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某哲也さん講演会 お昼寝投資法[その5 質疑応答編]


7/6に開催されました某哲也さんの講演会の書き起こしになります。

その 1 お昼寝投資法[その1 お昼寝投資法ができるまで]

その2 お昼寝投資法の実践 ・メンタル

その3 株と麻雀の類似点 ・期待値と破産確率

その4 レバリュー投資 幼少期に教えたいこと

質疑応答

Q: 投資で課金しているサブスクはどのようなものがありますか?

A: 私はあまり課金はしない方ですし、勉強もあまりしませんが、株探には課金しています。私が使うほど使い勝手がいいものですので、全然株単の宣伝でもなんでもないのですが、あれはすごく価値があるものだと思っています。

Q: 現実のスケジュールで投資に1日何時間くらい使われていますか?

A: 前までは全く投資の時間はありませんでした。というか、あまり好きじゃないのでやってもいなかったのですが、最近は資産も増えてきて、ちょっとのことで何百万何千万と動くようになりましたので、これはいけないと思い、少しでも何かやろうと決めました。監視銘柄を少し深掘りして、それをブログに載せることにしました。自分だけでやっていると絶対に三日坊主になってしまうので、ブログに載せてみんなに監視してもらう形で、1日1銘柄は調べるようにしています。その時間が大体15分から20分程度ですので、それくらいの時間は取っています。

Q: 売りの基準を教えてください。基本的には業績が右肩上がりかつバリュー株かつ増配基調の銘柄を購入されているような手法かと思います。この場合、業績が悪くなったとき売り時を判断するのかと思いますが、あるとすればどういう基準か教えてください。

A: おっしゃる通りで、ストーリーが崩れたら売るということでいいと思います。減益というよりは、僕は減収の方が嫌で、むしろ増収減益であれば一時的な減益とかそういうことも考えられますので、むしろチャンスであるんじゃないかなと思います。

実際の例を挙げますと、最近と言っても少し前になりますが、三栄建築設計という銘柄を2度ほど買い増しした後、反社とのつながりがあるという報道があって、PTSで爆下げしました。この時はそのニュースを聞いた瞬間にPTSで投げました。結果は数ヶ月後にオープンハウスがTOBをしたということで爆上げして、結果を持っていれば儲かったのですが、それは結果論ですので、PTSで売ったということに後悔はしていません。

Q: パチプロから投資家に転向するときに変わらないといけないところはありましたら教えてください。

A: パチンコと株というのは期待値を追い求めるゲームですので、基本的には共通点があります。ただし、パチンコは期待値がかなり明確に出せるもので、それより難しいのがマージャン、さらに難しいのが株です。株は期待値のブレ幅が相当大きいので、それを許容するメンタルが必要です。
また、パチンコは1日に負けられる額が決まっていますが、株は青天井になってしまうので、その辺のメンタルやロットの管理が必要となってきます。

Q: Kabu Berryに参加してからどのようなことで変化がありましたか?

A: Kabu Berryには本当に感謝しかありません。yamaさんには大変お世話になっています。Kabu Berryはフリートークがあるので、初めての人でもお話する機会が結構あり、お友達を作って帰れる会としてすごく優秀な部類です。良心的な価格でやってもらえるのは本当にありがたいことです。
実際、投資家というのは一人で孤独なものですが、情報交換にはものすごく期待値があります。投資仲間を作ることはすごく大事なことで、株ベリーで友達が作れるということは非常に大きかったと思います。

Q: 投資初心者です。投資を始めて今の手法を確立するまで苦労したこと、それをどのように克服されたのか教えてください。

A: 手法を確立するまでは5年くらいかかりました。その間、一番つらかったのは自分のやり方が正しいのかどうか分からないことでした。結果が出るまでに何年もかかりますし、そもそも手探りでやっているので、合っているのか間違っているのか分かりません。自分でも分からないのに、家族からも大丈夫なのかと聞かれたりして、その5年間が本当に苦しかったです。

そういう中で、自分に自信をつけるために成績をちゃんと毎年つけたり、配当金の履歴をつけて毎年配当金が増えていることを確認したりしました。なるべく自分自身で自信をつけるといった工夫をしました。

5年で何とか土台が作れたかなという感覚です。本当に上手くいったと思えるようになったのは最近のことです。

Q: タワー投資株式会社の清原さんが買い増しされた銘柄について気になりますか?

