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おっさんの夏休み2020(Goto編2)

憧れのサンハトヤへ

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熱海から黒船電車に乗り、伊東へ移動する。黒船電車は、一部の座席が海側を向いているのが特徴的だ。最初は乗る電車間違えたかと思ってビビッてたのだが、これでも普通電車らしい。伊東駅の手前でサンハトヤがチラ見えしてテンションぶち上がる。横なげえー!

伊東駅に降り立ち、まずは送迎バスの時間を確認する。バスが来るのは17分後という微妙な時間だったので、駅前の揚げ饅頭屋で時間を潰すことに。

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「このクソ暑いのに揚げ饅頭って体力削られるんじゃないかしら」と思いながらも何も頼まないのは実際シツレイなので、とりあえずイートインで注文。すると、ビニール袋に入ったキンッキンに冷えた揚げ饅頭が出てきた。

恐る恐るかじりついてみると、これがドチャクソうまい。外側はカリッとしてて、内にはマイルドなこしあんが包まれている。

「冷やしあげまん!そういうのもあるのか」と、俺の心の中で、ゴローちゃんが感激していた。

このまま温泉まんじゅう追加で...とも思ったが、ハトヤの部屋にはきっと「例の菓子」が置かれているはずだ。我慢の子。時計を見ると、そろそろバスが来そうな時間だったので、店の人にお礼を行ってその場を後にした。

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程なくして送迎バスがきハトかわいい!フォントかわいい!!100てん!!!

まず「ト」の鼻部分でキュン死。「サン」の勢いも捨てがたい。しかしなんといっても「ハ」の完成されたバランス感。そして「ヤ」の威風堂々感たるや。パーフェクトオブパーフェクト。

ああ、昭和フォント萌えなんて、誰にも理解してもらえない事ぐらい、分かってるさ。

伊東駅から海岸方面に出ると、海水浴場が見えた。そこから左折し、海岸沿いを走る。右手にはクソデカ道の駅、左手にはメガドンキやFSS(ファッションセンターしまむら)が見えた。割と色々あって楽しそう。しかし今回は少しでもリスクを減らすために、ホテルの外には出ない事にした。

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ほどなくしてサンハトヤに到着。「日帰り」と銘打ってあるが、今は状況が状況なので、各種施設を利用できるのは宿泊客だけとなっている。それだけでも、ホテル側としては大打撃だろう。

バスを降りてエントランスへ向かうと、なかなかバブリーな内装で期待通りの出来だった。あたり一面のふわふわ赤絨毯。天井や壁に散りばめられた謎電球。一階と二階を繋ぐちっこい螺旋階段。その全てが愛おしい。(興奮してた割に写真撮り忘れた)

さっそくチェックインの手続きをしたのだが、部屋に入れるのは15時以降になるらしい。今の時刻は13時を過ぎたところだ。ガーンだな、出鼻をくじかれた。と思いきや、プールや温泉はチェックイン前でも利用できるらしい。よっしゃよっしゃ。

と言う訳で、クソ長渡り廊下を歩いて、プールと温泉に入って時間を潰した。細かく語り始めるとまた長くなるので、詳細は割愛する。

今まで色々な宿に泊まったが、魚眺めながら入れる風呂は初めてだった。至近距離で観るウミガメには圧巻の一言。温泉の温度は、熱すぎずぬるすぎずで丁度良かった。

そうこうしているうちに15時になったので、フロントに行って部屋のキーを受け取る。4階から15階までは客室っぽいのだが、俺の部屋はほぼ中間の10階だった。さすがそこそこプラン。

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部屋からの眺めはこんな感じ。ちなみに手前に鎮座しているのはMOA美術館で買ったごめユニコーン(1600円)。

歩き回った上にプールと温泉をキメてたこともあり、心地よい疲れが体を襲う。学生時代、プールの後の座学がクソほど眠かったけど、大体あんな感じ。

机に置いてあったハトヤサブレ(鳩サブレではない)を食べて茶をしばきつつ、クーラー全開にしてテレビを見ながら横になる。至福のひとときである。

そして始まる忍者ショー

ディナーショーは、シアターホールと呼ばれるバブリーな雰囲気のバイキング会場で行われる。物凄く広い上に、換気用の設備がガンガン稼働している。

そして、密を避ける為に18時から1時間刻みの3部に分かれていた。既に腹がペコちゃんだった俺は、すかさず18時スタートの1部に予約を入れた。

トングは感染防止のため、一人一人が持ち歩くスタイル。寿司、天ぷら、刺身、ピザ、海鮮鍋、その他に数え切れないの一品物に、デザートのケーキ。どれも例外無くうまい。熱海のホテルは、バイキングでハズレを引いた事がない。

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そうこうしているうちにステージの幕が上がり、忍者ショーが始まる。ステージの幕が上がると、正座した3人の忍者達が手で九字の印(臨・兵・闘・者...とかいうやつ)を結び始める。忍者あるあるな。

その後しばらく、忍者達による絶妙にキレのないダンスや、絶妙にキレのない殺陣が繰り広げられる。しまいには、電光でレインボーに輝き始める忍者刀。おお...

