子供部屋おばさんから孤独な一人暮らしへ

 私は今年実家を出た。転職をして誰も私を知らない町にやってきた。
一人で住むには十分な設備の1Kのアパート。歩いて行ける距離に駅があってスーパーもある。都心に近づいたのに住宅街であるせいか長閑な場所だ。
引っ越しするのに沢山お金がかかって、光熱費もそれなりにかかってでもなんとか暮らしている。
 家に帰っても誰もいない。たまに同じアパートからの生活音はする。
風呂場で歌っていると思われる人や、電話しているのか誰かとしゃべっている人、咳こむ音。そこまでは気にはならない。
 掃除もこのくらいの狭さならまだなんとかできる。
いつまで続くかわからないが。
 徒歩の生活になったため歩く距離は増えた。
ただご飯もしっかり食べているから見た目はそんなに変わっていない。
休日は一瞬で過ぎていくのは変わらない。
 本当に一人というのはこういう感じなんだと37歳になってやっと実感している