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【エッセイ】「美女が飲むやつ」

磯野貴理子さんが何かの番組に出ていたときのことだ。

なんかの先生「身体によくて美容にも良い、そんな魔法みたいな飲み物があるんですよ~」
磯野さん「え~? 何かのサプリ?」
なんかの先生「それは…… 白湯 なんです!」

磯野さん「美女が飲むやつだ!」

この一言が妙にツボった。しばらくテレビの前で笑っていた。
たしかに健康や美容への意識が高い人が飲むイメージはある。我が姉もよく飲んでいた。

待てよ……白湯=美女が飲む、つまり逆説的に白湯を飲めば美女になるのでは……?
ということで、飲み物の選択肢に白湯が増えた。私は猫舌なので、ぬるま湯になってから飲んでいる。これ、白湯と言えるんだろうか。美女にならなかったらそれが原因かもしれない。なお猫舌は飲み方の問題らしいが、熱々を飲むのも体に悪いらしいので直す気はない。

そんな経緯で白湯を飲むようになったのだが、何度か飲んでいるうちに「わざわざお茶淹れるの面倒だし白湯にするか」と考えることが増えた。というか、その理由の方が大きくなってきた。根がぐうたらなのである。

会社では個人で利用できるポットにお湯が常備されている。カップに注ぐだけなのでかなり楽である。
お風呂に溜めれば「お湯」なのに、カップに注ぐと「白湯」になる。容れ物で名前が変わるのはなんだか不思議だ。

それにしても、用意するのは簡単なのに体にもいいなんて、白湯っていいものだ。本当に魔法のようである。白湯の良さを広めてくれた人にも感謝である。ありがたや。


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