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そのうち明らかに強そうな忍者が出現して、3人の忍者達を相手に戦い始める。どうやら、このボス忍者から巻物を取り戻すのが、彼らの任務らしい。

このあたりから割と忍者達の動きがキレッキレになりはじめ、やがて追い詰められるボス忍者。ボス忍者は最終兵器の薙刀を持ち出すも、3人の連携には敵わず切り捨てられてしまう。

勝ったッ!忍者ショー完!

...とはならず、ここからは忍者についての紹介コーナーに切り替わる。

忍者刀の鍔は高い所に登るとき足を掛けて使い、登りきったら紐を使って回収するだとか、手裏剣の飛距離はそんなに長くは無いので、敵が近付いて来た時に使うとか、そういった豆知識が披露されて「はえ〜」ってなった。(※Wikipediaによると諸説あります。)

そしてひとしきり紹介コーナーが終わると、さっき倒されたボス忍者も加わり、ポップな曲に合わせてダンスが始まる。

「雰囲気的にそろそろ忍者ショーも終わりやろなぁ」と思いながら眺めてると、唐突に手拍子を始める忍者達。

そして、何度も何度も聞いた、例の曲が流れ始めたのである。

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♪イトウに行くなら ハットッヤッ!
♪デッンッワッはっ ヨイッフロッ!

ステージ上に白鳩ブワサーッ!

すごい!忍者がハトヤのテーマで踊ってる!すごい!ものっそいハト飛んでる!すごい!奇跡のカーニバル開幕!すごい!(語彙力崩壊)

なんだかよく分からないシュールな光景が妙にツボにハマってしまい、一気にテンションがブチ上がってしまった。ステージの幕が降りても、しばらく興奮が冷めやらなかった。ブラボー!ブラブラボー!

しかし、19時入場の宿泊客がやってき始めたので、急いで残りの飯を胃袋にぶちこみ、そそくさとシアターホールを後にする。いやー、ディナーショーって本当にいいもんですね!

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部屋に戻る前にロビーの売店覗いて、ついにねんがんのハトヤコップをてにいれたぞ!嗚呼かわゆし。後生大事にしよう。

部屋に帰ると、さあ飛び込めと言わんばかりにオフトゥンが敷いてあった。腹一杯で疲れも溜まっていたので、20時ぐらいには意識が飛んだ。体力の衰えを感じる。人間ドック目前に控えたおっさんだからね。

伊東をあるく

朝起きて、風呂入って、飯食って、プール入って、チェックアウトの時間までだらだら。朝のプールは、貸切状態かってぐらい人居なかった。快適。

あとやっぱり朝食バイキングも期待を裏切らなかった。なぜかこの手のバイキングに置いてあるカレーって、めちゃくちゃおいしいのよね。

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そうこうしているうちにチェックアウトの時間を迎えたので、伊東駅行きのバスに乗り込む。あまりにもバスかわいすぎてまた撮影してしまった。ホテルの売店でハトヤバスのチョロQが2200円で尊いので、是非キミ達も買いなさい。(圧力)

ちなみに帰りのバスはガラガラだった。どうやら他の人たちはみんな車で来ているらしく、ホテルの前に次々と自家用車が停まり、宿泊客を拾い上げていく。そりゃこんなご時世だもんなぁ。

程なくして、伊東駅前に到着。このまま真っ直ぐ帰るのもアレなので、せっかく伊東に来たからには駅前ぐらいは見て回ろうと思った。何気にしっかり見た事がない。

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駅前の商店街には、あまり人の姿は見えない。しかし、店はそれなりに開いているようだ。雲がほとんどない快晴で、日照りが激しく、蒸し暑い。ただでさえ少ない体力がゴリゴリと削られていくのを感じる。おっさんキラーEL。

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商店街をひたすら奥へと進むと、映える素敵なフォントを発見。登録銘菓「ホール・イン」。

「ン」の眺めてるうちにゲシュタルト崩壊してきそうな不安になる形状も好きだが、「ホ」の右側の三角形もアクセントになっておりカワイイ。異様に細く短い伸ばし棒も味わいがありGOOD。「ル」の非対称っぷりも奇をてらっており捨てがたい。いくら眺めていても飽きない造りである。あ、拙者キモいですかすみませんねデュフフ!!