A: 申し訳ありませんが、その方のことを存じ上げません。野球選手の清原さんしか知りません。

Q: DOE採用銘柄について質問です。近年は還元策としてDOEを採用する会社が増えてきました。業績が右肩上がりの傾向の銘柄を好みますが、景気敏感系の会社でDOEを採用している会社は増配銘柄の監視リストに入りますか?例えばカシオ計算機などです。

A: 景気敏感株という時点で自分の監視銘柄には入りません。

Q: ブログで名村造船所の利確が確認されましたが、何を根拠に利確されましたか?

A: ツイートのことだと思います。先日2770円をつけた時、友人とマージャンを打っていて、名村がすごく上がっていると盛り上がっていました。3000円くらいまで行くんじゃないかと言っていたのが急激に戻してしまって、あの上ヒゲを引きながら戻したのは、ちょっと一旦天井になるんじゃないかなという思いでツイートしました。

Q: PBRは使わないんですか?

A: 1年くらい前にはPBRの是正要請が出ていたので、PBRを1に近づけるという企業が結構ありましたのでPBRは結構見ました。ただ今はプライム市場の企業はほぼその辺はクリアしているところが多いですし、最近はあまり意識していません。

Q: 銘柄の最大投資比率に制限を設けていますか?どれくらいの限度で設けられていますか?

A: 今までの経験で言いますと、だいたい30%くらいで、40%は多分ないですね。3分の1くらいが自分の中でロットを入れる限界という感じです。

Q: エクセル・株探プレミア以外で使用されているツールはありますか?

A: ツールはないんですが、四季報は毎号買っています。四季報を毎号買うのと、毎月株価チェックをしているくらいです。本当にそれだけです。

Q: 配当性向50%以下が基準ということですが、利回りはどのくらいを設定していますか?

A: 利回りは自分の中では2%は欲しいです。2%だったら他の条件が良くないとダメみたいな、その辺はさじ加減な部分があります。できたら3%で、2%だったら成長率が良いとか他の指標が安いとか、そういった条件が必要です。最低2%ですね。

Q: 最低2%で3%は欲しいという話でしたが、4%5%とか結構な数字があると思います。3%を許容できる理由は何かありますか?

A: SPKのようにずっと増収増益を安定して繰り返しているなど、そういう加点要素があれば、多少利回りが低くても目をつぶれます。ただ、他の条件があまりない場合は、やはり4%5%ないと株価の下落が起きやすいので、それは銘柄によって違うという感じですね。

Q: ファンダメンタルズとテクニカル分析はどちらの方が重要ですか?

A: 強いのはファンダメンタルズだと思います。というのも、テクニカルで機能している株価でも、何かファンダメンタルズの情報が出た時には、そのテクニカルが一気にぐしゃっと潰れるというようなイメージがあるからです。基本的にはファンダメンタルズをメインにして、例えば急騰している銘柄を売りたい時に、まだ業績がずっと続いているから一回天井を見たいとか、そういう時にファンダメンタルズで見ても売りたいという結論に達した時にテクニカルを見て、テクニカルでも微妙な線が出ると「じゃあ売ろうか」という感じで使っています。ファンダメンタルズがメインで、補助でテクニカルを見るという感じです。

Q: 某哲也さんが新しい銘柄を探すのはどのようにしていますか?

A: 四季報の通読や、勉強会に出た時にお話を聞いたり、家で麻雀している時にお話が出たりなど、様々です。Xなどでも情報を得たりします。

Q: 資産が減るのが怖くて思い切って投資できません。某哲也さんのようにしっかり買うにはどのようにしたらいいですか?

A: まずすぐにやめないといけないのが、株価の下落を理由に売るということです。これが絶対にやってはいけないことなので、ここをどうしたらやらないようになるか考えていった方がいいです。株価の下落を予想しておくと、そこまで株価が落ちても自分の中では想定内になりますので、メンタル的にも安定します。

なるべくロスカット売りをしないようにしましょう。もしロスカット売りをしてしまうようだったら、いっそインデックス投資の方がいいかもしれません。ただし、マイナスがないわけではないので、インデックス投資をしたからといって損失しないわけではありません。

早い話が、ロスカット売りがダメなので、インデックス投資をするなら、インデックスでもロスカット売りしないくらいの資金を入れるなど、その辺は自分で調整してください。ただ、やらないよりは多少の失敗でもやった方がいいので、その辺は自分のメンタルとの相談になると思います。