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PRINCESS PRINCESSの曲、『DIAMONDS』の一節に
が降りる瞬間の 胸の鼓動焼き付けろ」
とある。この「針」というのは「レコード針」である、という指摘を見て、長年の疑問が氷解した。

「針って時計の針? シンデレラのこと? でもシンデレラは0時に帰るから「針が降りる」のもおかしいよな……門限の6時? デートの別れ際?」
これが昔の私の思考の跡だ。レコードの存在や原理を知っても尚、この曲とレコード針は結びつかなかった。
私はレコードではなく、テレビや親の運転する車の中でラジオを通じてこの曲を知ったからだろう。けして知識不足だけが原因ではない、と主張しておきたい。長年親しまれてきたヒットソング故に、初出時の風俗背景が頭に浮かばなかったのだ。

ただし作詞を行った人物が「これはレコード針のことです」と明言するエビデンスは知らないし、歌詞の解釈は自由であるが、レコード針と考えるのが最も妥当に思える。


ところでパフィーの曲『愛のしるし』にも
「ヤワなハートがしびれる 心地よいのシゲキ」
なんてある。

これは前述の『DIAMONDS』よりも解釈が別れるようで、愛のしるしは入れ墨のことでその針のことだとか、ときめきや苦しさを針のようなシゲキと表現しているとか、いろいろ考えられているようだ。

私はといえば、こちらの歌詞は長年「心地よいのシゲキ」だと勘違いしていた。
先日、クイズ番組で歌詞を正確に歌うクイズをやっており、長年勘違いしていたことが判明した次第である。花粉症の人から「何が心地よいシゲキじゃボケ」と怒られそうな勘違いである。

針というのは何であるか、作詞した草野さんにとっての針実(しんじつ)はいかに。

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