これは是非入手すべき!ってなってたので、勢いで何個か買ってしまった。たしか1個100円ぐらいだった気がする。(猛暑で記憶が曖昧)

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どうやら、こいつはゴルフボールをモチーフにした菓子らしい。温泉卵のKimianカワイイヤッター!

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銀色の包みをパカるとこんな感じ。銘菓だけあって言うまでもなくうまいのだが、パッサパサの黄身餡に口の中の水分をゴッソリ持っていかれるので、お茶かコーヒーと一緒に食す事をオススメしたい。

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「あっ、このパチンコ屋看板のフォントもラヴ(トゥンク...)」ってなったのでカメラを構えたら疲れからか不幸にも白塗りの自家用車を撮影してしまう。誠にすみません。

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伊東には共同浴場がちょいちょいある。駅前の浴場は、残念ながら現在は入れない様子。この状況なので仕方がない。いつか、流行り病が落ち着いたらゆっくり浸かりに来たいわね。

そろそろ歩き回るのもキツくなったし喉も乾いたので、駅近くの喫茶店でカキ氷を食べながら帰りの電車まで時間を潰した。

そして帰路へ

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俺は熱海に行くたび、熱海駅前の商店街で晩飯用の魚を買って帰るのが恒例となっている。特にオススメしたいのが、商店街の途中ぐらいにある魚屋で買える「まぐろテール」。俺の中ではマストバイアイテムだ。

なにしろ、この名前の響きからして好き。化物語シリーズのタイトル(『ひたぎクラブ』とか『つばさキャット』とか)みたいな語呂の良い組み合わせが最高にKOOL。命名した奴天才。

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だがしかし、意気揚々と店に向かったら全力でシャッター閉まってた。もしかしてアオリ食らって閉店か!?と思ったら端っこの方に貼り紙してあって、今日はちょうど定休日らしい。ガーンだな。

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ちなみに、いつもは軒先でこんな感じでまぐろテールが並んでいる。リーズナブルな割に肉厚かつ可食部多いので、塩コショウまぶしてガーリックと一緒に焼いてステーキにすると、恐ろしい勢いでご飯とビールが進む。これはマジオススメ。

まあ、買えないもんはしゃーない。せっかくなのでもう少し見て回りたかったが、地味に熱海駅前の商店街は人が多かったので、あまり長居はできないと感じた。

そこらへんの店でアジの干物を買って、蒸したてアツアツの温泉まんじゅうを頬張りつつ、後ろ髪を引かれながらも熱海駅へと向かった。

あとは家帰って魚食って風呂入って屁こいて寝た。おしまい。

まとめ

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長文慣れてないし文才もないので所々グダグダになったが、とりあえず今回の旅レポは以上だ。サンハトヤに行きたいという、長年の夢がひとつ叶っただけでも俺的には大満足だ。

しかし事前に分かってはいた事ではあるが、全体通して行動が制限されてしまうのは残念だった。混んでいる場所には近付けないし、炎天下でマスクをしていると、あまりにも息苦しくて長くは動けない。

今回行くのを諦めた場所(ハトヤ近くの道の駅とか)に未練タラタラなので、もし病が落ち着いたら、また遊びに行きたい。プールを使った釣り堀も体験したいし、違うディナーショーも見てみたい。

そして、関東には熱海以外にも様々な温泉地があって、まだまだ行きたい所は山ほどある。この足が動くうちに、関東圏に住んでいるうちに、まだまだ旅をしたいのだ。

翼をもがれ心が灰色に染まってしまった闇落ちおっさんがズタボロになった心と体を癒やすのは、温泉を差し置いて他には無いのである。

前にも書いたが、「こんなご時世に他県へ外出するとか頭沸いてんじゃね?」と思われる諸兄も居る事だろう。しかし、俺は少しでも観光地に金を落としたい、という気持ちが大きい。

頑張れ観光業!負けるな観光業!国はもっと観光業支援する策ガンガン出してくれ!全力で乗っかるぜ!

あと、もういっかい10万円くださいお願いします(切実)

〜おしまい〜

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