分析し直すべきだ。
データが1番取れるのは出版社や業界だと思うから。
マーケティングの方法も従来の方法ではなく模索していく必要があると思う。
マーケティングの役割として漫画家たちはあの原稿料で描いているし、足りて無い現状が漫画家達が一生懸命SNSで発信しているのだと思う。
労働時間の問題があるのであれば人を増やすべきだし、そこで言い訳をせず人が足りていない事を自覚すべきだと思う。

そして恐ろしい事だが
業界の人たちは自分達が面白いと思っている作品と、社会が面白いと思っている作品には大きなギャップがあると言う事実を受け止めなければならない。

出版社で私は売れると思っていた、初めて見た時衝撃的であったなんて嘘をつくのは企業ブランディングの面では理解できるが、
それが本当なら連載を始める前のプッシュが足りないし
プッシュするのであればワンピース、ナルト枠みたいにシーズン分けしないアニメ枠を取ったり、わざわざ深夜枠で放送しない。
無理を言ってでも夕方枠や日曜朝の枠にプッシュするはず。
そして、事実として毎年10週近くで打ち切りになる漫画をたくさん見て来ている。

だから「なにが当たるかわからない」と言っている人が僕は1番信用出来る。
自分も編集者と話していて思うが自分の意見が絶対正しいと思って押し付けてくる人がいたが、ネットで調べたり雑誌を見ても、その後ヒット作品を立ち上げていない。
そして意見を言う時も何故そう思うのかをきちんと説明出来る編集者の方が信頼できる。
すませエん最後愚痴みたいになって。

まとめ

つまるところエセ漫画評論家の僕がなにが言いたいかというと
鬼滅の刃が売れたのはタピオカ。
そしてタイミング。
鬼滅の刃から学ぶ事はたくさんある。
思考停止で考えずこれからヒット作を出す為にどうすべきか考える。
出版社は従来のマーケティングでは限界がある事を自覚する。
業界の人たちは世間の求めている物とのギャップを再認識する。
そしてこれは全部僕の主観、意見。

最後に僕の愚痴だが、今まで自分の能力に過信していた編集者達が潰した才能のある作家達がいる事を忘れないで欲しいという事。
そして僕は連載したい(欲望)

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